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27古代王国ロマン2

食事を終えたアドラスは、書庫室で古代王国に関する本を探そうと考えた。

ところが母上が1週間後に茶会を開くので、仕立て屋を呼んで家族全員の服を新調すると言い出した。

ついでに冬用の衣装を、家族全員何着か作ると言い出した。


「明日仕立て屋が来るのよね、サマンサ」

サマンサは女中頭だ。彼女の親もミュラー家のメイドをしていた。そのまた親も、つまりミュラー家に先祖代々使えている子飼いの使用人だった。

アドラスは明日と聞いてほっとした。ジミーとの約束を破らなくて済んだからだ。


「はい、左様にございます、奥様」


「父上、」


「なんだアドラス、おおそうだな、アドラスも成長したんだ。冬用の帽子をいくつか作らなくてはな。エリザベスと私の帽子も新調しなくては、」


「いつがよろしゅうございますか?」


「家族全員の洋服の仕立ての注文の時に帽子屋も注文しましょう」


「はい、奥様」


「アドラス今度開く茶会にはグレーソン男爵家のメービル様とそのお子のアルバート様とコンラート男爵家のセリーナ様とギルバート様がおいでになるわ、このうちアルバート様とギルバート様はあなたと同じ5歳よ、きっといいお友達になれるわ。」


「僕と同い年なんですか?仲良くなれるかな、心配です。」


「大丈夫、あなたならきっと仲の良いお友達になれるわ」

アドラスは同じ貴族の友達と聞いて大丈夫かなと考えた。前世平民のアドラスは今世貴族に生まれたが、ジミーのことをかんがえるとあっさり平民感覚で対応していた。なんせ前世は21歳まで生きたのだ。その感覚にどうしてもひきずられてしまうのだ。

これは平民みたいだと、馬鹿にされないように気をつけねばいけないかもしれないと、アドラスは考えた。

ミュラー家の嫡子として、父上母上に恥をかかしてはいけないのだ。

前世はそんなこと考えなくて済んだのに・・・・・貴族に生まれるってなかなか大変だなとアドラスは心から思った。


<おっとそうだ、父上に古代王国について聞いてみよう>



「父上、古代王国についてお聞きしたいんですが」


「古代王国?」


「古代王国てどんな国だったんですか?、なぜ今その国はないんですか?」


「フーム、わしも古代王国についてはあまり知らないんだが、というか古代王国についてはいまの世界にはあまり知られていないんだがな、なんでもとても文明の進んだ国だったそうだ。空を高速で飛ぶ乗り物や地上を馬なしで高速に走る馬車や、大地を何百人とのせて矢のごとく走る乗り物や巨大な城のような船が海を航海し、また建物は天にもそびえる高い高い建物があり、そのすべての建物にガラスが窓に張られてたという。人々は長命で100歳近くまで生きたという。


「今聞くと夢のような話ですね、国の名は何というんですか」

「うん確かニホンコクと言ってたと思うが、」


<な!もろ日本だとー!!!>

「ほかには何でもいいから知ってることを教えてくれませんか!?」


「なんでもこれは本当かわからぬが二ホンはある日とつぜんこの世界に転移してきたそうだ。それが今から1300年前だといわれている。だから実質日本がこの世界にあって覇権を築いたのは300年くらいだが、なぜ突然いなくなったのかはよくわかってない。この世界のものにとってはある日突然来て突然いなくなったということだな。」


「日本には魔法はなかったそうですね。」


「ああ、そうだ。その代り科学の力で信じられないほど驚異的な文明を築いていたという。」


「父上、日本の古文書とか石碑とか残ってませんか?」


「王立図書館とかに集められていると聞いたがな、あとは個人的な二ホン研究者やああそうだ国立博物館にも本や石碑があつめてたはずだ。

そういえば、わしの祖父のフランツ・ミュラー子爵も日本関連の本を集めてたな、手に入れたときすでに状態保存の魔法がかけられてたので、かなり状態のいい本だったな、今でも書庫室にあるはずだ。」


「えー本当ですか、でも僕まだ見たことありませんが、」


「本棚の後ろの隠し金庫にはいってるからな、見たいかアドラス?」


「はいみたいです!父上!」


「貴重な本だからいたずらするなよ」


「いたずらなんてしません!!神にかけて誓います!!」


「神にかけてか、よし分かった、特別に見せてやろう」


「ありがとうございます、父上!!」



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