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皇帝との謁見と女神アテーナイエの演説

ケブラー帝国は、大きな山脈を挟んで北側と南側に跨る巨大な国である。

南西部には黒い海が広がり、気候がやや暖かく、ステップ気候に近い。農業では小麦などが栽培される。北部では寒すぎて草木が育たず、コケ類しか育たないツンドラと言われる気候である。


巨大な帝国に船ビナーで着くと、早速アテーナイエと智紀達は皇帝ツァルクと謁見をした。皇帝は初老で荘厳な態度を示していた。

豪勢な食事を取りつつ、皇帝と謁見をする智紀達。


「要件は受けたもうた。英雄サムソンを召喚し、譲渡して欲しいとのことじゃな」

皇帝ツァルクが海老の蒸したものを頬張りながら言った。

「英雄サムソンはどこに?」

「まあ、あせることもない。警備は万全すぎるくらいじゃ」

「それは安心しましたわ」

「サムソンを譲渡する為には、女神アテーナイエの御加護を魔王ザルガバースと戦う我らケブラー兵と民に示してほしいのじゃ」

「と言いますのは?」アテーナイエが問う。

「同じザルガバース討伐の意志を持つ女神アテーナイエ様にケブラーの兵士や民に向け、世界に向け、演説を渇望したい。ケブラー民の士気もあがることじゃ」

「わかりました」アテーナイエは頷いた。


すぐに帝国が用意した場所で、アテーナイエの演説が始まった。

ケブラーの人々が聴衆する為に広場に集まっていく。


「始まった」

智紀達はケブラーの民衆と共に女神アテーナイエの演説を聞く。


「今、このエリュシオンの地に魔王ザルガバースという闇が広がっています。我が夫、エリュオニムはザルガバースによってその身を撃たれました」

人々がアテーナイエの演説に食い入る。その演説は、全世界のエリュシオンの地に世界発進されていた。女神アテーナイエは続けた。

「魔王ザルガバースにより、この世界に広がる悲劇……魔王を打つためには、犠牲が伴います。けれど、そこに喜びがあります。進歩もあるのです。民衆の力というのは、状況よりも行動です。私たちは戦う時が来たのです。私たちエリュシオンの民がその力を有しているのです。よりよい未来のためにです」


民衆たちの拍手と歓声が聞こえる。

「エリュシオンの民の魂が試されている今、私はここにお約束します!!

世界を脅かす闇に打ち勝ち、再び此の地に光を取り戻すことを!!ご清聴ありがとうございました」

女神アテーナイエの演説は大成功だった。


ちょうどその演説が行われている最中、智紀達と別行動をとっていたチビノアは、魔導士たちが集まる英雄サムソンが囚われている建物にいた。

英霊召喚をするためにーーーーーーーーーーーーー。


27話よろしくお願いします。楽しんでいただければ幸いです。

いつも読んでいただき、感謝です。

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