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大切なもの

高校では優秀な成績にも拘らず退学する羽目になる所だったけど通信制で高校卒業、大学は諦めて

働きながらユウリを支えるが裏切られ、別れ、そして、新たな挑戦

私の人生進んだ方向正しかったのか?間違っているのか?

迷いながら日々奮闘するゆきと家族の物語です


ユウ達が、海外から帰国して数週間が過ぎた週末、ユキ

アトリエ近くの駅待合室の椅子に腰かけて、スマホの画面を、真剣な眼差しで

見入っています。

駅のホームに、電車が入って着たようですが、

それでも、まだスマホに直視しています。

到着を知らせるメロディーの音で、ユキは、はっとして顔を上げ

ホームの方に、視線をやりました。

見つめる事、数分後

サングラスと帽子、伊達メガネと帽子姿の二人組が

ユキの姿を見つけて、近づいてきました。

誰が見ても目立つ、同じ位の高身長で細身の二人

ユタカともう一人は、悠里ユウリではないですか?

長野で再会した姿からは、想像が付かないぐらいの

変身ぶりです。


ユタカ「ハーイ、来たよ」

ユウリ「やぁ、悪かったね」


伊達メガネのユウリと、サングラスをかけたユタカは

人目を気にする様子もなく、ユキを囲む様に立ち

ユタカが、ユキの肩を軽く、ツンと叩いて、さあ行こう

と促しました。


ユキ「ユウリが、一緒だったら迎えいらなかったんじゃない?」

ユタカ「元々、俺一人で来るはずだったんだけどさぁ」

ユタカは、不満そうな顔でユウリの顔を見ました。


ユウリ「俺も、実家に行く用事があったからさぁ」

惚け顔のユウリは、しれっとした様子です。


その二人のやり取りを聞いていた

ユキは、空港から帰る車中で、ユタカが語った約束事を回想しました。


アトリエに行ってみたいんだと、言っていた何気ない会話が

こんなに早く現実になるとは、、、。

先週本人から、時間が空いたから、行っても良いかと

連絡あった時には、まさか?本当に?冗談半分で、聞いていたので

行きたいと(アトリエに)言ってくるとは、思わなかったのでした。


でも、ユウ帰国の時、付き添ってきてくれたし、友人でもあるユタカを

無視する訳にも、いかず今日の予定を開けたのでした。

予定外は、ユウリも一緒だったのには、少し驚きもあったユキでしたが

疑問に思った事を、ユウリに聞きました。


ユキ「今から実家に帰るんだよね。先に送ってくよ」

ユウリ「え、、あ、、あ、俺も、ユタカと一緒で」

ユキ「え、、、、?」

一緒に私達と、アトリエに行くと言った、ユウリの言葉に少々ビックリ

したものの、ユウリと別れる時に、貰った部屋でもあるから無下にも出来ず

ユキ「あ、、そうなの?」

ユウリ「え、、と、前から悠に、、来てね!てさ。誘われてたんだ」

ユキ「、、そうなんだ」


二人の会話を聞いているユタカは、心の中で独り言


何だよ。ユウリ!!俺がアトリエ見学する話をした時

ふ~んそうなんだぁと、興味なさそうにしていたと思い気や

昨日急に、俺も一緒に行くからって、結局まだ、ユキが気になるんじゃないか

俺だって、ふ、、う、、(溜息をつく)

楽しみにしてたんだぞ!!と、ブツブツと心の声が

漏れた様な?気配がしました。



車に乗り込むなり、何故かユタカは助手席に座り

目的地に着くまでの間、話は途切れる事が無いぐらいに

ユキに、話しかけています。ユキは運転に、支障のない程度に

ユタカの言葉に耳を傾け、うんうん、そうだねと返答していました。

その光景を、後部座席に座りながら、聞いているユウリは

会議室で社長に言われた事を、思い浮かべていました。


波羅はら社長「よりを戻すのか、今の状態を維持していくのか

どちらにしても、雪さんと悠君は一般人な訳だ、だが

ユウリの接し方一つで、これから先も色々メディアに注目されてしまう

そのことで、二人が捲き込まれる事、肝に銘じて置く様にな」

事務所の方針は、ユウと会う時は

最新の注意をする様に。とのお触れなんだろうけどなぁ、、、。

ユキ達と会う時には、気を付けてあげないといけないんだと考えるも

今日は、俺一人だけじゃないから、問題ない、、?

大きな、ため息をしたユウリ。


信頼出来る友が、一緒にいるとユウリ自身

行動範囲を気にしないで済む所が、他だあって助けられている?

今回の様に、以前家族3人で住んでいた部屋を

アトリエに改装したと随分と前に、ユウから詳しく聞いていたので

一度は見てみたいものだと思っていた矢先

ユタカの話を聞き、便乗じゃないが無難に

仕事件アトリエを見ることが出来る、絶好の時間をユタカが

作ってくれた事に、心から感謝していました。

だが、同時に考え込む真剣な顔

ユウリは、改装したアトリエを見れる嬉しさとは、別に悩みを抱えていました。


活動休止してからの2年間は

好きな音楽に向き合い、思う存分そのことだけに没頭し

本来の自分を取り戻す期間だっただけに、活動再開に向けての方向性が

具体化してきている今、気持ちは沈みがちになっていたのでした。

何故、気持ちが沈む?

自分の気持ちとは、裏腹に

逢いたいと思った時、すぐには逢えない、、もどかしさ

自由な時間が無い日々、パパラッチに追われ、疲れてしまった

過去を、知っているから、

また、あの環境に自分を置くことに、気持ち悪さを感じていた。。

だが、自分の不真面目な行動で、事務所関係者

スタッフ、バンドメンバー及びに、その他、大勢に迷惑をかけてしまった事は

身に染みて、分かっているから

活動再開は、しなければならないんだと思うも、ユウリは困惑と

複雑な心境の葛藤が、多くなっていたのでした。


数拾分後

アトリエに到着したユウリが目にした室内は、家族三人で、暮らしていた

生活感溢れた内装は、見事になくなって、作業場そのもです。

広い空間の中に、あちらこちらに

積み上げられた洋々な本、数台のデスクの上にパソコンが置かれた場所は

意外にすっきりとしていますが

窓際の方は、材料や道具の置き場所が、無造作に見え

製作中の作品が立てかけられていました。


ユタカ「凄い、この絵」

ユキ「まだ、途中の段階だから、未完成だよ」

ユタカは、立てかけてある作品に、凄いの連発を繰り返し

鑑賞しながら感心していました。、

ユウリ「部屋の中、随分変わったね、、。」、

ユキ「そうだよ、、ふふふ、こんなに室内が広かっんだと思わない?」

ユウリも、ふっと思わず笑い

ユウリ「本当に、こんなに広いとは思わなかったよ」


ユキは、ユタカが来ることが分かっていたので

パパラッチ対策として

皆を休みにして誰もいない、工房を披露したのでした。


アトリエ到着後、30分過ぎた頃、玄関のチャイムが鳴りました。

ピンポン!!!


ユキ「ハーイ、早いなぁ、、。」


チャイムの音を聞いたユキは、嬉しそうな顔で急ぎ足で玄関へ

ユタカと、ユウリは、誰だろうと、玄関の方へ釘づけになります。

ドアが開くと元気な声が、部屋中に響き亘りました。

ユウ「ただいま!!!」

ユキ「お帰り!」


ユウリの友人及びバンドメンバーユタカが、アトリエに

訪れると聞いていた、ユウは学校が終わって直ぐに祖母ミツに

送ってもらったのでした。


1時間半後、4人はアトリエを後にしました。

ユタカが、今から皆で食事しないか?と誘ってくれましたが

ユウリは、予約してからの方が良いという案に、落ち着き

お店に連絡すると、夕方6時からしか席が空いて無いと言われてしまい

一旦自宅に帰り、改めて出向く事になりました。


ユキは、まずユタカを送って行きました。その後ユウリとユウを

祖母梨子が待つ、実家に送って行きました。

今でも、ユウを送って行った時に、ユキは梨子と顔を合せる時には

気兼ねなく、お茶を頂いて帰る間柄です。


ユウ「ただいま!!!」

梨子「お帰りユウちゃん梨ユウリ「、、、。」

梨子「なんだかね、、。生きてたかね。連絡なし。突然帰るというし」

ユウリ「、、、悪い、邪魔する、、。」

ユキ「こんにちは、ユウをお願いしまーす」

梨子「あ、、雪ちゃんも来てくれたん?上がって」

ユキ「あ、、すみません。今日はこれで、失礼します。」

梨子「え、、?、良いから、良いから」


そう言うとユキの手を取り、さぁ、さぁと家の中に、招き入れられました。

その様子を見ていたユウリとユウは、顔を見合わせ、同じ顔で

ニヤッと笑いました。

その二人の顔は、親子だと分かるぐらい似た笑いでした。

この空間は、一人だけ場違いだと思うユキは、家族でいた頃の光景が

走馬灯の様に蘇るのでした。


本日も読んで頂きありがとうございます。

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