プロローグ
20××年
日本国民を脅かすとされている“怪異”が急増した。
そんな話題が近年ずっとニュースを占めている。
──────“怪異”
・怪異の見た目は様々であるが一目で“怪異”だとわかる姿をしている
・怪異は人間に取り憑いて精神崩壊を促し、人格を狂気なものに変えてしまう
・怪異に取り憑かれてしまった者の治療法は現代には世界中のどこにもない
・怪異は特殊な能力を持った者及び、特殊な能力を持った者のみが変身することが出来る“器”でしか倒せない
上記の情報は現段階での研究成果だ。
国で怪異を討伐し、生け捕りに成功した怪異は徹底的に研究している。
国立総未来高等学校は、普通科5クラス、特進科2クラス、実践科1クラスで構成されており、そんな国の怪異研究室で活躍する研究員を養成する学校である。
中でも1学年に1クラスしかない“実践科”は、怪異研究室の怪異討伐機関に入り貢献するために、実践経験を積む“実践授業”を主に行う実力養成クラスである。
これはそんな実践科の期待される生徒の記録を記した日記だ。
author ██████
怪異と戦うには“器”が必要であり、能力適性があるものは自分が武器になることができる。
また、器を使う者を“使い手”といい、これは能力適性がなくてもなれるが、適性がある者がなるのが一般的。
実践科では能力適性のある者を採用し、実践授業では実際に使い手と器になりグループ等で戦い合わせ、実践訓練を行っている。