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不思議と機会は訪れる

高校では優秀な成績にも拘らず退学する羽目になる所だったけど通信制で高校卒業、大学は諦めて

働きながらユウリを支えるも裏切られ、私の人生進んだ方向正しかったのか?間違っているのか?

迷いながら日々奮闘する雪と家族の物語です

雪は、まだ空港に居ました。


午後2時半出発だった香港行きの飛行機は


天候不良からか1時間遅れの遅延になりましたと


アナウンスされ、その確認を電光掲示板で見る雪の姿が、そこにありました。



再度時間の確認をする雪は怪訝そうな顔で、ぼそっと独り言をいいました。


「空港に迎えに来てくれる蘭玲に、早く電話しないと、、」


そう言葉を発したと同時に直ぐさま、蘭玲に電話をするも、中々繋がりません


プルプル、、プル、、、、、ツー、、、ツー??


4回、、5回かけ直しても、、やはり繋がりません


「どうしたのかなぁ?やっぱり繋がらない」


その様な状況の中、搭乗口近くの待合所で


悶々とした気持ちのまま搭乗時間を待っていると


又しても、香港行き遅延のアナウンスと共に


掲示版に、その知らせが表示されました。


天候不良、機材トラブル等々、、次々と変更される運航状況に


不安を感じた雪は、携帯電話から情報を集め始めました。


そして、画面に現れた幾つかの情報は、雪の表情を見る見ると


こわばった顔に変わらせ、慌てた指先は


激しく音がするかのような早打ち、、トトトト、、、、


蘭玲以外の番号に電話を掛け始めました。


「プルプル、、、」

「プルプル、、、はーい、、」

相手が出るまで、時間が長く感じる雪でしたが、根気よく


かけ続け、ようやく


電話に出た相手は、お店を任せた次女の沙美さみでした。


「もしもし沙美ちゃん?雪だけど、、今そちらは、、どうなってるの?」


「え??雪、、雪さん、、?どうしたの?元気してた?」


「あ、、うん、、元気だよ!急でゴメン、あのね、、、」


雪は、これまでの事情を、早口で一気に沙美に話


今現在、現地の情勢どうなっているのか?、、聞くと


とんでもない話が、電話口の沙美から飛び出した時


電話を持つ左手が震えるのを、感じる雪は


蘭玲と繋がらない理由はこれか!!と分かると落胆した表情に


変わって行きました。


沙美から聞いた現地の情勢は、大規模デモにより空港が閉鎖に陥り


空港内や周辺では大混乱になっているらしく、、多分、公共交通機関も同じく


大混雑状態じゃないか?と、そのことが原因で


電話しても蘭玲に繋がらないと思うと話す沙美は


そうだったら私が彼女に電話をして挙げるからと


電話は一旦切られ


雪は沙美からの折り返しの電話を、待っ事になりました。


この時、雪は時間の経過を忘れていた?いやいや


そうじゃなく、トラブル続きの連続で、何時になったら?


飛行機が飛び立つのか?分からない状況かの中


その事で蘭玲とコンタクト取ろうとして


必死になり、空港に6時間以上も足止めになっている事に気づかず


沙美の電話を待っている、その時、初めて我に返った雪は呟きました。


「え!!え!!もうこんな時間!!5時過ぎてる!!私、、朝からずーっと空港に

いるじゃん、、。。ああ、、悠に連絡してない、心配してるよね

また、やらかしちゃった、、」


その頃、悠と悠里は、映画を見た後、食事をしたり


楽器店へ行き、新しい楽器を見たり、前から欲しがっていた


機材を悠に買ってあげた悠里は、息子の嬉しそうな顔を見て満足


悠も又、同じでした。


そのまま自宅に持ち帰ってから


二人は機材の配線や使用方法等々、夢中で作業、時間を忘れて


没頭していたので、雪からの電話が鳴るまで夕方近くに


なっている事に気づきませんでした。


「プルプル、、、はーい」

「悠!、ゴメン連絡遅くなって」

「え?、、?着いた!!」

「いや、まだ空港、、。」

「空港?」


雪から掛かってきた電話に出た悠との会話を聞いていた悠里も


時間を見て、驚きました。


「もう夕方じゃないか」

「え?」

電話中の悠と悠里は、顔を見合わせ二人共


え、、え、、え、、もう、、こんなに時間過ぎてしまってた?と


言わんばかりな顔になり、慌てて雪に聞きました。


「どうしたの?まだ空港て?こんな時間なのに」

「色々とありましてね。。」

「え?何どうしたの?」


悠の興奮したような大きな声に、何?どうした?と感じた


悠里は電話を優しく悠から奪い雪と話し出しました。


「どうした!」

「え?悠、、悠里?」

「おう!!俺、、どうしたの?」

「あ、、うん、、まだ空港なんだ、、それでね」


雪は、今までの出来事を悠里に説明すると


お互いに同じ状況、時間を忘れていた事に爆笑


大笑いする悠里を見る悠は、最初は驚いていたが、自分もつられて


笑っていました。


その数時間後、まだセントレア空港に足止めされている雪の元へ


電話を切った後、悠と一緒に空港に向っていました。



向かうバスの中で、悠里は思いました。


今回、諦めていた雪との再会、こんな奇跡的な事はない


これから、新たに進む道が正しいのか?まだ分からないけれど


雪と向き合って、ちゃんと話せる機会が来た、この出来事に


感謝しかないと、心の中で思っていると、座っている隣の席の悠が


小声で話してきました。


「ねえ、、何年振りかなぁ?こんな風に迎えに行くの


家族三人で、良く一緒に空港内、食べ歩きしたよね。楽しいね」


そう言った悠の表情は、満面の笑みが零れていました。


その顔を見た悠里は、その頃の自分の愚かさや


大人になれていない、、心の余裕も無く、二人に酷い事をしてしまったと


自分の行動を悔いるのでした。





























読んで頂き有難うございました。

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