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ティファレトの都市地区

次の日、美コンテストの関係者の不慥かな男がスラム地区にまた現われた。

「コンテストに参加するのは、アンさん、光さん、チビノアさん、加奈子さん、小夜さん、史郎さんですね」

「……何で僕まで」史郎はバツの悪い顔をした。

「史郎も可愛い顔してるからなー」

蘭がカラカラと笑った。

トラックの荷台にスラムの美コンテストに出る者がぎゅうぎゅうに乗せられて、都市地区に走っていく。

「僕たちも追おう」

智紀達は、トラックの後をラクチョボで殿(しんが)り付いて行った。


ティファレトの都市地区は、新しいビルが建て並らぶ商業地区があり、その建物の液晶からは、情報発信やニュース等が映し出されていた。観光目的の者も沢山来ており、複合的な機能やその文化や情報の発信機能そのものが観光魅力となっていた。そして歓楽街・風俗街の地区も在った。


智紀達は、トラックを人込みで見失った。……しまった。


「誰かに美コンテストの事を聞いてみよう」星哉が言った。

街頭を歩く何人かに美コンテストの事を聞いてみたが、皆、そんなコンテストは無い、と話した。

「……やられた」

「やっぱり嘘だったか!光たちが危険だ」

「でもどうしよう…」智紀達が窮していると、

雑沓にケブラーの兵士とみられる2人組がいた。


「ケブラー兵!!なんでこんなところに!!……あやしいな」

耳を凝らして2人の会話を聞く智紀たち。


「……美コンテストと銘打って、老獪なものよな」

「…好い子は出ますかね」

「…今回は粒ぞろいだとか」


ケブラーの兵士2人がひそひそ話していた。


「今の話をもっと聞かせて欲しいのだが」星哉が兵士たちに詰め寄った。


「なんだおまえら、痛い目にあいたいのか!!」

兵士たちが戦闘態勢に入った。


雑沓の人混みが逃げていく。


蘭が銃を兵士の一人に打ち込んだ。


街頭の人々の叫び声が聞こえる。


「痛い!!」

「許して!!」

兵士2人はあっさり降伏した。


兵士たちを路地裏に追い詰め、詳しく話を聞く智紀たち。

「美・コンテストと謳って歓楽街・風俗街に参加者流し働かせ、その裏金をケブラー帝国が受け取るという事です……はい」

「なんだって?」蓮羽が凄んだ。

「ひぃぃぃぃ」


「アンや光たちを助けに行かないと!!」智紀が叫んだ。


更新しました。24話よろしくお願いします!!楽しんでいただければ幸いです。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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