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横たわる、あなたを私が助けるね

高校では優秀な成績にも拘らず退学する羽目になる所だったけど通信制で高校卒業、大学は諦めて

働きながらユウリを支えるも裏切られ、私の人生進んだ方向正しかったのか?間違っているのか?

迷いながら日々奮闘する雪と家族の物語です


規制線が張られる中を潜り抜け、ルイ達のお陰で


凡人が入院している病院に漸く辿り着いた雪達は


どのくらい時間を、有したのか分からない位、何処も


大渋滞だった。


「はぁ、、、やっと着いた」


「本当、、だぁ」


ルイ達が、安堵した様に、呟いた。


「御免なさい。ご迷惑かけて」


大変な思いで、私を連れてきて来てくれたことに対して


申し訳ない気持ちでいる雪に対して沙美姉が、笑顔で言いました。


「何言ってるの?雪さん、私達は、役に立てた事が嬉しいんだよ。


ねえ!ルイ!そうだよね!」


「はい!はい! そうですよ!!雪さん」


二人は、そういって笑いかけた後、急がせる様に


雪の背中を、押しながら沙美姉が言いました。


「さぁ!早く行こう!!」


「そうそう!!早く行こう!!」


「思っていた時間より、大分遅れてしまったよ。面会時間終わってしまう!!」


時計をチラッと見る二人に促されて、急ぎ足になる雪は


沙美達の後ろ姿を前にして、迷うことなく病室へ入って行きました。




「、、凡人?」


「変わらないね、、」


「、、、まだあのままか。」


ベッドの上に横たわる、、意識が戻らない凡人を目の当たりにして


ルイ達の言葉を静かに聞いていた雪は、自然と身体が動くと


彼に向けて話しかけていました。


「凡人、、来たよ。。もっと早く来れるはずだったのに


、、、遅くなってごめん」


そう言った後、点滴に繋がれた左手をそっと握りしめ


「今まで、どれだけ凡人に助けられたか分からないぐらいなんだよ


今度は、私が助けるからね」


「ファレン!、雪さん来てくれたよ。早く目を覚ませよ!


皆が待ってるぞ!」


「ファレン君、待ってるよ皆が!!」


「凡人。。」




代わる代わる、彼に話しかけていると


面会時間が、終わりを告げたのか?病院スタッフから


早く病室から出て行く様に、促され仕方なく


私達、病室を後にしました。


そして、沙美姉が気を利かせて


通うのに好都合な場所となる病院の近くに


宿泊先を手配してくれていました。


今回もだけれど、自分一人では充分な事は出来なかった。。


周りに助けられ、私はなんて恵まれているのかと


沙美が取ってくれた、ホテルの部屋で一人思うのでした。


ありがとう。みんな


その日から、毎日、凡人の病室に通う雪は


同じ言葉、行動を繰り返し意識が戻らない


凡人を励ましました。



それから、5日目の夕方


明日には帰国しなければいけない期日が迫ってた雪は


いつもの様に、手を握りしめ語りかけていました。


「凡人!ファレン!、、今日は、いい天気だったよ」


「又、、みんなで紅葉見に行こうね!!」


「ああ、、そうそう!!バーベキュー大会もしょうねって

悠達が、言ってたよ」


「ふふ、、あの時は、面白かったね、、、、、」


他愛も無い話を永遠と語る、、一方通行の会話を尻目に


病室の中は、雪の声だけが響いていました。


そんな時、、握りしめていた凡人の指が動いた気がしました。


「う、、?」


「あれ、、?」


何気に、、手の甲を摩ってみた


じっと見つめると、、微かに動く指


「あ!!え!!」


「やっぱり、、気のせいじゃない」


直ぐに、迷うことなくナースコールを押しました。


「どうしましたか?」


「あ、、!あ、の!ファレンさんの指が、、動いたんです!!」


「、、?、、わかりました。直ぐ行きます」


そのすぐ後


握った指を握り返す弱弱しい凡人の指に


雪は


よし!と思った指に力が湧きました。


そして


遠くから、、バタバタと慌てた様に


近づいて来る足跡が聞こえてきました。









だいぶ間が空いてしまいました。


本日も読んで頂き有難うございました。

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