集う女神の力
女神の神眼の作り出した魔力の巨人の弱点を見つけることに成功したマリアティアス達。
しかしながらそれでも相手は人間の国に存在する大半の魔導師の魔力を喰らった存在。
魔力の質、量、そしてその魔力を閃光の魔法として放つことができる技術は類を見ない程に強力だ。
現にマリアティアスは奥の手である女神の呪怨骨鎧を発動せざる終えない状況となってしまい、そしてアリセス達も参戦してしまった。
本音を言えばマリアティアスはアリセス達には安全な場所に言って欲しかったのだが、切り札である神法・全ては女神元にが効かなかったのが原因だ。
マリアティアスの考えとしては神法・全ては女神元にを発動した時点で勝利を確信していた。
しかしどういう訳かは不明なのだが・・・神法・全ては女神元にが女神の神眼に効かないとなると話は別なのだ。
『マリア様奴が動きます!』
『指示を・・・』
マリアティアスと合流したことによって指示を仰ぐアリセス達。
それに答えるようにマリアティアスもまた行動を開始する。
まず第一にソイルを自身の元に集めることにする。
この理由はソイルの手に入れた力・・・『真理の答え』が強力だからと言える。
相手がソイルに対して殺意を抱いているとその攻撃手段や、攻撃方法、攻撃範囲といったことが直感的に理解できる真理の答えは、無論規格外の力を持っている女神の神眼や世界全てを怨む存在である疫病の狂天使にも有効なのだ。
次にアリセスとエールは女神の神眼の隙を伺いつつ、接近戦を仕掛ける役割となっている。
正直に言ってアリセスとエールの戦闘技術や、武器などは対人特化になっており、魔力の巨人となってしまっている女神の神眼にはあまり決定打を与えることはできないであろう。
しかしながら絶対ということはない。
もしかしたら物理攻撃の方が有効なのかもしれない可能性は十分にあるのだから。
ヘルメスとエリカは遠、中距離からの攻撃。
主に遠距離から攻撃するのはヘルメス役目でエリカは中距離だ。
ヘルメスは言わずもながら風の属性魔法を扱うことができ、しかもその魔力、威力は四大属性魔導師に匹敵するほどの力を持っている。
更に言うなればヘルメスはマリアティアスから同じ属性魔導師ということもあり、魔力を譲渡させて貰えれば更に劇的に能力は向上するはずだ。
しかしながらマリアティアスは守りの要、ヘルメスに魔力を譲渡してしまい守ることができなくなってしまっては意味がない。
なので譲渡するときは一撃必殺・・・最大の威力を発揮させる時に限られてしまってしまうのだ。
エリカの操る純黒の炎は対象を全てを燃やし尽くすことができる。
無論マリアティアスやヘルメスほどエリカは魔力量がないのでやたらめったらに、でたらめに魔力を消費するためにはいかない。
それに先ほど魔力の巨人の一部を切り落として燃え尽きるのを防いだように、防がれてしまってはないの意味もないのだ。
しかしながらそれを差し引いて考えてもエリカの純黒の炎の威力は絶大だ。
そして・・・マリアティアス達の切り札となる存在はアイカであり、アイカの操る純白の炎だ。
アイカの純白の炎は、魔法や魔力で作り出した物であればどんな物でも焼き尽くすことができる世界の常識から外れた力。
その力は勿論マリアティアスにも、女神の神眼の魔力の巨人にも有効なはずなのだ。
そうして一通りの指示を出し終えたマリアティアス。
指示している間にも女神の神眼は攻撃を仕掛けてきたが・・・残念ながらマリアティアスに当たる直前に防御魔法と女神の呪怨骨鎧で防がれてしまっていた。
『さぁ・・・反撃開始です。気を引き締めていきましょう!』
『了解です』
マリアティアスの指示に従い攻撃を開始する面々。
各種一斉に動き出した面々に対して最初は誰を攻撃しようか迷った様子の女神の神眼なのだが・・・狙いを変えることはなく、最初っからマリアティアスに向かって閃光の魔法を発動させる。
『マリアティアス様来ます!』
『アリセス達が散らばってもらったのにも関わらずに狙いは変わらないのですね』
マリアティアスが防御魔法と女神の呪怨骨鎧を使って女神の神眼の作り出した閃光の魔法を防ぐ。
『貴女さえ倒せれば全ては逆転するのですよ・・・』
やはり激昂している様子の女神の神眼。
先ほどまでは多様な攻撃をしてきたのにも関わらずに、閃光の魔法をしか使ってこないのはそのためなのかもしれない。
激昂すれば攻撃が読みやすく、単調になってしまう者も中には存在する。
どうやら女神の神眼はそのような性格をしているようだ。
『狙いが変わらないのであればやり易いですね』
『そうですねソイル。しかしながら油断は禁物ですよ』
余裕の表情のソイルに、気を引き締めるように促すマリアティアス。
その隙にアリセスは移動し・・・そして風の属性魔法を放つ。
マリアティアスから譲り受けた弓と魔力を凝縮して作り出された矢は、女神の神眼の閃光の魔法に撃墜されることなく直撃する。
『隙だらけ・・・戦い方を知らないのですか?』
魔力の矢が突き刺さり、その部分を中心に嵐が巻き起こる。
家屋すら倒壊させるほどの威力をもつ風が吹き荒れるが・・・女神の神眼は微動だにしていない。
通じていないのか?それともただ単純に痛みを感じないからなのかは不明なのだが・・・矢を放ったヘルメスを一見した程度であった。
『無視ですか・・・マリアティアス様これなら』
『えぇ、そうですね』
ヘルメスの攻撃を気にしている様子がないと理解したマリアティアスは切り札の一人であるアイカを動かす。
これはアイカの純白の炎が女神の神眼に知られる前に攻撃をしようとする算段であり、油断している今であれば容易に攻撃できると判断したからだ。
『ヘルメス、エリカ!』
『了解ですマリアティアス様』
『わかりました』
ヘルメスとエリカに指示を出すマリアティアス。
作戦の要であるアイカは、アリセスとエールに守られながら最高タイミングで攻撃を仕掛ける為に移動する。
『かわされない速度で攻撃を仕掛けます・・・』
『わかりました。ならば私が合わせます』
エリカが純黒の炎を壁のように展開させ・・・そしてヘルメスがその後方から魔力で作り上げた矢を作り出す。
マリアティアスから譲り受けた弓は使用するしての一点集中の攻撃ではなく、複数の魔法陣を展開させての一斉射撃に切り替えての攻撃だ。
『黒炎風矢・・・厄災ノ序章!』
エリカとヘルメスの合わせ魔法が炸裂し、黒炎が女神の神眼に向かって放たれる。
しかもその放たれた矢の数は数百にも及ぶ。
普通の人間よりもかなり大きな女神の神眼の魔力の巨人・・・普通に考えれば逃げることできないのであろう。
そして案の定女神の神眼は黒炎風矢・・・厄災の序章をその身に喰らってしまった。
『この程度の攻撃がぁぁぁぁ・・・通じるとでも思っているのかぁ!?』
女神の神眼が激昂し叫ぶ。
黒炎風矢・・・厄災の序章を喰らっているのにも関わらずにまるで気にしている様子が感じられない。
やはり痛覚がないからなのであろう。
『隙だらけ・・・』
『潰させてもらいますよ!』
更に追撃と言わんばかりにアリセスとエールが接近戦で攻撃を仕掛ける。
双方の息の合った攻撃により、魔力の巨人を傷つけることに成功したが・・・それでも女神の神眼が動じている様子は感じられない。
象に蟻が噛み付いたとしても、象が何にも気がつかないのと同じような感覚なのであろう。
絶対的な力の差があるからなのだが・・・それは油断しているということに他ならない。
そしてその油断をマリアティアスは見逃してはいなかった。
『アイカちゃん!』
『わかりましたお母さん』
マリアティアスの問いかに答えたアイカは後ろに後退すると・・・後退したタイミングでマリアティアスが偽霞の虚庭園を発動させる。
偽霞の虚庭園によって周囲が霧が蔓延してしまい・・・マリアティアス達の姿が霧の中に消える。
『この魔法は・・・』
偽霞の虚庭園により視界を封じられてしまった女神の神眼なのだが・・・残念ながら女神の神眼に対しては無意味であった。
『この私からは逃れられないのですよ!』
女神の神眼が女神の力の真価を発揮させて・・・マリアティアスの位置を特定する。
勿論特定したからにはやることはただ一つマリアティアスを倒すことであり、女神の神眼は魔法陣を展開する。
そして魔法を発動しようとした瞬間・・・マリアティアスの助力を得たアイカが急接近して魔法を繰り出す。
全ての魔法を焼き尽くす純白の炎を・・・
『白炎・純白なる炎撃!』
アイカの放たれた純白に炎が女神の神眼に直撃し・・・そして魔力の巨人が燃える。
するとマリアティアスの予想通りに女神の神眼の魔力の巨人が炎に包まれる。
まるで一瞬。
ガソリンに火を着けたかのように一瞬にして魔力の巨人が純白の炎に包まれてしまったのだ。
『ぎぃぃぃぃがぁぁあぁぁ!?』
突然の出来事だからなのか思わず大声を上げてしまう女神の神眼。
その声はまさに兵器と言っても過言ではない大声であり、空気を振動して伝わるその声量はまさに無差別攻撃。
痛覚が無いのにも関わらずに大声を上げてしまうのは、やはり人智を越えた化け物であっても驚くようだ。
瞬く間に純白の炎に包まれた女神の神眼は叫び声と共に・・・純白の炎を消そうと自らの魔力を大量に放出する。
魔力を大量に放出することによって発生する衝撃波で純白の炎を消そうという判断だ。
『させるかぁぁぁ!エリカ!』
『合わせますよ!』
周囲で様子を見ていたヘルメスとアイカ。
先ほど協力して魔法を放った時と同じように今度もまたタイミングを合わせて魔法を発動させる。
しかしながら今回は攻撃ではなく、女神の神眼の行動を封じる為の結界の魔法だ。
結界にしては少々殺意が高過ぎる気もするが・・・
『次章・大気ヲ包ムハ黒炎ナリテ!』
ヘルメスが風の属性魔法で結界魔法を発動させ、更にエリカの黒炎が追撃するように結界を燃やす。
その姿はまさに黒い太陽・・・
メラメラと燃え盛るその様は、全てを焼き尽くさんと言わんばかりの火力だ。
『大丈夫ですかヘルメス、エリカ?』
マリアティアスに声をかけられたヘルメスとアイカはグッタリとしてしまっており、ヘルメスは少し辛そうに答えエリカは返事をする気力がないのか、手のジェスチャーで答えている。
ヘルメスとアイカがグッタリとしてしまっているのは、一気に大量の魔力を消費してしまったからなのであろう。
マリアティアス程の・・・化け物並みの魔力の持ち主であればそうはならないが、ヘルメスは別としてエリカの方は高位魔導師程度程の魔力しかないのだから。
まぁ・・・高位魔導師程度の魔力としても十分な魔力量なのだが、流石に人間の数倍以上の巨体である魔力の巨人を包み込む黒炎を作り出すのであればそれ相応の魔力を消費してしまうのは仕方のないことなのだ。
それ以前にエリカは既に戦っていたので魔力は全快時より消費してしまっていたが。
『黒い太陽のようですね・・・』
『流石にこれで少しはダメージがあって欲しいですね』
ヘルメスとエリカの放った魔法に包まれている女神の神眼を見て呟くアリセスとエール。
接近戦主体のアリセスとエールでは、魔法によって黒い太陽となってしまっている今の状態では攻撃できないので、冷静に見ることができる。
無論即座に攻撃できるように待機している状況でだが。
『・・・ソイルどうですかまだ女神の神眼は生きていますか?』
『はい。マリアティアス様まだ殺意は感じられます。生きていますよ』
『なるほど・・・』
『しかしながら次第に殺意が弱まってきていますね・・・これはアイカの純白の炎が効いている証拠ではないでしょうか?』
『確かにそうかもしれませんね・・・しかし、油断は禁物ですよ』
『無論ですマリアティア・・・』
『真理の答え』を使い殺意を感じ取っていたソイルなのだが・・・急に先ほどまでマリアティアスを殺そうとしていた殺意が無くなり、そして急に黒い太陽が破壊される。
何事かと驚いているアリセス達なのだが・・・マリアティアスは黒い太陽が破壊されたと直ぐにわかると全員に結界魔法を発動させる。
何が起きているのかわからない場合であれば撤回した方が適切なのかもしれないが・・・マリアティアスはこの場から撤退するのは愚策だと判断して結界魔法を発売させたのだ。
『何が起きて・・・』
驚いているマリアティアスを他所に破壊された黒い太陽から現れ出たのは予想以上の・・・化け物であった。
『あ、あれは!?』
『巨大な肉塊・・・』
『先ほどマリアティアス様が言っていた女神の心臓なのでしょうか?』
『気持ち悪い・・・ねぇお姉ちゃんあれ動いてない?』
『動いているね・・・それよりも何故私の純黒の炎を破壊できたのでしょうか?』
『私の風の結界も破壊されてしまいましたね』
『そんなことよりも女神の神眼の殺意が・・・消えた?』
ヘルメスとエリカの作り出した黒い太陽・・・もとい『次章・大気ヲ包ムハ黒炎ナリテ』が破壊されたことにも驚いていたが、それ以上にソイルは女神の神眼の殺意が感じられないことに驚いていた。
(死んだ?確かに殺意は感じられませんが何か不自然ですね・・・)
魔力の巨人が潰え、そして何の前触れもなく現れ出た女神の心臓。
そのことが意味するのは・・・拒絶した世界の始まりであった。
『これは!?』
『周囲の景色が!』
『変わって行く?』
女神の心臓を中心に世界全てが闇へと変化して行く。
しかもその闇は光すら拒絶してしまっている。
マリアティアスにはこの闇に既視感を覚える。
というよりも、この闇はマリアティアスの持っている女神の白聖書から出すことができる文字と酷似しているのだ。
『この状態なら!』
意を決してマリアティアスは女神の心臓に向かって突撃を開始する。
すると、動き出したとマリアティアスに反応するようにして女神の心臓もまた動き出した。
蠢く触手を操り、マリアティアスを捕まえようと動く。
『その程度の動きで捕らえることができるとでも!』
女神の心臓の触手を掻い潜り・・・そして手の届く範囲にまで近づいたマリアティアス。
『終わらせますよ。全てを一つに・・・神法・全ては女神元に!』
マリアティアスが女神の白聖書を開き、どす黒い文字が溢れ出す。
動こうとしたアリセス達であったが、マリアティアスが目線で『来るな』っと訴えたことによって全員その場で動きを止めてしまった。
その間にもどす黒い文字は女神の心臓に纏わりつき・・・そして拘束する。
『よしこれで・・・』
完璧に勝利を確認したマリアティアス。
しかしながら先ほどまで世界を覆い尽くすようにして発生していた闇が急速に動きを変える。
動きの変えた先にいるのはマリアティアスであり・・・そしてマリアティアスと女神の心臓が闇に呑み込まれてしまった。
そして居なくなったマリアティアスと女神の心臓。
この二人が何処に行ったかというと・・・
とある場所・とある空間にて・・・
勝利を確認していたマリアティアスの目の前には無限の闇が広がっている。
地面という物が存在していないのかマリアティアスの身体は空中へと浮いており、見渡せば目の前だけではなく目に写る空間全てが闇となってしまっている。
『これは・・・?』
予想外の出来事によって何が起きているのか理解できていないマリアティアス。
それもその筈だ。
突然視界全てが闇へと変わってしまったのだ、同様しない方がおかしいというものだ。
いくら化け物並みの魔力を持っているマリアティアスだとしても、己の常識からかけ離れた出来事が起きてしまったのであれば尚更だ。
『闇の世界・・・これは?』
そう呟くマリアティアスの周辺に異変が起こる。
突如として闇の中に現れる双眼。
とても大きく、大きさとしてはマリアティアスの数倍以上であり・・・そしてその双眼にはあの女神の神眼と同じ魔法陣が描かれている。
『なっ!?こ、これは・・・』
『見つけた・・・』
何処から途もなく聞こえてくる声。
その声に反応するように闇が蠢きだす。
そしてその闇の中から夥しい数の骸が出現する。
ざっと数えても数千、数万の骸が一斉にマリアティアスに向かって襲い掛かって来たのだ。
『この骸は!?』
『助けて・・・』
『苦しい・・・』
『誰か・・・だれ・・か・・・』
自らに襲いかかる夥しい数の骸に対象しようと魔法を発動させようとしたマリアティアスであったが・・・何故か魔法を発動することはできなかった。
何故魔法を発動することができないのか考えようしたマリアティアスであったが、夥しい数の骸に襲われそれどころではなくなってしまってしまう。
『この骸は・・・まさか女神の心臓の餌食となった者達か!』
骸に襲われながらもマリアティアスは、この空間に出現した夥しい数の骸が女神の心臓の餌食になってしまった者達だと予測する。
事実その事は当たりであり、この夥しい数の骸は全て女神の心臓の餌食となってしまった者達だ。
そして次はマリアティアスの番だと言わんばかりに襲いかかる。
『助けて・・・助け・・・』
『お願い・・・苦しいよぉ・・・』
『いたいよぉ・・・なんで・・・』
『この数では対処しきれ・・・』
夥しい数の骸に襲われているマリアティアスであったが、不意にマリアティアスの持っている女神の白聖書が開かれる。
偶然か?それとも必然か?
マリアティアスは開かれた女神の白聖書に手を伸ばす。
すると手にした瞬間、女神の白聖書に文字が浮かび上がる。
マリアティアスは何もしていない、女神の白聖書が勝手に起動したのだ。
『これ・・・は・・・』
驚いているマリアティアスもそうなのだが、それ以上に驚くべきことが目の前で起こる。
それはあの夥しい数の骸が一斉にして動きを止めたのだ。
何が起きているのか理解できていないマリアティアスであったが・・・このようなことができる者に一人だけ心当たりがあった。
その人物とは女神セラフティアス。
人智を越えた力を、息をするかのように扱うことができる女神セラフティアスであれば可能だと判断し・・・そして現実、その判断は正しかった。
『私が全て救済して差し上げましょう・・・』
女神セラフティアスの声が響き渡り・・・そしてこの真っ暗な闇の中に光が溢れ出す。
その光は目映く、そしてこの真っ暗な闇を優しく照らす。
すると光に当てられた骸が灰のようになり・・・そして霧散してゆく
『この光は!?』
『この空間であれば私の力を発揮することができます・・・とりあえずこの者達は私が浄化させて差し上げましょう』
『・・・何が目的です?』
『目的?私の目的は依然として変わっていませんよ』
そう言いながら闇を照らす光は強くなり・・・そして目を開けていられない程の輝きへと変わってしまった。
『私の目的の為にも頑張って下さいね』
優しく、まるで子供にでも言い聞かせるようにマリアティアスに語る女神セラフティアス。
そして気がつくとマリアティアスはいつの間にか魔機国へ戻って来ていた。




