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初めまして

高校では優秀な成績にも拘らず退学する羽目になる所だったけど通信制で高校卒業、大学は諦めて

働きながらユウリを支えるも裏切られ、私の人生進んだ方向正しかったのか?間違っているのか?

迷いながら日々奮闘する雪と家族の物語です

蘭玲ランリィンの就職祝いを、林家で集まって皆で祝ってから時は、

ジメジメした梅雨も明け、肌が汗ばむ7月中旬、暑い季節が到来していました。

ゆうは、夏休みが、近づいていることもあり、ウキウキとした気持ちで

毎日を過ごしていました。

「ばぁば!!早く行こうよ」

週末の昼下がり、彼は出掛ける準備を終わらせ、ミツばぁばを待っていました。

「ハイハイ、おまたせ!!」

ばぁばの車に乗り込んだ悠は、何処へ、、、?


その頃、ユキは、作業場のアトリエでキャンパスを前にして

真剣な顔で、手を動かしていました。

冷房を入れず、窓を開けた状態の部屋は、時折涼しい風が、そよそよと

吹きますが、やはり汗ばむ季節、雪の額からは、汗が流れます。

首にはタオルを、掛けての作業

何故に、、?

それは、一週間前から、エアコンの調子が悪く、、、

修理業者が今日、漸く来ることに、なっていました。


その為、アトリエで作業しながら、待つている状況ですが


いつもの様に、休みを返上して、締め切りに追われて、

週末も作業している訳ではありません。


「ああ、、暑いよ」

汗を拭きながら、早く修理に、来てくれないかなぁと

ボヤいていると、ピンポーン!!玄関のチャイムが鳴りましたよ。

「あ!!来たかな?」

ドアホンのモニター画面を確認ですると、修理業者の男性が顔を覗いている

姿が映し出されたいました。

「こんにちは!!エアコン修理に、きました。」

「ハーイ!!」

アトリエに招き入れると、修理する場所へ誘導し後、終わるまでの間

同じ空間の中で、そのまま雪は先程の作業の続きを、始めました。

1時間半後

冷房が順調に稼働し、工事完了。

汗だくで、作業していた雪は思わず大きな声で、

「ああ~涼しい!!快適!!」

工事完了のサインを、貰おうとした男性は、その声に反応し

無心に修理していた時と違って、にこやかな顔で言います。


「そうですねこの時期に、壊れると大変ですよね。」


首にタオルを、巻いた汗だくの雪の姿を見て、そう言った様でした。


そのまま、サインをする雪の手元を見るで無く、顔をじっと見ている

日焼けした浅黒い肌の背丈が170cm以上はありそうな男性は

用紙を受け取ると、一瞬戸惑っていましたが口を開き、話かけました。


「林雪さんだよね?俺、矢城友晴やしろともはる覚えてる?

高校一年の時、同じクラスで実行委員も一緒にやった矢城、、」


久し振りに、旧姓で呼ばれた事と、覚えのない顔の人に

同級生なんだよと、言われてビックリしている様子の雪に

「久し振り!!だね」


笑いかける彼


「え、、?矢城、、、、さん??う~ん、、」


同級生で、委員を共にした旧友、、の矢城さん、、、?


記憶を辿り、ぼんやりと微かに、思い出す顔はと、、

私達を笑顔にさせる陽気な性格だった、、様な


「あ!!あの、、!!矢城君、、?確か、、私と背が変わらなかったと思うけど

全然違うから、分からなかった」


あの頃の矢城友晴は、雪と差ほど変わらない背丈で

がっちりとした体格だけど、憎めない性格の

笑うと、目が無くなる男の子だけど可愛いと思えた事を思い出したのでした。


「ああ、懐かしい!!容姿が変わり過ぎて、声かけてくれなかったら

気づかないよ。」


その後、懐かしい話題に話が及びますが、

彼の呼び出しコールの電話で、現実に戻った二人は

「ごめん、引き留めて、、懐かしくて、喋り過ぎちゃった」

「いやいや、俺も高校以来の再会で、ついつい話し込んでしまった。すまん

次の現場への、催促だから、行くわ」

「うん!!今日は!!ありがとう」

玄関を後にしようとした時に、何かを思い出した、矢城が言いました。

「そうそう、今日さぁ!!夏フェスが臨海公園で、開催される事、知ってる?」

「え!!」

「ほら、、覚えてる?、文化祭の時、先輩を差し置いて優勝した1年生バンド

林がさぁ!!優勝賞品を渡した、あのグループが出るんだ!!

それで、チケット連れに頼んだら、取れてさ、、今日行くんだよ!!」

興奮して話す彼を前に、雪は心の中で思うのでした

矢城君、私もフェス行くんだよ。先に行っている悠達と、この後

合流してユウリ達を観るんだよ、、、と声を出すこと無く

そっと自分に語りかけました。

矢城が帰った後、涼しくなったアトリエの部屋で、寛ぐと

ふっと笑った、、、最後まで私の事、林って呼んでたけど

離婚しても旧姓に戻さず花白はなしろのままなんだけどなぁ、、、?と呟いた。


そして、昼下がり、悠はどこへ?

ばぁばの車に乗り込んで、元気に出かけた悠は、

悠里ユウリから送られてきたチケットで、早くからフェスへ

出掛けて行ったのでした。

(そうだったのか!!!!だからあんなにウキウキしていたんだ。)


数時間後

海岸通りを歩く雪は、人混みを避けながら、誰かと電話で話していました。

「近くにいるんだけど、どの辺にいる??」

「え、!!どこ、、」

「人が多過ぎて、分からないよ」


込み合う中を掻き分け会場入りし、指定された露店の前で待つこと数分

「雪さ~ん!!お待たせしました!!」

声の方へ振り向くと、凡人ファレンと悠が一緒に迎えに来ていました。

二人は会って直ぐに、周りの騒がしさを、気にすることなく

ニコニコした顔で、話します。

「早かったね!!場所は、取ったよ」

「冷房の修理、直りましたか?早かったですね。もう少し遅いと思ってました」

そんな話をしながら観戦場所へと、歩いていると悠の電話のコールが

なり始めました。

「はい!うん!!分かった」

「誰から?」

「ユウリだよ!!」

「そう、何だったの?」


電話を切った後、少し興奮気味な声で

ユウリが、フェスの控え場所に来れるか?聞いてきたから

うん!!今から行けると言って話す息子はキラキラと

嬉しそうな顔です。


普段、必死に楽器の練習している姿を見ているだけに、今日は、いい経験に

なるだろう、、、と思い。雪は、そうなんだ!!良かったねと

答えている横から凡人が、じゃぁ、一緒に行きましょう!!


「ええ!!」

「早く行きますよ!!」

「凡人、、ちょっと、、!!」

悠と雪の手を取り、凡人は急ぎ足で、遠くにあるステージに向かって歩き

出しました。


「雪さん、逸れるとイケナイから僕に摑まって下さい」

三人横並びでは、人混みを掻き分けて行くには、歩きずらいのが分かった彼は

自分のTシャツの裾を摑む様に雪に言った後、悠の肩に腕を回し、二人を守りながら

混雑している中を、凡人は力強く歩いて行きました。

「ごめん!!凡人、、私達のせいで」

「え、、何ですか?」

今、迷惑をかけていることに対して、申し訳なく思った雪は凡人に

気持ちを言い表すのでしたが、、、彼は、、

聞こえているのか?、、聴こえていない振りをしているのか?

「こっちの方が、いいですね、、」

「あ!!こっちか?」

独り言を、ブツブツ言いながら

私達をステージ横の、関係者以外入れない入口の近くへ

黙々と歩き無事、辿り着いた時、細身で長身の帽子を深めに被り

マスクとサングラス姿の二人組の男が立って、こちらの様子を窺っていました。

「あ!!ほら!!いる。お~い!」

悠は、その二人組を見つけるなり、誰だか直ぐに気づき、呼びかけました。


数分前でした。

ユウリは自分が送ったフェスのチケットで

今日参戦すると、悠からメールとが届いていました。

以前から、楽器や音楽に興味を持ち、独学で作詞したりと

楽しんでいる動画を、送って来ていたこともあり、いい機会だと思い

観戦する前、ステージ裏を見学してみるか?と電話で、聞いたところ、、

行くと一つ返事

電話を切った後、、入り口付近で待機していました。

何故か、その時、ユウリのやり取りの電話を聞いていたユタカも便乗して

ユウリと一緒に、悠達を待っていたのでした。


「あ!!、あれは、、、」

「お!!来た来た、、あれ?、、誰!!」

ユウリは、悠の肩に手も回し、雪が彼に寄り添って歩いて来る様子を見て

言葉が、出ないでいました。

ユタカも又、仲良さそうをに歩いて来る、雪達三人を見て、ムッとした表情に

なっていましたが、周りからはサングラスをかけているので、その表情は窺えません。


そんな二人の気持ちと裏腹に、気にもしない悠は、見つけるや否や

嬉しくて感情が高まった状態で、駆け出し、ハイタッチをしたのでした。


「イエ~イ!!来たよ!!!」

「へい!!ユウ元気だったか!!」

「元気にしてたか!!」


悠達の様子を、遠目で見ていると、凡人が聞きてきました。

「彼が雪さんの旦那さん?、、だった人?」

「そうだよ、、元ね」

「僕は、あまり詳しくないですが、、悠君のパパは、聞いてはいたけど

凄い人なんですね。」

その言葉に対して、なんて言っていいか?迷うユキは、そうだろうね、としか

いいませんでした。どうしてか?それは、

仕事している時は凄いんだろうと思うけれど

雪達親子にとって悠里は、友人であり、悠の父親であり、

一緒にいた時、素の顔を知ってるだけに、、、、

色々な人に今まで聞かれていた言葉だけに、言い尽くしたこともあり

そうだろうね、、、としか言えなくなったのでした。


そして、彼は、悠達の方へ近づいていき、自己紹介を始めました。

「悠君!!、紹介してください」

「あ!、、凡人、、ごめん忘れてた」

悠里達は、彼の声に反応して、頭だけ下げると、フレンドリーな凡人は

爽やかな顔で、にこやかに

「こんにちは!!、僕は雪さんにお世話になっています

林凡人リン ファレンです。悠里さんですか?初めてお目にかかります。」


どちらか?分からないまま、自己紹介した彼に対し、ユウリは

サングラスを外した真面目顔で、口を開きます。


「こんにちは!!悠の父親の悠里です」

「おお!!美男ですね!!悠君!!こんにちは!!初めまして」

にこやかな凡人は、握手を求める仕草をしたので、釣られてユウリも手を

出して握手をしながら、複雑な表情で悠をみました。

すると、凡人は感激した様子です。

「いや~あ!!!感動しました。ありがとうございます。」


そのやり取りを見ていた悠は照れながら、悠里早く行こう!!と

話しかけます。

この言葉に、皆がそろった様に


「そうそう時間余りないから、そろそろ行きますか?」

「ああ、、すみませんでした。引き留めてしまいました。」

「あ!!雪、終わったら電話するからね。」

「うん!!、分かった」

「じゃぁ、行ってくるね!!」

今回が初めて凡人と顔を合せた二人でした


悠里達に連れられ、誘導される方へ消えて行った悠を見送った雪は

凡人に、さあ!蘭玲待ってるから、早く行こう!!と歩き出しました。


その頃、観戦席を確保した蘭玲は私達が来るのを

今か今かと待っていました。





本日も読んで頂きありがとうございました。

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