32王国の影
「陛下、おからだの調子はいかがですか」
王太子は病に倒れた国王に見舞いに訪れた。
王太子の結婚式が終わって3か月後国王は倒れた。
王の侍医の診断では毒を飲まされ暗殺されかけたという、幸いにもすぐはいたので聖魔法師による解毒で一命は助かったが、念のため1週間はベッドで養生するように侍医によって命じられた。幸いにも意思ははっきりしてるしているので、重要な国政は、ベッドの中から宰相に指示をすることはできるが、目下のところ王太子が父王に変わって重要書類をかたずけていた。
「王太子よ、よいかそなたもわしのわだちを踏まぬよう、くれぐれも気を付けるのだ。
毒だけでなく、暗殺の危機はどこにでもある。今、王太子のそなたまでも失っては、この国は取り返しのつかぬことになる。第2皇子はいまだ9歳、第3皇子にいたっては5歳だ。
とても強欲な諸侯や、この国を狙う近隣諸国の王たちから、この国を守ることは難しいだろう。この国が亡国になるかどうかはそなたにかかっている。ゆめゆめ世の言葉を忘れるでないぞ。」
「はっ、父上、父上のお言葉肝に銘じましてございます!!」
国王はそういうと目を閉じ疲れたのか顔色があまりよくない。王太子はそんな国王のベッドからそっと離れ、王の影に「毒の入手経路は分かったのか」と尋ねた。
「王太子殿下、今現在わかっているとこはこの毒はサンザー帝国由来のものであるということです。」
「やはり此度の事件の黒幕はサンザー帝国か」
「国王陛下にスープを飲ませた侍従を拷問してはかせたところ、侍従はただ運んだだけで、真犯人は厨房のコック見習いでした。
このものは賭け事による多額の借金を持ち、高利貸しから問題の毒の入った小さな瓶を渡され、王に飲ませるよう命じられたそうです。その高利貸しですが、厳しく捜索いたしておりますが、行方が皆目わからず姿を消しました。」
「続けて調査を頼むぞ」
「はい、殿下!」
窓の外を見やると満月が出ていた。
王太子は明日は我が身かもしれぬと、断じてサンザー帝国の望むままに死んでやるものかと、再度決意をあらたにして身を震わせた。
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