49邪神騒動(サンザー帝国の謀略)
5人が宿泊している宿、しぐれ旅館の1階は夕飯の書き入れ時だった。
旅館の客ばかりだけでなく、おいしい宿の食事と酒を目当てに客が集まり、がやがやとにぎやかだ。
5人もまた一階でおいしい食事にありついていた。その様子を変装したこのエルベ領の兵士たちとふたりの庶民の男性たちが様子を探る。
「どうだ、あいつらか?」
と兵士が尋ねると
「間違いありません、俺たちが目撃した放火犯です、5人のうち3人がそうです」
「そうか、ありがとよ」
あの火災現場で二人は昼間娼婦とデートし逢引したのである。二人はこの町の雑貨屋の息子たちだった。親がいるため、自分たちの家でデートするわけにはいかず、金の節約で空き家を利用したわけだが、その時彼女のほうはネックレスを落とし、頼まれて夕方探しに来ようとしたら、怪しい3人組が空き家に入っていき、2人が見張り番らしく、ますます怪しいと様子を木の陰から伺っていたら、家の中に入っていたやつがやがて急いで空き家から飛び出してきて、3人は逃げるように立ち去ると、ほぼ同時に煙と火が空き家から勢いよく立ち上ってきたのだ。
二人は怖くなってその場から逃げたが、ぽつんと離れてあったためほかの家への類焼は免れた。でも、犬をつれた散歩途中のひとに見られたため、捜査線上に二人が上がり、今こうして酒とおつまみを食べてる風を装って、犯人の首実検をさせられたわけである。
兵士はすぐに宿の外にいる騎士達に報告した。5人が食事が終わり2階の部屋に戻ろうとしたとき、エルベ領の騎士たちがどかどかっと、階段を駆け上がり、驚いた5人は廊下の前方を見ると魔法使い二人と騎士が、5人たちがとまっている部屋の前に立っていたのである。
「しまった!エルベ領の官憲だ!はさみうちにされた!!」
「ファイアーボール!」
サンザー帝国の魔法使いが放つとそそれをエルベ領の魔法使いは
「ウオーターバリア!」
「くそ!ウインドカッター」
放たれたウインドカッターを、騎士達は魔法付与付きの剣で二払いで次々と防いでしまった。
このすきを身のがさず、エルベ領側の魔法使いは結束バンド魔法で全員を一瞬にして縛り上げたのだ。
突然の逮捕劇に客たちは何だなんだと驚いた風であった。それにチームリーダーの騎士が、気にするなさわがせてすまなかったといってしずめ、5人を引き連れて警邏隊は宿を後にした。
警邏のの取調室の拷問部屋で、5人に1人1りに訪ねて行った
「私は何も知らん、誤解だ、すぐに私たちを解放しろ!!」
「あのな、こっちにはお前たちが空き家に火をつけたという目撃者がいるんだ。逃げられねえぞ!!答えろ!お前たちの目的は!?5件の火災がただの放火火災ではないことはこっちにもわかっているんだ!!5件の火災場所を結ぶと見事な五芒星になる!!問題は何を召喚しようとしてたかだ~?答えろ、お前たちは何者で何を計画していた!俺たちは吐くまで遠慮しないぞ、拷問はいやだろ!?」
「何をされようと私たちは屈しない!!私たちには神がついているんだ!!」
兵士がそういった犯人の男たちのリーダーらしき中年男性の身体検査をやった。
服の下にてを突っ込んで素早く調べたところ、サンザー帝国の邪神教の首からかけるシンボルが、ポケットに入っていた小さな袋から発見されたのだ。
「邪神教徒ね、それも邪神教の司祭かしら?」
拷問室にそう言って入ってきたのは、騎士二人と黒々とした長い髪と青い目をした、年のころは20代くらいの美女だった。だが実際の彼女の年は40とも60ともいわれ年齢は不詳だった。
彼女は魔女で魅了魔法も使え、エルベ領の領主エルベ男爵に頼まれ、厄介な捜査の尋問に加わることがあったのだ。
司祭に対し、魅了魔法を発動した彼女は、順繰りに訪ねて行った。
「何を召喚するの?」
「・・・・・ドラゴンです」
「ドラゴンを召喚する目的は?」
「バリアス王国の辺境を攻撃し大打撃を与えるため…です」
「それはいつ召喚をするの?」
「明後日の満月の夜深夜12時にです」
「場所は?この地図で示してちょうだい」
「ここ、今は廃墟となったヌエラ教会です」
「ありがとう、ではあなた方に、バリアス王国の辺境にテロを起こせと命令したのはだれ?」
「サンザー帝国皇帝陛下です・・・・・」
「ほかに仲間は?」
「いません」
「サンザー帝国軍はこのきにバリアス王国の辺境領に攻めてくるのか聞いてくれ」
「サンザー帝国軍はどう動くの、帝国はこの機にバリアス王国を責めてくるの?」
「それについては何も聞いてない、だが、城中でカミ―ロス将軍や第3騎士団長や帝国軍の隊長たちの動きが、何やらあわただしく騒がしく殺気に満ちた空気が流れていた」
「そうか、ならせめて来るかもな、最もドラゴンを使い辺境領を大混乱に陥れる計画は失敗したから、サンザー帝国軍はどう動くかわからんが、とにかくご領主様に大至急御報告だ、!!」
騎士達は夜にもかかわらず、エルベ領主トーマス・エルベ男爵の屋敷に注進を告げるために馬を走らせた。エルベ男爵は、犯人達司祭以外の全員を処刑し、司祭を王都に送り国王陛下に報告することを決めた。そのために王都に向けて伝書鳩を飛ばすことを決めた。
これは明確なサンザー帝国の攻撃であった。テロ事件は今回は偶然にも防げたが、もしあの時小さなアドラスが気がつかねば、とんでもない重大事になっていたのである。念のためヌビア神殿には見張りを立てよう
<だが明日の朝いちばんに辺境の各領地と辺境伯様に、今回のテロ未遂事件とサンザー帝国軍が攻めてくることを知らせる早馬を出さなくてはいけないな。それにしてもあの坊やに言われなければ今回のテロは防げれなかっただろう、小さくてもさすが首狩り伯爵のおい、王家の血は侮れないな・・・・・彼は今部屋に軟禁の罰を受けているだろうな、ミュラー子爵にこの事も知らせてやろう。>




