表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

少年、異世界転生する。

ゆっくり、ほのぼの行きましょう。


 僕は都会の中の都会、東京に生まれた。


 最先端な街並み、世界最高峰の人口密度、そんな街に生まれた。



 だからなのか『自然』というものに憧れた。

 小学校の頃から夢は何と聞かれれば、『自然の中で過ごすこと』だった。


 クラスメイトには笑われて、両親からは心配がられた。


 それが僕には信じれなかった。


 ネットで調べると、空気が汚れていることがわかった。


 それを知り、余計に『自然』に憧れた。


 しかし、そんな思いは心の中に仕舞い、都内の中学校に進学した。


 中学二年生の時に修学旅行というものがある。


 行き先は北海道か京都・奈良・大阪という関西のどちらかを選ぶ事になった。


 僕と数人を除き、関西が選ばれた。



 ……北海道、いいなぁ。






 ……まぁ、関西も中々楽しかったけど。

 で、でも!『自然』の方が良いけどね!



 そして高校。都内の普通より偏差値が高めの高校に進んだ。


 友達がここに進むというから、という大した理由じゃないけど満足はしている。


 そこで事件は起きた。沖縄の修学旅行のバス、クラス30人が乗ったバスが事故にあった。


 多分即死だった。だって、大型トラックが前から突っ込んで来て、横からも中型くらいのトラックが突っ込んで来たんだから。


 あれで生きていたら奇跡だと思う。




 ……まあ、それ以上の奇跡が起きたんだけど……



 なんか、神様って人……人じゃないか。神様に出会った。

 それで、死んだ33人を異世界に転生するらしい。


 あぁ、3人は先生と運転手さんとガイドさんだ。


 その話を聞いて、クラスの男子数人が大はしゃぎをしていた。


 なんか「俺の時代きた!」とか、「ケモミミきた!」とか、「ハーレムだー!」とかとか……


 それを神様が白い目で見てたけど、大丈夫だったのだろうか……


 あっ、神様の目の色は金色だったよ。てか、女神だった。モデルさんみたいな感じで神々しかった。

 あっ、神様だから当然か。


 ちなみに友達も隠れてガッツポーズしてた。



 騒いでた男子の一人が、「チートは?」とか神様に聞いて、「ありません」と言ってたけど、チートって何だっけ?忘れちゃった。


 それを聞いてブーブー言ってたけど、神様が近くに雷落としたら顔が真っ青になっていた。


 女子は泣いたりしてたけど、もう戻れないとわかると一語一句聞き逃さないとばかりに説明を聞いていた。



 神様曰く、



 剣と魔法のファンタジー世界だそう。


 魔族や魔人、魔王といった存在はいなくて、魔物と呼ばれるものは存在するらしい。


 時代は中世ヨーロッパ、時たま現代以上らしい。


 魔法が存在するらしい。


 魔法が使える人は千人に一人の割合らしい。


 レベルやステータスは存在しないらしい。


 でも、地球より鍛えたら鍛えた分だけ強くなるらしい。



 神様は生まれるところはなるべく善処するといってくれた。


 それを聞いた時、政治家みたいだなと思ったのは内緒だ。


 多くのクラスメイトは、貴族階級や裕福な家を希望した。


 僕の番になり、答えた。


「自然溢れるところがいいです」


 その後も一人一人聞いていった。全員分聞き終わった後、神様が言った。


「今回は特別です。なので、命を大事にしてくださいね。それではいってらっしゃい」


 そうして、気が付いたら赤ちゃんになっていた。



 これは僕、アールグレイ・ユリウスの冒険しない、『自然』を楽しむ物語である。





 ……紅茶みたいって言わないで……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ