表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Crescent lovE  作者: 月姫
Day.1.
5/36

Afternoon.

「もう一時過ぎね、お腹は空いていない?お昼も食べてないし、お昼と軽くデザートでも食べましょうか。何がいいかしら、そうね、軽食に程よいクロワッサンにでもしましょうか、とびっきり美味しい具材を詰めてもらって、お昼もお菓子も食べちゃいましょ。少し待っていて頂戴ね。」


そう言ってスキップしながら厨房にいる召使に頼みに行く。


「今日のお昼はクロワッサンサンドがいいわ。チーズとかお肉とかいろいろ挟んだのと、はちみつとか甘い系統のやつと二種類食べたいの。お願いしてもいいかしら。」


「勿論ですお嬢様。今すぐ準備させていただきます。」


そう言って発酵してあるパン生地から、クロワッサンを焼き始めた。

そうだ、ルシアにも食べてもらうなら、自分で作りたい。

ふと思いつき、


「ねえ、私にも焼かせてくれない?たまには自分でやってみたいの」

「でもこういうことは我々召使のお仕事ですから……そういうわけには」

「なあに、私の命令に歯向かうということよそれは。手伝ってちょうだい、私にもやらせてよ」

「わかりましたお嬢様。」


そういって召使はくるくる、と三角形の生地を巻き巻きし始めた。

私もそれを倣って、くるくる、くるくると巻いてみる。


「みてみて、上手じゃない???」

「はい、では焼かせていただきますね。先に焼いている分があるのでチーズとレタスとローストビーフを挟んでおきました。次の焼いた分はすべてお嬢様が作った分なので楽しみにしていてくださいね」

「ありがとう。先に持ち帰って食べるわね」


そう言って部屋に戻った。


「ねえルシア、私今クロワッサンを作ってきたの。もう少しで私が焼いたクロワッサンが届くわよ。先にお昼にしましょうか、いただきます」


そう言いながらも、私の手作りのクロワッサンを彼女に食べさせることで頭がいっぱいだった。

彼女も首を長くして待っている気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ