南信州編、新しい感情、感覚
高校では優秀な成績にも拘らず退学する羽目になる所だったけど通信制で高校卒業、大学は諦めて
働きながらユウリを支えるが裏切られ、私の人生進んだ方向正しかったのか?間違っているのか?
迷いながら日々奮闘するゆきと家族の物語です
一週間前に息子ユウから、ユウリ(悠里)にメールが届いていました。
その内容は
ユキ(ユウの母)と一緒に日本に帰国することになりました。
それで、会える日がありますか?
ユウリに会いたいです。とメッセージが書かれてありました。
ユウリ(悠里)は滞在している別荘に息子ユウが会いに来れる様に、中さんに連絡するも
まだ、良い返事が戻ってきていませんでした。
おそらく、事務所側としては、まだ誰とも接触させたくないんでしようが
息子となると、そう言う訳には、いか無いだろうから
許可は出ると思うんだが、、、。
OKがもらえたら、直ぐにユウにメールする予定でいるユウリです
その他に、ユウのメールには、ユキが運転する車で、行きますとも書いてありました。
愛知から、車で、ここまで来るとなると、4時間位かかるし、ちょっと遠いよな、、、。
う~ん。と思案するユウリは、別の場所での再会も提案する事にしました。
事務所所有の別荘で、過ごすのが、通常であろうが、、
ユキ達が車でくるなら、近い方がいいんじゃないいかと、思うユウリは
林家が年に数回、家族みんなで、訪れていた南信州昼神の場所が、2時間弱で
行ける距離だし、ユキも場所は良く分かっているから、大丈夫なんじゃないかな?
それぞれを含め事務所へ許可を提案したのでした。
謹慎中のユウリですが、家族は関係ないから、
良い返事が来ることだろうと、連絡をまっていました。
そして
名古屋方面から車で2時間位の場所に位置する
温泉もあり星空が綺麗な昼神で逢う提案をしてから
数日後、許可が下りたユウリは、事務所が用意したワンボックスカーで
高速道路を使い一路、南信州方面に向かいました。
一方、ユウリからユウに連絡があった、その内容を聞かされたユキ(雪)は
しょうがないなぁと思うが、ユウと一緒にユウリが
待っている昼神へ車を走らせていました。
車内から聴こえるフリーウィーリング_Y(freewheeling_Y )の音楽に耳を傾ける
ユウはユウリの声と一緒に一体化して口ずさみ、かなりハイテンションな
までの陽気さで、身体を動かしノリノリです。
そんなユウに、ユキが
「ユウリパパに逢えるから、嬉しい」
その言葉にユウは
「う、、、ん、、え、、と、嬉しいよ!!でも、大丈夫かなぁとも、思ってる」
逢える嬉しさが優るけれど気持ちは、ユウリが今置かれている状況がどうなのか
息子なりに、心配しているんだね。、言葉に出さず、そう心の中でユキは
思いました。
「ユウのパパは大丈夫だよ」
ユキが言葉として発しユウに言うと、先ほどまで陽気だったユウが、しんみりとなるも
ユウリの歌うメロデイだけが、車内に流れていました。
数時間後
先に現地着していたのはユウリでした。
事務所側が予約した、安全、安心セキュリティがしっかりとした宿の
一室で、ユウの到着を待ちながら
ユウリは、独り思いにふける
考えてみると、子供がまだ一歳ぐらいの時一回しか、皆(林家家族)と
ここに来たことが無かったんだなぁ、、。
ユウリは、それだけ、音楽バカなぐらい、遊ぶ暇もそこそこに、音楽漬けの毎日を
送っていた過去を、思い出しました。
私生活を、犠牲にしてきた成果が、これか、結局
何の為にユウやユキを疎かにして、がむしゃらに、家族の為と、、、。と
言いながら、、、、。情けないな。
自己満足してたんだな自分可愛さ、自分の事しか考えてなかったと言う事だな
部屋にある座椅子に座り、窓から見える緑豊かな山々を眺め
独り、呟いていました。
ユウリは今、音楽から離れて、自分を見つめ直す日々を過ごしているのでした。
遅れる事1時間、到着したユキは指定された宿にユウを
送って行き、ユウを引き合わせるフロントロビーで、ソファに座り
ユウリが、迎えに来るまで、この場所にいる事にしました。
ここに到着する途中、車内でユウはユウリに電話を掛け
後何分で着くけど何処に入ったらいいと、聞いていた様でした。
車が到着と同時に、今着いたよと、嬉しそうな顔で
ユウリに連絡していました。
そして
私達は、指定された、この宿のフロントロビーで、
待っ事になったのでした。
キョロキョロ、そわそわするユウを横目に、私は自分の泊まる場所を
確認しょうと、スマホの画面を見ていると、ユウが、あ!!!と
大きく声を出したと、同時に立ち上がりました。
私は、その声に反応し顔を上げ、ソファから立ち上がったユウが
見ている方向に視線を向けると、私も思わず、あ!と、驚いてしまいました。
悠里?だよね、、、。小さく呟くユキ、悠も同じく瞳を大きく開け
こちらに歩いて近づく黒髪の悠里に、言葉を失っていました。
ユウリは、二人を見つけて、フロントロビーのソファに、近づいて行った時
二人の驚いた顔が、おかしくて急にニヤケてしまい、その顔で近くと
「久し振り、髪の色、変えたんだね」
ユウリの黒髪を見て、ぱっと明るい顔になったユウが、言いました。
「ああ!この髪?良いだろう。高校の時以来だな」
そう言ったユウリは、ユキの方を見ました
視線を向けられたユキは、余り話すことは無いが
高校時代のユウリと、何気に重ねてしまい、その言葉に
「そうだね」
ユキは、過去のユウリを思い出して、ふふと笑ってしまいました。
ユキにつられて、二人も何気に笑い、三人は元家族水入らず
傍から見たら、仲のいい家族に見えるんだろうなぁと
ユキは、此の、ほんわかとした空気の中で、思ってしまいましたが
まだやる事がある私は、ユウリにユウを預けて宿を後にしました。
ユウリに、ユウを引き合わせ、一人何年カ振りに、子供の頃
よく遊んだ、この保養施設に宿泊したユキは、最近は慣れない仕事に追われて
非常に時間が足りない日々を送っていただけに、この温泉に浸かり
「あ!~癒されるぅー」
天井を仰いだユキは、身体の疲れが癒され思わず言葉が出ていました。
心の中では何だか、ユウに感謝かな、、。と思うも
夏以来の再会で、ユウリの変化に驚きを隠せないでいました。
髪を黒髪に変えて、何があったのか?
詳しい事を何も知らないユキは改めて、ユウリに会う為わざわざ日本帰国を
申し出たユウの方が、今ユウリが置かれている状況を、
よく分かっているのか?
ふう~と、ひと呼吸したユキは、何か考えていました。
大浴場から帰ってきて、部屋で寛いでいるユキの元に
フロントからの、コールが鳴りました。
グダグダの状態で、寝そべっていた私は、びっくりして
ガバッと身体を起き上がらせて、電話に出てみると、フロントで
花白悠さん、息子さんがいらしていますと聞いたユキは
「え」
今日は、悠里と親子水入らずで、あのまま宿泊する予定だったはず
どうしたんだろう?不安な気持ちのままいると、
電話越しのフロントからの声がします。
「ロビーでお待ちです」
分かりましたと直ぐ行く旨を伝えたユキ(雪)は、着替える暇もなく
浴衣のままエレベーターに乗り込み急いで、一階ロビーへ急ぎました
どうしたんだろう?何かあった?不安な気持ちを抱えながら
ロビーへ向かうと、テーブルを間に挟み互いに椅子に座る二人の人影
素のままのユキに気づいた二人は、私の方を見て、あ!!と声が
聞こえた後、ユウが
「あれ?ユキ、メール見てくれた」
私は、え!、、、。
温泉から帰った部屋で、グッタリしていたので一度もスマホ触っていないし
カードキーだけしか手に持って、出てきていませんでしたので
何の事か、さっぱり解りません
「どうしたのユウ?ユウリも居るし、何かあった?」
「今からバスに乗って、星空ナイトツアーに行くんだよ」
「はぁ?~」
二人の話について行けてないでいるユキに、透かさずユウリが
「18時半の一便だけのバスしかないから、早めに迎えに来たんだけど
もう後30分しか時間ないから、早く支度してきてね。寒くない格好でね」
何が何だか???その場で固まっていると、ユウが
「ユキ早く」
ユキの手を取り、エレベーターの方へ引っ張って、連れていきました。
何が何だか?ユキの頭の中はまだ、混乱していました。
あれから、1時間後、私達三人はゴンドラに乗り山頂を目指していました
外はすっかり暗闇な世界
沈黙のまま、頂上に着いた三人は、思い思いの場所にシートを敷き
多くの人達が、寝そべり空を見上げ、満天の星空に感動の声を
上げていました
私達も、良い所を探して、シートを敷き、ユウを間に挟み
川の字で、寝そべり満天の星空を堪能しました。
消灯されるとプラネタリウムは違い、自然の中で観る無数の星が輝き素晴らしい
星空に感動しているユキに、ユウが
「誕生日早いけど、おめでとう」
そして、悠里が語り出しました。
「ユウが、宿泊した部屋でユキの誕生日が、近いんだけど何が良いかなって
聞いてきたんだ。それで、この星空ツアーがある事を、知ってさ
此れはどうと提案したんだ」
「そうだったんだ!!こんな素敵な体験が出来てありがとうユウ」
ユキは、悠里にもありがとうと言った後、沸々と今後の課題に
取り組む構想が湧き出してきました。
あ、、、。今は絵の事は忘れないと、、心の中で思いました
そろそろ観察時間が終わろうとしている時、ユキの横で寝そべっていたユウから
スースーと寝息が聞こえてきてきました。
寝息に気づいた二人は同時に、ユウを覗き込み、ユキがあらぁ、、、寝ちやったね
そうだねと言ったユウリと一緒に、穏やかな笑顔で笑う二人は、どちらともなく
話し出しました。髪の毛、黒くしたんだね?どうしたの?とユキは
こうなった経緯を知らないので、不思議に思い聞いたのでした。
その問いかけに対してユウリは、隠すことなく、今までのミホリとの関係
関わりを話し出しました。
最終的には、ストーカー紛いの行為やユウリをどん底につき落とす様な
嘘の情報をメディアに売りフリーウィーリング_Y(freewheeling_Y )も
活動休止に追い込まれ、メンバー全員に迷惑を掛けてしまった事を
自分にとっては、今は関係ない話ではあるが、ユウの父親でもある
ユウリの話に耳を傾け、ユキは静かに聞いてあげるのでした。
話を聞いたユキは
何だか別れてからの方が、いい関係が気付けているような?
こんなに、長々話したり、自分の事を語り合うなんて、高校の時以来
今は凄く、気持ちは軽くこの状況を楽しんでるし、
学生時代のユウリと、話している様な不思議な、感情が湧き出しました。
ユウリも又、自分にとっての家族はどんなに大切か、ユキとの関係に
今は、話を聞いてくれて癒され有り難く思うのでした。
何時も読んで頂き、ありがとうございます




