33とある魔法の授業の日
アドラスは今、魔法の先生スミス先生から授業を受けてる真っ最中だった。
「橙色まで出すことができるようになりましたか、グラデーションはまだですが魔法の基礎学は今日まで学び続けました、そうですね、初期の水魔法を今日は実地でやってみましょう」
「やった!」
「では、水の塊ができるようイメージしてください」
「はい!」
あっというまにアドラスは空中に30センチ大の水の塊を作って見せた。
「ふむ、では向こうにある人型の的にめがけて飛ばしてください」
「はい!」
アドラスは真正面にある人型の木の的にめがけておもいっきりぶつけた、瞬間ドンという音ともに人型に大穴があいたのである。
「な!?」
スミス先生は弟子のしたことに驚きの声を上げた。
「えへへ、あの僕ひそかに練習してたんです。」
「ふーむ、魔力暴走とかおきませんでしたか?」
「起きないように一生懸命コントロールしました、」
「本当は私の指示があるまで魔法の発動はするべきではなかったのですが・・・・・・・、グラデーションまで行かなくともある程度コントロールできてるようですしね、それに威力もすごいし、しかし魔道具ボールを使っての訓練は暇を見て続けるように、そうすれば今よりずっと威力も上がるし、コントロールもより正確に精密になりますからね、」
「はい先生、これからも続けます!」
「よろしい、君は素直な生徒ですね、ただし隠れて魔法発動の実地をしたのは感心しませんが、子供というのは座学より実際にやってみたがるものですけどね、」
「えへへ、先生一つ質問があるんですが、僕修繕魔法もやればできるようになるんですよね、修繕魔法て壊れたものを直したり美術品の修復とかに有用ですか?」
「まあ確かにそうですね、こわれた美術品の壺とか皿とかレリーフとか像とかになおすのに役に立ちそうですね、一般家庭ではそれこそ茶碗とか穴の開いた鍋とか折れた木のフォークとかスプーンとか現実的に役に立ちそうな魔法ですね、私は修繕魔法は持ってませんが、練習には割れた皿とかを練習道具にしたらどうですか?」
やはりそうかとアドラスは腕組みしてうんうんとうなづいた。
「先生、だとしたら人にも応用できませんか」
「ひと?」
「例えば骨折した人とか、腕の骨折に足の骨折あるいは火傷の後の再生とかはどうでしょうか?」
「それは考えませんでしたね、しかし確かに…………これはやってみないとわからないとしか私には言えません。君は面白い発想をしますね。だがいきなり骨折者の治療はできませんね、医療ギルドに行くか、教会に行って治療をその目でやってるところを見学し、少しづつ練習していくべきでしょう。まあ、とりあえずは割れた皿からでしょうね、」
「やはりそうなりますよね。」
「コック長に割れた皿がないか聞くべきです、ああそれと君の家は子爵家です、われた骨董品がないか執事に聞くべきですね、」
「そうします先生」
「では今日はこのまま的は壊れたから、あの岩めがけて水を全力で放出し続けてください。」
「はい!」
アドラスは師の命じるまま、地面ににょっきりと壁のように生えた大岩めがけて全力で水魔法をぶつけ続け、授業が終わった時にはへとへとになって、夕日を浴び地面に座り込んだのだった。
「カアーカアー、」カラスが夕日に染まった空を、ねぐらめがけて飛んでいく・・・・・・・。
子供が手をつないでいる母親にたずねる。
「かあちゃん、きょうのばんごはんはなに?」
「ウサギのシチューとトマトのサラダだよ、」
「わーい!!」
いまだミュラー領は平和の中にあった。




