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プロローグ
その日晴馬は前日の夜買ったばかりの新作ファンタジー小説を読みふけり夜遅く就寝した。目が覚めた時は翌日の昼近く。
「しまった!寝過ごした!わー目覚まし時計が11時半を指している。まずい午後の部の経済学の授業に遅れてしまう。飯…んーよし!大学前の吉野家の牛丼屋で牛丼食べよう。
もう作ってる間ない!!いそげー。」
大学前の吉野家は、近くのオフィースビルの会社員や晴馬の大学に通う学生をメインターゲットとした展開だった。
牛丼大盛りを注文し、やってきた牛丼を大急ぎで食べお茶をくいーとのみレジで金を払い店を出る。
「ありがとうございました。」店員の声を背に横断歩道を渡ろうとした。
その時「きゃー。」と悲鳴が起こった。見上げると目の前に乗用車、あとは覚えていない。自分はたぶんこの時死んだんだろう。痛みも何も覚えていない、ただあの時目の前に迫る乗用車を見て死んだと思った。それぐらいしか覚えていない。次に気が付いたら赤ん坊になって転生してたのだ。
異世界に!!・・・・・・・・・・・・