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1.気が付いたら俺転生してた。赤ちゃんだ!。

「ふっ」

目をぱちくりした、おれはここがじぶんのアパートのへやでないことににきずいた。


天井を見上げて(げ、シャンデリア!)

俺のアパートの部屋の天井の照明は蛍光灯だ、


(ここって・・・)


周りに低い柵がある!


<ベビーベッド!?>


明らかに俺の部屋ではない。

手を見るとぷわぷわの赤ちゃんのおてて

「あうあ~」

手足も思うように動かず手足をバタバタさせる

(え、まさか俺転生した。)


その瞬間ひどい頭痛を覚えて頭にモミジのおててをやり痛みを必死にこらえる。膨大な記憶の放流に俺は飲み込まれた。俺の意識は赤ちゃんの意識から前世の自分の意識に凌駕された。



その後数か月をおいて赤ん坊には何を話してもわからないだろうという大人の油断から、両親や親せきの話を聞き分かったのは、自分は現世の俺の名はアドラス、アドラス・ミュラー子爵令息

父はヘンリー・ミュラー子爵、母はエリザベス・ミュラー子爵夫人、母は父と結婚する前はキンバリー伯爵家の長女だった。ちなみに今現在叔父のマーカスがキンバリー伯爵となって家を継いでいた。


(驚いたことに前世の記憶を思い出したらこの世界の言葉が、明らかに地球のどこの国の言葉でもないのに、まるで日本語のようにすらすらと聞こえて意味が分かったのだ。

これって転生特典かチートなのか、でも俺死んだあと別に神様にあった記憶はないのだが)


ミュラー家はそこそこの領地をもつ家で、バーリアス王国200年の建国以来の歴史を持つ由緒正しい家柄で下級貴族の家柄。

この時代は地球時間に換算するとざっと18世紀ごろだと思う。、シャンデリアが夜になると侍従がてをさしのべ魔力であかりをつけるのだ。

この時にこの世界には魔法があり魔道具が人々の生活に入り込んでいることが分かった。

そのせいなのかこの世界には電気もなければガスもないようだ。

交通手段であるのは馬で引く馬車だ。ただし町では上下水道が引かれているらしい、いろいろあったが王国はこの200年一応平和に今現在も続いている。が、最近はどうも雲行きが怪しいと父が言っていた。

というのも王には三人の王子と二人の王女がいて、第一王子と第三王子が王妃の子、第二王子が側室の子で王が寵愛する愛妾の子、どうも御愛妾の ヘレーネ様 が ご自分の父 マケーロス侯爵とその 派閥とともにじぶんの子を次代の王とするためにいろいろと画策、陰謀を巡らしているらしいのだ。

それに対し王妃はこの国の4大公爵家の一つエクスカリー公爵家の令嬢で、

最近起こった第一王子ののった馬車の襲撃事件もマケーロス公爵の仕業らしい。

幸い第一王子は難を逃れてご無事だったらしいが、もし仮に王子がなくなられたか重症を負った場合、王妃のもう一人の王子第三王子が王位継承争いに名乗りを上げそこに第二王子派閥と第三王子派閥が加わり下手すりゃ内戦が起きかねない様子だというのだ。


さらにややこしくしてるのは王国貴族たちが王族派と貴族派さらに中立派がわかれていることだ。

この先の展開は幼く情報が入りにくいアドラスにはわからない、

が、王国がきな臭いということだけはわかる。内戦から国内がめちゃくちゃになりその結果周辺国が侵略してきたら目も当てられなかった。もし敗戦した場合まあそうなったら上級貴族家はたぶん死罪かおとりつぶし下級貴族はいったいどうなるんだろう、

問題なのはこのミュラー子爵家が隣国との国境に近い位置に領地があるということだ。隣国が侵略してきた場合、おそらく隣国の軍と戦争になって負けた場合ミュラー子爵家の人間は全員首を切り落とされて処刑されるかもしれない。幼いとはいえ自分はミュラー子爵家の直系の血を引く男児、奴隷にされるか殺されるかのどっちかに思われる。

そう考えると背筋がぞっとしてしまった。

今まではそんなこと一切考えなかった、あまりにも能天気に貴族の赤ちゃんライフを楽しんできた。

でも前世の記憶が戻ってきた今自分とその家族の立ち位置の危うさに気づいたのだ。そのうえ領主だから領民を守らねばならない、

アドラスはじぶんのちいさなてのひらをみつめた、この手では剣は持ち上げられない、魔法があれば火属性は攻撃特化の魔法属性だった。母は水属性、父は火属性を持つ、自分は・・・・・・・・

両親の血を引いて何属性だろう。知りたい。

魔法を持っているか何属性か知るには満5歳になって教会で神官立会いの下オーブに手をかざし魔力診断を受ければいい、満5歳まであとどのくらいだろう、4年以上はある。


(魔法適正あればいいなあ、貴族は平民と違ってマレを覗いて大なり小なり魔法適正があるというものなあ、いっそのこと4属性あったらかっこいいなあ、でもよくは出さない2属性もちだったら

いいなあ)


この辺幼いアドラスに引っ張られていることに 本人はあまり 気づいていなかった。





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