衰癒の四教天使VS融滅の灼轟竜
先方に出ていた大天使、天使達が戻り衰癒の四教天使に報告をしていると、最初に戻ってきた天使達だけではなく、続々と戻ってくる天使達。
どの天使達もまた衰癒の四教天使の放った柱・・・アンプとスピーカーの役割をしていた柱が地面に呑み込まれてしまったと語っている。
何体かの竜人を倒すことには成功したが、それでもまだ竜人を殲滅するという目標が達成してはいなく、更に明らかにこちらの攻撃手段を封じている・・・つまりやり手の竜人がいることは容易に想像ができる。
この状況での撤退は正しく、衰癒の四教天使もまたその事を評価している。
戦力を削ぐことは出来たものの、立て続けに対処されてしまった衰癒の四教天使。
天使達の報告から相手のやり口などを予想していると・・・何を思ったのか、急に遥か遠方に水の属性魔法で作り上げた雲を飛ばす。
『衰癒の四教天使様今のは?』
不思議そうに話しかける大天使。
何故この状況で無意味なことをするのか疑問に思っているのだ。
『まぁ・・・一種の戦略ですよ』
遠方へと飛んでいった雲を眺めながら不適に笑う衰癒の四教天使。
そんな衰癒の四教天使の支配している区域の遥か遠方・・・先方へと出ていた天使達と竜人との戦闘があった区域にウルキードと護衛の竜人は来ていた。
ウルキードがたどり着き最初に目にしたのは、地面に横たわり、動く気配のないの複数の竜人であった。
声をかけても、揺すっても、治療液を飲ませても一向に動く気配は感じられず・・・どの竜人も眠るようにして死んでいる。
『ウルキード様これは・・・』
周囲を見渡し、ため息混じりに杖で地面を叩く。
するとウルキードの遠隔竜法で崩壊させた地面が元に戻るようにして盛り上がり・・・地面に呑み込まれた六角形の柱が出てくる。
『どうやら奴らは不可思議な力を使っているようじゃのぉ・・・』
ウルキードが不思議そうに六角形の柱を触ろうとしたその時・・・六角形の柱がまるで砂のように変化し、崩れ去る。
『ウルキード様!』
声を荒らげ駆けつけた竜人なのだが、触った本人であるウルキードに何かしらの異常が現れることはなかった。
毒があるのか?それとも呪いか・・・直接触ったウルキードには今のところ異常がないが、相手は天使・・・ウルキードを含めた竜人にとって未知の相手であり、慎重になることは良いことだ。
まぁ・・・慎重に成りすぎて好機を逃してしまうのは避けなければならないが・・・
『だ、大丈夫なのですか?』
『うむ・・・身体に変化は感じられんな』
『時間差で来るのかもしれません・・・ウルキード様少し様子を見てはどうでしょうか?』
『問題ないとは思うのじゃがのぉ・・・まぁお主らの言うことも一理ある。周りを散策し、何か奴らの手がかりになるような物が見つかるまでの間、様子でも見ておこうかのう』
そう言い終えるとウルキードは周囲の土を操り・・・椅子を作りあげ座る。
ウルキードの指示を受け、何かしらの天使達の手がかりを探している竜人。
しかしながら先ほどウルキードが触れ、砂のように崩れてしまった六角形の柱以外に天使達が使っていたであろう物などは一切見つからなかった。
『手がかり無し・・・』
手がかりを見つけられなかった竜人が偶然か?それとも必然なのかはわからないが・・・一体の死んでしまった竜人の元にたどり着いた。
不幸なことに死んでしまった竜人は彼の友達であった。
戦場、戦士なら戦場で死ぬのは当然・・・寧ろ本望だと言っていたが、それでも突然の別れというのは辛く、そして切ない・・・
死んでしまった友人に手を合わせ祈りを捧げる。
竜人に神というものは存在していない・・・しかしながら死者の魂が安らかに眠って欲しいという思いを込めて祈るのだ。
しかし・・・そんな願いを嘲笑うような出来事が起こる。
祈りを終えた竜人が帰ろうとしたその時・・・死んでしまった。最早動くことがないと思っていた竜人が突如として起き上がったのだ。
(なっ!?ば、馬鹿な!?あいつは確実に死んでいた筈・・・なのに何故?)
何が起きているのか理解出来ていない竜人であったが、動き出した竜人は目の前の竜人だけではなく、死んで・・・倒れていた筈の竜人全てが一斉に動き出したのだ。
『こ、こいつは一体!?』
突如として動き出した竜人なのだが・・・その目は虚ろで、生気が感じられない。
しかもその動きはぎこちなく、まるで動かない身体を無理矢理動かしているような感じだ。
『ひ、ひとまずウルキード様とごうりゅ・・・』
動き出した竜人から距離を取り逃げようとした瞬間、虚ろな瞳が竜人を捕らえ・・・そして襲いかかる。
剥き出しの殺意と共に周囲に落ちている武器を拾い斬りかかる竜人。
しかしながらその動きは酷くぎこちなく・・・間合いの取り方も、攻撃のタイミングや踏み込み方もまるで成ってない。
はっきり言って素人の竜人よりも酷く、容易にかわすことが出来た。
『確かめて見るか・・・』
一度は予想外の事態に驚き、ウルキードと合流することを優先した竜人であったが、土の属性竜法を使い拘束することに成功する。
拘束されてしまった竜人はもがき、拘束を解こうと試みるが・・・そう上手くはいかず、拘束を解くことが出来ていない。
(何故竜法を使おうとしない?)
竜人であれば必ず扱う扱うことができる竜法を使う気配が無いことに疑問を抱く竜人。
拘束を解く、解かない以前に竜法を使う素振りがないのはどういうことなのであろうか?
そのことを疑問に思っていると・・・急に『ベキベキ』っと嫌な音が聞こえてくる。
音の出所はというと拘束されている竜人であり、『ベキベキ』っという嫌な音の正体は無理矢理拘束を解こうともがき・・・骨を折ってでも脱出しようとしている音だと理解する。
『なん・・・だと・・・』
目の前の光景が信じられない竜人は思わず本音を口にしてしまい、唖然となる。
いったい何処の時代に自らの身体を犠牲にして拘束を解こうという者がいるのか?
一様竜人であれば翼があるので脚を失ったとしても攻撃することは可能だが・・・
しかしながら、折っているというのであれば必ず痛みが存在してしまうのだが、拘束されてしまった竜人は気にしている様子はなく、『ベキベキ』と音を立て・・・拘束を無理矢理抜き出す。
痛ましい叫び声と共に攻撃を仕掛ける竜人だが、無理矢理拘束を抜け出したことによって片腕が折れてしまっており、更にその身体はボロボロになっている。
その影響なのであろう・・・先ほどよりも動きは鈍く、決死の攻撃は余裕でかわされてしまった。
『殺すか・・・』
悲しく呟き・・・竜人の心臓を貫く。
『終わっ・・・』
心臓を貫き、剣を引き抜こうとしたその時・・・最早動くことが出来ないはずであった竜人が動き、攻撃を仕掛けてきたのだ。
咄嗟の出来事に動くことが出来なかった竜人は顔面を鷲掴みにされてしまった。
一瞬、顔面を鷲掴みにされてしまった竜人であったが・・・尻尾を使い吹き飛ばす。
『心臓を貫いたはずだぞ!』
心臓を貫き、死んでしまったはずの竜人。
まぁ・・・その前に既に死んでいたのだが、何らかの方法によって動けていたのであろう。
自らの意志は存在せず、ただ目の前の相手に襲いかかるだけの存在になってしまった友に語りかけるが・・・帰ってきた答えは憎しみに満ちた咆哮。
死して尚も安らかに眠ることを許されなかった竜人は、友の手によって心臓を貫かれても死なず・・・首を切断することによって漸くその偽りの生命に終止符を打つ。
『許せ友よ・・・』
悲しく言い放ち、ウルキードに合流すると・・・やはり死んでしまった仲間の竜人が攻撃を仕掛けてきていた。
『ウルキード様!首を飛ばしてください!』
『首をじゃと?』
『そうです・・・首を飛ばせば彼らは止まります』
一瞬躊躇したウルキードであったが、迷っている場合ではないと判断し、対峙している竜人全員に首を切断するように指示を出す。
その指示に躊躇しそうになる竜人もいたが・・・ウルキードが炎の属性竜法を集結させて作り出した刀で襲いかかってくる竜人の首を飛ばしているのを見て、迷いを断ち切り嘗て仲間であった竜人の首を飛ばす。
首を飛ばしたことによって、その偽りの生命に終止符を打つことが出来た竜人。
仲間の竜人を自らの手で殺してしまったという事実。
『もしかしたら助けられたかもしれない』っという希望が潰えると同時に、どうしようもない喪失感が竜人に襲いかかる。
『死んでいた・・・もうあの竜人は死んでしまっていて、何者かに操られていた』っと思い込みたいが・・・それでも身に染み付いている仲間の血によって自覚させられてしまう・・・仲間を殺したという事実を。
喪失感に襲われ、今にもパニック、自暴自棄になってしまいそうになっている竜人に対し、ウルキードは巨大な爆発を起こすことによって注意をウルキードの方に向ける。
『お前達・・・冷静になるのだ』
『ウルキード様・・・』
『あの者達は既に死んでいた・・・これはこの場の全員が知っていたことだ。決して我々が殺した訳ではないのじゃ』
ウルキードのその言葉に黙ってしまう竜人の面々。
『我々が今すべきことは何か!?』
全員が注目するのを確認し、ウルキードは一拍置き話し始める。
『それは断じて悲観する事ではない・・・我々が今すべきことは、安らかに眠ることも許されなかった亡き仲間達への弔いという戦いだ!』
ウルキードの言葉に先ほどまで俯いていた竜人の顔が上がる。
その表情には決意が現れ、各々の武器を構える。
『奴らを狩るぞ!全員進軍!』
ウルキードの指示に従い竜人達が動き出す。
衰癒の四教天使率いる天軍が陣地を形成している区画。
最初は攻め込み竜人を殲滅していた衰癒の四教天使であったが、陣地を形成してからは無闇に攻め込みことはせずに居座っている。
これはこちらに攻めてくる竜人を返り討ちにするのが目的だからだ。
この土地は竜人の住まう都市。つまり地の利は明らかにあちら側であり、奇襲が成功した今は無闇矢鱈に戦禍を拡大させる必要はないのだ。
それが衰癒の四教天使の考えであり、周囲を風の属性魔法を扱う天使が警戒している。
これは竜人の接近に、いち早く感知して衰癒の四教天使に知らせる為にであり・・・時間稼ぎをするための各種属性魔法を扱う天使も常駐している。
そんな厳戒に警備している区画にウルキード達は攻め込もうとしていた。
ウルキードを先頭に、いずれも名の通った竜人が数体・・・一点突破の構えだ。
『あれは・・・』
『竜人・・・しかもあいつは!』
『ウルキード・ボイル・イーストロン・ファルエンタですね・・・間違いないです』
『すぐに衰癒の四教天使様に報告してきます!』
『頼みましたよ!』
『援護します』
『時間稼ぎは任せてください』
直ぐ様に衰癒の四教天使に報告する組と、妨害する組に分かれ行動を開始する。
風の属性魔法の使い手である天使は一目散に衰癒の四教天使の元へと戻って行く。
残りの面々はウルキードや竜人に向かって魔法を放つと同時に、空中に向けて信号弾に似た魔法を放ち周囲に散らばっている天使達にも状況を伝える。
口頭での説明ではないので、攻め手側の戦力などが不明なのは仕方ないが・・・それでも敵が攻めてきたということを周囲に知らせることに成功する。
『二手に分かれました!片方は本陣への連絡部隊かと』
『目の前は天使は使い捨てか・・・哀れじゃな』
『信号弾も放たれましたね・・・増援も来る筈です!』
天使達に対して応戦するように攻撃を仕掛ける竜人。
ウルキードは此方に攻撃してきている天使達を哀れに思うと同時に、衰癒の四教天使に対しての殺意を露にする。
時には味方を犠牲にしてでも勝たなければならないが・・・目の前でそれを堂々とやられるのは気分の良いものではないからだ。
『目の前の敵を速やかに排除し、逃げた連中を追うのじゃ』
竜人と天使達との攻防が激しくなり・・・そして均衡は崩れる。
ウルキードの指示に従い、一点突破の構えの竜人の攻撃を天使達で受け止めることが出来なく、一部が決壊してしまったのだ。
『崩れたぞ!先に行くぞ!』
決壊した箇所に向けて更に竜法を放ち、決壊した部分を補おうとしていた天使達を牽制すると同時に防衛線を突破する。
『ウルキード様に続くぞ!』
ウルキードに続くように数体の竜人が天使達の防衛線を突破してしまう。
『ちくしょう・・・後を追います』
『了解。こっちは何とかするよ』
ウルキードが突破されてしまったことによって、防衛していた天使達の内の数名が後を追いかける。
一度決壊した防衛線を立て直そうとする天使達に、突破しようとしてくる竜人。
しかしながらウルキードと共に突破しようとしていた竜人の数体が今度は天使達に攻撃を切り替える。
先ほどまで一点集中の攻撃だったのにも関わらずに、今度は広範囲攻撃を仕掛けてきたことに多少驚いた天使達であったが・・・何とか無傷で天使達を突破させることに成功する。
『突破されたか・・・』
『どうする?そろそろ増援が来てもおかしくないぞ?』
竜人がそう言い終えるや否や、周囲を警備していた天使達が近づいて来ているのが視界に入ってくる。
『あと数体くらいなら行けそうだぞ・・・』
『了解・・・なら行くぞお前達!』
覚悟を決めた竜人が特攻を仕掛け・・・再び数体の竜人の突破を天使達は許してしまった。
『追いかけろぉぉぉ!』
防衛の指揮をしていた大天使が叫ぶ。
その咆哮をかき消すように放たれる竜法。
そして数分後に駆け付ける増援の天使達。
しかし、竜人達は戦闘に夢中で気がつかなかった・・・増援に駆けつけていた天使達の内の数名がウルキード達を追っていたことを。
『これだけか?』
『・・・そのようですね』
『半分以下か・・・』
『彼らもわかっているはずです。数名でも突破できたのであれば後は時間稼ぎさえすれば良いと』
『そうじゃ・・・』
『どうしました?』
『どうやら追っ手が来ているようじゃな。しかも速度重視・・・来るぞ!』
ウルキードが警戒していると、前方に魔法が炸裂する。
『上か!?』
上空からの攻撃。
死角からの攻撃が竜人に襲いかかるが・・・防御竜法を発動していた為に多少バランスを崩す程度であった。
『硬い!?』
『大丈夫。集中して・・・』
ウルキード達を襲撃した天使達は二人一組で、片方の天使がもう片方の天使を抱き締めるようにして空を飛んでいる。
抱き締めている方の天使は全員風の属性魔法を扱うことができる天使であり、風の属性魔法を使って移動速度を上げるのが目的だ。
これにより天使達よりも一足先に突破したウルキード達を追うことができ、ウルキード達に対して魔力を温存した天使が攻撃することができるという算段だ。
最大最速でウルキードを追いかけ、追いついたとしても足止め出来なければ意味はないのだから。
『面倒な・・・』
方向転換し、竜法で迎撃しようとした竜人であったが・・・竜人が動くよりも早くウルキードが既に動いていた。
『これ以上時間と戦力を浪費するのは得策ではないのじゃよ』
ウルキードが竜法陣を展開すると同時にドロドロに誘拐した高熱の泥・・・溶岩の弾丸が形成され放たれる。
しかしながらウルキードが竜法陣を展開させると同時に、距離を取っていた為に天使達の防御魔法によって防がれてしまった。
天使達の勘が良いこともそうなのだが、どうしても上に向けて放つのであれば重力という物が発生してしまうので今回は防がれてしまったが・・・ウルキードは更に追撃するように竜力を加える。
するとウルキードが竜力を加えたことによって、攻撃を防いだ筈の防御魔法が『ドロリ』っと融解し始めたのだ。
『溶けた!』
『回避する!』
防御魔法が溶けてしまい、このままではウルキードの竜法の餌食になってしまうと判断した天使は一時的に距離取る。
『追撃します!』
距離を取り、一度防御魔法を解除した天使達に対して追撃の竜法を放つ。
もう一度防御魔法を展開することに成功した天使達が前に出ることによって追撃の竜法を防ぎ・・・展開が遅れた天使をサポートする。
『反応が早い・・・』
『いや・・・計画通りじゃぞ』
ウルキードが杖で弧を描くと竜法陣から土の属性竜法が放たれる。
ガトリング砲のような怒涛の連撃。
それにより天使達は防御せざるおえなくなってしまった。
(回り込め・・・)
ウルキードが小さく呟くと、竜人は一斉に天使達の裏を取るように飛んで行く。
『まずい!』
『・・・撤退しましょう。このままでは包囲されてしまいます』
『よろしいのですか?』
『問題ないでしょう。十分時間は稼いだはずです』
竜人に包囲されるよりも早く天使達が戦場から離脱して行く。
『ウルキード様天使が・・・』
離脱した天使達に追撃しようとしている竜人なのだが・・・ウルキードが制止したことによって追うのを止める。
『時間稼ぎにしては上出来じゃな・・・』
思いの外追ってきた天使達との戦闘で時間をとられてしまったウルキード達。
天使達の目標はウルキード達の妨害であり、別に倒す必要はない。
追ってきた天使達もその事を理解しているが・・・生半可な攻撃では最上位の竜人であるウルキードを止められないことをわかっているので、強力な魔法を繰り出していたのだ。
しかしながらウルキードだけではなく、周りの竜人も誰一人として倒せなかったのは痛手だと言える。
ウルキード達が追って来ないことを確認した天使達は、二人一組の態勢を解除して飛んでいた。
そんな天使がゆっくりと疲れを癒すように飛んでいると・・・前方から信号弾が放たれる。
炎の属性魔法で作り上げられた信号弾であり・・・その意味は『集合』。
意味を理解した天使達は速度を上げて集合場所へと飛んで行く。
すると集合場所にはもう既に多数の天使達が集結していた。
『集まったようですね』
『どうしたのですか?』
『衰癒の四教天使様の元に行かなくてもいいのですか?』
『ところであの突破した竜人はどうしたのです?』
『あの竜人達には妨害しただけで倒せていません。そちらはどうしたのですか?』
『多少の犠牲はありましたが・・・殲滅は完了しています』
集結するや否や各々が今どのような状態になっているのか確認する天使達。
ウルキードを追っていた天使達は倒せはしなかったが、十分に時間を稼ぎ。
一点突破を試みるた竜人を相手にしていた天使達もまた犠牲は出してしまったが、殲滅することに成功したようだ。
そして各々に報告を済ませていると・・・一人の天使が手を叩き、この場の全員の注目を集める。
先端にアウイナイトのような澄み切った青色の宝石を嵌め込んだ杖を持っており、天使達と同じ目線になるようにして掲げる。
すると、宝石から文字が出現し空中に固定される。
この文字は衰癒の四教天使からのメッセージであり・・・内容は集合した後にどのようにすればよいのかが描かれていた。
『流石は衰癒の四教天使様ですね』
『ならば、これからの方針は決まりましたね』
周囲を確認し、この場の全員が理解したとことを確認した大天使達は、部下である天使達を率いて衰癒の四教天使に指定された場所にたどり着く。
そこで天使達が目にしたのは・・・衰癒の四教天使が作り上げらた対竜人用の機動要塞であった。




