表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/83

ブラックジョーク大魔王 若返りの薬を発明。しかし文明が滅びるおそろしい薬だった。

## ジョークランド情報局


・今日のばかげたお天気


今日は朝からキャンディの雨が降ってるよ!でも気をつけて、アメはベトベトだし、チョコレートは溶けちゃうから、傘を忘れずにね!


・ばかげた占いの結果


今日のおひつじ座は、学校で消しゴムロケットを飛ばすと先生に怒られるかも。


# ジョークランド みんなで10歳の子供になりました。


## みんな赤ちゃんになっちゃった!?


ジョークランド - 昨日、ジョークランドでとってもおかしなことが起こったよ!なんと、大人たちがみんな10歳の子供になっちゃったんだ!


朝起きたら、ママの髪が三つ編みになってて、パパがスーパーヒーローのパジャマを着てたんだ。それに、町長さんが公園で泥団子を作って遊んでたんだよ!


「どうしちゃったの?」って聞いたら、「わからないけど、楽しい!」ってみんな言ってた。


学校は臨時休校になったけど、誰も気にしないみたい。だって、みんなで公園で鬼ごっこしたり、秘密基地を作ったり、一日中遊んでるんだもん!


でも、ちょっと困ったこともあったよ。


昨日の夜ごはんは、グリンピースとニンジンの山と、ケチャップで顔を描いたオムライスだったんだ。それに、お風呂の時間になったら、泡だらけの戦争になっちゃった!


明日になったら、みんな元に戻るのかな?それとも、ずっとこのままなのかな?


どっちにしても、今日はとっても楽しかったよ!


ジョークランド情報局 ジュニア記者:ビリー・ボブルズ

 ### ジョークアイテム:若返りのグミ


 アイテム説明


 見た目は普通のグミだが、食べると25歳の肉体に戻る。効果は永続的で、二度と年を取らない。味はグレープ味で、かなり美味しい。


 取り扱い説明書


 1. このグミは一度食べると効果が永続するため、よく考えてから食べること。

 2. 25歳未満の人が食べても効果はない。

 3. グミを食べても心は年を取るため、精神年齢と肉体年齢のギャップに苦しむ可能性がある。

 4. グミの効果を打ち消す方法は現在のところ発見されていない。

 5. グミは美味しく食べやすいが、食べ過ぎるとお腹を壊すので注意すること。

 6. このグミによるいかなる影響も、製造者であるブラックジョークの魔王ヴィクターは一切の責任を負わない。


 ## 若返りのグミ


「ヴィクター様、起きてください」


 腹心のミスティが起こしにきた。ミスティはいつも通りピンクのフリルのついた派手なドレスを着ていた。

 ミスティは自己嫌悪の強い女性だったが、私のブラックジョークに感化され、私を崇拝するようになった変人だ。


「どうした」


 私は眠そうに言いながら、体を起こした。


 ---

「テレビでドクター・ギグルスが若返りの特集をやっています」


 ミスティは目をキラキラさせて言った。

 彼女はジョークが大好きで、テレビのジョーク番組を欠かさず見ている。


「ほう、若返りか」


 私は少し興味を持って、テレビに目を向けた。


 ---

 テレビでは、若返りの魔術師_ドクター・ギグルスが若返りの魅力について解説していた。

 ドクター・ギグルスは、レインボーカラーの髪をボサボサに伸ばしたピエロのような恰好をした変人だ。


「若返りは、人類の夢じゃよ」


 ドクター・ギグルスは、ジョークを交えながら、得意げに語っていた。


「若返れば、人生をやり直すことができる。若返れば、何でもできるのじゃ」


 ドクター・ギグルスの言葉に、私は思わず笑ってしまった。


 ---

「ばかばかしい」


 私はテレビに向かって言った。


「人生なんて、やり直したって無駄だ。どうせまた同じ失敗を繰り返すだけだ」


 私の言葉に、ミスティは悲しそうな顔をした。


 ---

「ヴィクター様、そんなに人生を悲観しないでください」


 ミスティは私に懇願するように言った。


「ヴィクター様は、まだ若いじゃないですか。これからいくらでもやり直せますよ」


 ミスティの言葉に、私は少しだけ心が揺らいだ。


 ---

「そうだな」


 私は少し考えてから言った。


「人生をやり直すのは無駄だが、人生を嘲笑うのは面白い」


 私はニヤリと笑った。


 ---

「ミスティ、面白いことを思いついたぞ」


 私はミスティに言った。


「若返りのグミを作ろうと思う」


 私の言葉に、ミスティは目を丸くした。


 ---

「若返りのグミ?」


 ミスティは不思議そうに尋ねた。


 ---

「ああ、食べた人を若返らせるグミだ」


 私は説明した。


「しかも、ただの若返りじゃない。食べた人を10歳にしてしまうグミだ」


 ---

「10歳ですか?」


 ミスティは驚きのあまり、声を上げた。


 ---

「ああ、10歳だ」


 私はニヤニヤしながら言った。


「大人を10歳の子供に変えてしまえば、どんなに偉そうな奴でも、何もできなくなる。それを見て、私は思う存分笑うことができる」


 ---

「なるほど」


 ミスティは納得したように言った。


「それは面白いですね」


 ---

「だろう」


 私は得意げに言った。


「この若返りのグミで、私は世界を征服する。そして、世界中の人々を私のブラックジョークで笑わせてやる」


 ---

「さすがはヴィクター様です」


 ミスティは私を崇拝するような眼差しで言った。


「私は、ヴィクター様を全力でサポートします」


 ---

「そうか、頼むぞ」


 私はミスティに言った。


「まずは、この若返りのグミの実験台になってくれる人を探さなければならない」


私はブラックジョークの魔王、ヴィクターだ。 私の発明した「若返るグミ」について、説明しよう。 このグミは、食べた者を10歳くらいに若返らせることができる。 元々はジョークグッズとして作ったんだが、これが大ヒットしてジョークランドは10歳だらけになってしまった。


最初は楽しかったんだ。 みんな10歳だから、毎日が悪ふざけの連続だった。 でも、時間が経つにつれ、俺は孤独を感じるようになった。 親友のミスティはグミを間違って食べて10歳になってしまったし、愛犬のアキレウスまで幼児化してしまった。


25歳のまま取り残された俺は、家族も友人もいない孤独な魔王になってしまった。 ジョークランドは子供の笑い声で溢れているが、俺の心は空っぽだった。 ブラックジョークは人を笑わせることができても、幸せにすることはできないってことを思い知ったんだ。


そこで、俺は若返りのグミの解毒剤を作ることにした。 研究室に閉じこもって、実験を繰り返した。 でも、解毒剤の試験を繰り返しているうちに、薬の副作用で俺は人より 早く老化が始まってしまった。 気がついたら、75歳の老人になっていた。


 ---


「実験台ですか?」


 ミスティは少し不安そうに尋ねた。


 ---

「ああ、実験台だ」


 私は言った。


「このグミが本当に人を10歳にできるかどうかを確かめる必要がある」


 ---

「なるほど」


 ミスティは納得したように言った。


「では、誰を実験台にするんですか?」


 ---

「決まっているだろう」


 私はニヤリと笑った。


「私の宿敵、アキレウスだ」


 ---

 アキレウスは、正義感が強く、勧善懲悪の思想を持ったヒーローだ。

 私は、彼の生真面目さと、私のブラックジョークを理解できないところが大嫌いだった。


 ---

「アキレウスを実験台にするんですか?」


 ミスティは少し驚いた様子で言った。


 ---

「ああ、そうする」


 私は言った。


「あの正義バカが10歳の子供になったら、どうなるか見てみたい」


 ---

「それは、面白そうですね」


 ミスティは私の考えに賛同した。


 ---

「だろう」


 私は言った。


「さっそく、アキレウスを誘い出す罠を仕掛けるぞ」


 ---

 私は、アキレウスが喜びそうな罠を考えた。

 それは、子供を誘拐したという偽の情報を流すことだった。


 ---

 アキレウスは、子供好きで、子供を守ることに命をかけている。

 きっと、この情報に騙されて、私の罠に引っ掛かるだろう。


 ---

 私は、ミスティに命じて、子供を誘拐したという偽の情報をインターネットに流させた。

 すると、すぐにアキレウスから連絡があった。


 ---

「ヴィクター、お前が子供を誘拐したそうだな」


 アキレウスは怒りに満ちた声で言った。


 ---

「ああ、そうだ」


 私はニヤニヤしながら答えた。


 ---

「子供を誘拐するなんて、許せない」


 アキレウスは怒鳴った。


 ---

「そう怒るなよ」


 私は言った。


「子供たちは、私のアジトで楽しく遊んでいるよ」


 ---

「アジトだと?」


 アキレウスは尋ねた。


 ---

「ああ、アジトだ」


 私は言った。


「子供たちを助けたいなら、私のアジトに来い」


 ---

 私は、アキレウスにアジトの場所を教えた。

 アキレウスは、すぐにアジトに駆けつけてきた。


 ---

「ヴィクター、子供たちを解放しろ」


 アキレウスはアジトに乗り込んできて、私に叫んだ。


 ---

「そう簡単に解放できると思うのか?」


 私はニヤニヤしながら言った。


 ---

「お前を倒せば、子供たちは解放される」


 アキレウスは自信満々に言った。


 ---

「そうはいかないぞ」


 私は言った。


「私は、新しい武器を開発したのだ」


 ---

 私は、ポケットから若返りのグミを取り出した。

 グミは、ピンク色で、星形をしていた。


 ---

「これは、若返りのグミだ」


 私はアキレウスに説明した。


「このグミを食べると、10歳になる」


 ---

「10歳?」


 アキレウスは呆れたように言った。


 ---

「ああ、10歳だ」


 私は言った。


「どうだ、食べてみるか?」


「ヴィクター様、このグミ、おいしいですよね!」


 ## ブラックジョークマスターの孤独



 薄暗い研究所の中、私は机に突っ伏してため息をついた。

 研究は難航していた。若返りのグミの解毒剤を作るために、寝る間も惜しんで研究していたが、成果は芳しくなかった。


「ヴィクター様、お茶をお持ちしました」


 ミスティがピンクのメイド服を着て、お盆に乗せた紅茶を持ってきた。


「ああ、すまない」


 私は顔を上げて答えた。


「ヴィクター様、お疲れのようですね。少し休まれた方がいいんじゃないですか?」


 ミスティが心配そうな顔で私を見つめた。私はため息をつきながら、答えた。


「休んでいる暇はないんだ。早く解毒剤を作らないと、この町は子供だけの町になってしまう」


 10歳児になった町の人々を思い浮かべると、頭痛がしてくる。


 私の発明した若返りのグミは、町の人々を10歳にしてしまった。最初は、皆、10歳でいることを楽しんでいた。しかし、時間が経つにつれて、問題が山積みになってきた。


 10歳児では、仕事もできないし、生活もままならない。

 町は混乱に陥り、私は町の人々から非難されるようになった。


「ヴィクター様、きっと大丈夫ですよ。ヴィクター様は天才ですから!」


 ミスティが笑顔で私を励ました。


「そうだな。きっと大丈夫だ」


 私は無理やり笑顔を作って答えた。しかし、内心では不安でいっぱいだった。

 解毒剤の研究は難航しており、このままでは町の人々を救うことができないかもしれない。

 それに、私にはもう一つ大きな悩みがあった。


「ヴィクター様、どうしたんですか? 顔色が悪いですよ」


 ミスティが心配そうに私の顔を見つめた。


「いや、なんでもない」


 私は顔を背けて答えた。

 私のもう一つの悩みとは、孤独だった。


 若返りのグミを食べたことで、ミスティもアキレウスも10歳になってしまった。

 25歳のまま取り残された私は、町で唯一の大人になってしまったのだ。


 友人も家族もいない私は、孤独な日々を過ごしていた。


「ヴィクター様、一緒にピクニックに行きませんか?」


 ミスティが私の腕にしがみついた。


「ピクニック? 10歳児が行くようなところになんで私が……」


 私がそう言い終わらないうちに、ミスティが泣き出した。


「ごめんなさい、ヴィクター様! 私はもうヴィクター様の役に立てないんですね!」


「いや、そんなことはない」


 私は慌ててミスティをなだめた。

 ミスティは私の唯一の理解者だった。彼女を失いたくなかった。


「じゃあ、ピクニックに行きましょう!」


 ミスティが笑顔で言った。


「わかった、行こう」


 私はため息をつきながら答えた。

 こうして、私は10歳のミスティとピクニックに行くことになった。



 公園には、10歳になった町の人々が遊んでいた。

 私は彼らを眺めているうちに、自分がどんどん老化していることに気がついた。



 解毒剤の研究中に、思わぬ副作用が出てしまったのだ。

 私は人より早く老化が始まってしまい、みるみるうちに老人の姿になってしまった。


「ヴィクター様、どうしたんですか? 顔色が悪いですよ」


 ミスティが心配そうに私の顔を見つめた。


「なんでもない。少し疲れているだけだ」


 私はそう言って、ミスティから顔を背けた。


 鏡に映った自分の姿を見て、私は絶望した。


 私はもう老人だった。


 町で唯一の大人だった私は、町で唯一の老人になってしまったのだ。


「ヴィクター様、一緒に遊びましょう!」


 ミスティが手を引っ張ってきた。

 私はミスティの手を取り、公園の中を歩いた。

 子供たちの笑い声が響く公園で、私は孤独を感じていた。


 私は自分の犯した過ちを悔やんでいた。


 ブラックジョークで世界を征服しようとした私は、結局、自分自身を不幸にしてしまったのだ。

 私はジョークランドの片隅に座り込み、空を見上げた。

 空は青く、雲一つなかった。


 私はため息をつき、つぶやいた。


「人生はただのジョークだ」


 ## ドクター・ギグルスの物語 - 若返りの光と影


 我輩はドクター・ギグルス、ジョークタウンの笑い袋研究所 所長じゃよ。


 120年もの長い間、ジョークと笑いの研究を続けてきたのじゃ。そしてつい最近、ついに世紀の大発明を成し遂げた!それは、食べた人を若返らせることができる、不思議なグミ、その名も「若返りグミ」じゃ!


 このグミは、世界中に笑顔と若さをもたらすはずだった。



 ジョークランドの人々は我先にとグミを食べ、皆10歳の子供に戻ってしまった。最初は、それはそれは楽しかったんじゃ。街は子供たちの笑い声で溢れ、日々がまるで大きなジョークのようだった。


 しかし、時が経つにつれて、我輩は孤独を感じるようになった。


 助手であり恋人でもあるギグレットも、誤ってグミを食べてしまい、10歳の少女になってしまった。


 仲良しの発明家、ニックも幼児化してしまい、我輩は25歳のまま、ひとりぼっちになってしまったのじゃ。


 友も家族もいない世界は、ジョークだけでは埋められない大きな穴が空いていた。



 ブラックジョークは、人を笑わせることができるかもしれないが、幸せにすることはできないのじゃ。我輩は、大切なものを失ったことに気づいた。



 そこで我輩は、決心した!若返りグミを食べた人々を元に戻す、解毒剤を開発するのじゃ!研究室にこもり、昼夜を問わず研究に没頭した。失敗と成功を繰り返し、ようやく解毒剤の完成が近づいてきた。


 しかし、そう上手くいくはずがない。解毒剤の試験を繰り返すうちに、薬の副作用で我輩の体は人よりも早く老化し始めたのじゃ。


 気がつけば、75歳の老人になっていた。ジョークランド の住民たちは10歳のまま、我輩だけが老いていく。まさに、自らのブラックジョークの餌食となってしまったのじゃ。


 老いた体で、我輩はジョークランド を歩き回る。子供たちは元気に遊び回り、我輩のことを「おじいちゃん」と呼ぶ。皮肉なことに、我輩のジョークは子供たちに大人気じゃ。


「おじいちゃん、面白いジョーク言って!」


 そう言われて、我輩は苦笑いしながらジョークを言う。子供たちは笑い転げ、我輩は孤独の中で少しだけ温もりを感じる。


 若返りのグミは、我輩に多くのことを教えてくれた。笑いも若さも、永遠ではない。そして、一番大切なものは、一緒に笑い合える仲間の存在なのじゃ。


 我輩はこれからも、ジョークを研究し続ける。いつか、皆を元に戻す方法を見つけ出すために。そして、いつかまた、ギグレットと一緒に笑い合える日が来ることを信じて。


 そう、我輩はドクター・ギグルス。ジョークと笑いの研究家じゃよ。たとえ一人ぼっちになっても、決して笑い続けることを諦めないのじゃ。




ブラックジョーク大魔王って、題名からして面白そうだなって思って読み始めたら、本当にドキドキハラハラの大冒険だった!


若返りの薬を発明するなんて、最初はすごいって思ってたんだけど、それが実は文明を滅ぼしちゃう薬だったなんて、びっくりしたよ。大魔王って名前だけど、本当はいい人なんじゃないかなって思ってたから、ちょっと怖くなっちゃった。


でも、主人公たちが頑張って大魔王を止めようとするところがかっこよかった! 特に○○が△△するシーンは、もう目が離せなくて、ページをめくる手が止まらなかったんだ。


この本を読んで、科学ってすごいけど、使い方を間違えると怖いなって思った。あと、友達と協力することの大切さも感じたな。もし、僕たちの町にもブラックジョーク大魔王みたいな人が現れたら、僕も友達と力を合わせて、みんなの笑顔を守りたい!


最後はちょっと悲しかったけど、すごく面白かった! 他のブラックジョーク大魔王シリーズも読んでみたいな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ