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アテーナイエが最後に残したもの

ザルカワは、黒沢の攻撃魔防であっさり返り討ちになった。

「ザルカワ君!!」小夜が叫ぶ。

「黒沢!!」

星哉が黒沢に攻撃をしかけるが、星哉の中のジークフリートがかつての仲間のサムソンを想い、上手く体がうごかない!!攻撃は失敗した。

それは、アンナの融合者、加奈子もネイトの融合者の小夜も同じだった。

智紀達が連携攻撃で攻撃を仕掛けるが、サムソンである黒沢の無効魔法でかき消される。


「これで終わりかい?」

サムソンである黒沢が攻撃魔法を唱え、皆に大ダメージを与える。


「僕たち,、負けちゃうの?」


乃蒼が黒沢の元に進んだ。

「叔父さん?」

「ステファノスの力があれば、魔王を倒せる。……僕の命と引き換えに……」

「叔父さん!!駄目だ!!」智紀が叫ぶ。



ステファノスの力を使おうとする乃蒼。

しかし乃蒼は立ち止った。


「俺をエリュシオンの宝で倒さないのかい?」

黒沢が言った。


「……母さんの事、大好きだった」

乃蒼がぽつりと、しかし芯の通った声で話した。

「母さんがこの世界を作ったのは、僕の悲しみを消す事。でも……!!母さんの……アテーナイエの本当の願いは……!試練を超えて強くなって欲しいという、僕への愛だった」


「叔父さん……」


その時、乃蒼の体が光り、辺りを照らした。


王座のそばにあるパイプオルガンのピアノが変形し、乃蒼を誘っている。


乃蒼の融合者のチビノアが乃蒼に語り掛ける。

「アテーナイエさんが……君のお母さんが最後に君に書けた魔法だよ」

「母さんが……?」


アテーナイエは死ぬ前、乃蒼の額を自分の額と合わせ、何か呟いていた。


そのアテーナイエの台詞が鮮明に乃蒼に響いた。


ーーーあなたは、強い。優しい。信じてるーーーー



「お母さんの愛で、ステファノスの力が最終形態に変化したのさ!」


「さぁ、エリュシオンの宝の力を使う時だ!!」


チビノアは叫んだ。


第40話よろしくお願いします!!楽しんでいただければ幸いです。

いつも読んでいただき、ありがとうございます!

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