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プロローグ
魔王「よくぞここまで来たな、勇者よ」
薄暗い闇の中、紫色の炎が照らす中で口にした
魔王「もしお前が私の仲間へなるのなら、貴様に世界の半分をくれてやるが…」
魔王「どうする?」
ここへ辿り着いたものへは、いつもこう口にした
我が軍門にくだるもの
剣を突き立て歯向かうもの
理由は様々だが一つだけ変わらない事があった
それは、到底及ばぬ力の差
私にとって勇者とは、
浅く、脆く、弱いという事だ
さて、お前はどうだ?
666番目の勇者よ
お前は刃を突き立てるのか?
それとも諦め我が軍の1人となるか?
魔王「答えを聞こうか?勇者よ」
答えは今でもよく覚えている
何故なら私は…
そこで不意に目が覚めた
嫌な悪夢だと感じた
魔王が悪夢とはおかしな話だ
いや、今はもう、
???|「…元魔王、か…」




