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俺の指圧がチートすぎる  作者: 佐藤謙羊
第2章 ハーレム修学旅行にイッてきます!
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51 天空族の塔へ

新連載、はじめました!


『チートゴーレムに引きこもった俺は、急に美少女たちから懐かれはじめました。キスしながら一緒に風呂やベッドに入るって聞かないんです!』


https://ncode.syosetu.com/n0930eq/

※本作のあとがきの下に、小説へのリンクがあります。

 船の中の寝室は、海の上に浮かんでいることを忘れさせるほど安定していた。


 常夜灯だけの薄明かりの中、俺はベッドの上に大の字になって寝ている。

 見上げる天井には、蠢く四つの影が投影されていた。


 一糸まとわぬことがわかる、丸みを帯びたシルエット。


 滑るように動くたびに、俺の肌にナメクジが這ったような跡が走る。

 でも不快さはまったくない。むしろ心まで洗われるような、不思議な気持ちだった。



「んぷ……どうですか? 旦那様」



 俺の胸に赤ちゃんのように吸い付いていた、ミューティが顔をあげる。



「あっ……ああ、気持ちいいよ」



 ちょうど敏感なところを刺激されていたので、声が裏返るのを禁じ得なかった。



「ちょ……そこはまだ、早いんじゃねぇか?」



 手ど押しとどめると、股の間に割り入っていたフォティアが顔をあげる。



「ダメだって、あたしら海棲族(マリネリア)が契を交わすときには、こうやってすみずみまで舌で舐めて、身体を清めるんだから」



 俺の足の親指を熱心にしゃぶっていたアネモスが、ちゅぽんと口を離す。



「でもふつうは一対一なんだけどねー、四人がかりで舐められるのって、ハーレム王みたいじゃね?」



 控えめにペロペロしていたセリリムが、俺の右腕を取りながら言う。



「いいえ……旦那様は本当にハーレムの王様です……! 見てください……!」



 俺の腕を覗き込んできたマーメイズたちが、「わぁ……!」と驚嘆の声をあげる。



「すごい……旦那様の腕、アザでびっしりだよ……!」



「マジ!? これって村の女の子全員ぶん!? マジでタトゥーみたいになってんじゃん!」



「おい、左腕にもあるぞ! まさか本当に村の女たちをみんな惚れさせちまうなんてなぁ……!」



「まあ、当然だね! あんな風にピンチを救われたら、好きにならない女の子なんていないよ!」



「だよねー! もう私もどうしようもないくらい旦那様ラブだもん!」



「でも、これからが大変です……!」



「そうだよなぁ……百人もの女に惚れられちゃ、さすがの旦那様も、身体がもたないんじゃないか?」



 俺は、マーメイズの頭を順番に、ポンポンと撫でた。



「……心配するな。俺はもう決めたんだ。このアザにある女たちは、全員幸せにしてやるって……!」



 するとマーメイズは、輝く瞳をうるっとさせたかと思うと……辛抱たまらん様子で俺の顔に飛びかかってきた。



「ああんもう! 好き! 大好きですっ、旦那様!」



「このっ、どれだけあたしらをメロメロにすりゃ気が済むんだよっ!」



「旦那様ヤバすぎー! もうなんでもしてあげたくなっちゃう!」



「セリリムたちのことも、幸せにしてくださいね……!」



 犬みたいにベロベロ顔を舐められまくって、俺はくすぐったくてつい笑っちまった。



「ははっ、お、おいおい、くすぐったいって! よ……よぉし……今度はこっちの番だっ!」



 俺は起き上がりつつ、両手でマーメイズをひとまとめに押し倒した。


 ベッドはキングサイズなので、少々暴れたところで落ちることもない。


 形勢逆転すると、マーメイズは急に黙り込んでしまった。


 潤んだ瞳と、緊張した面持ち。

 瞬きをするもの忘れ、俺の顔を瞳に映している少女たち。


 俺はちょうど真下にいたミューティに、腕立て伏せをするみたいに覆いかぶさった。



「……よし、まずはお前だ。……いいな?」



 最後の確認をすると、ミューティは覚悟を決めたようにこくんと頷く。



「う……うんっ……旦那様……初めてなので、やさしくしてね……」



 そう言われて俺は、気を利かせる。

 初めての痛みをなくすツボを刺激してやろうと思って、ヘソの下に手を伸ばしたんだが、



「あっ……ツボは、やめて……」



 両手できゅっと握りしめられてしまった。



「……旦那様がボクにくれる、初めての痛み……。それだけは、ありのままに感じたいの……だから……」



「……そうか、わかった」



 俺はミューティの手を握り返し、両腕をバンザイさせるようにベッドに押さえつけた。



「いくぞ……」



「うっ……うんっ! んうぅぅっ……!」



 腰を押し進めると、迎え入れるようなあたたかさと、拒絶するような抵抗感があった。

 それでもかまわずぐっと力を入れると、ミューティは声なき悲鳴をあげながら、弓なりに身体をのけぞらせた。


 顔を上気させ、荒い息とともに胸を上下させる……たったいま、女になった少女。



「はぁ、はぁ、はぁ……これで……ボクは旦那様とひとつになったんだね……」



 水を張ったように潤む瞳から、真珠のような大粒の涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。

 嬉し泣きをはじめるミューティに、俺はたまらなくなった。


 ああ……俺の嫁……! ミューティをもっと感じたい……!

 本当にひとつになるほどに、抱きしめて……壊れるほどに愛したい……! 


 しかしミューティは、きゅっと手を握り返してきて……俺を正気に戻す。



「ずっとこのままでいたいけど……旦那様、次は、みんなの初めてをもらってあげて……」



 その提案に、「いや、このまま最後までしてもらおう」と断るマーメイズたち。

 しかしミューティはふるふると首を左右に振った。



「ううん……約束したよね? ボクたちマーメイズは、いつでも、なにをするにも一緒だ、って……」



  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆



 俺は、村の女たちが見つけ出してきてくれた『婚礼の船』で、ミューティと……そしてマーメイズたちと契りを交わした。


 船での初夜を終えると、そのまま俺たちは『タラッティア王国』へと向かう。

 島はもう沈んじまったので、村の女たちもみんな引き連れて。


 きっと王国では、摂政が軍備を整えて待ち構えていることだろう。

 それに、俺が国王になることを良しと思わない連中……もしかしたら国民全員が反対して、妨害してくるかもしれない。


 マーメイズと村の女たちに危害が及ぶのを心配し、まず俺が単身で乗り込もうとしたんだが……全員から命がけで止められてしまった。


 しょうがないのでマリリンと、女戦士軍(アマゾネス)たちだけには協力してもらい、万全の体勢を整えて城下町へと乗り込んだんだが……そこには思いもよらぬ世界が広がっていた。


 まるで俺が来ることを、国民全員が待ちかねていたような大歓迎を受けたんだ。


 王城までの道には大勢の人が詰めかけ、俺の似顔絵が入った看板や、名前の入ったのぼりが掲げられていた。


 準備されていた豪華な馬車に「どうぞどうぞ」と乗せられ、パレードのように大通りを進む。


 すると、大歓声に包まれた。



「タクミさまぁーっ! 我らが新国王、タクミさまぁーっ!」



「ずっと中継で応援しておりましたーっ!」



「タクミ様が次々と起こす奇跡に、この国のみんなは毎日熱狂してたんでーすっ!」



「もう感動しちゃいましたーっ! 大好きですっ、タクミさまぁーっ!」



「我ら海棲族(マリネリア)は、平地族(グランドラ)の国王、タクミ様に忠誠を誓いまぁーすっ!」



「ほらほら、この大通りにはタクミ様を称える銅像がいくつもあるんですよっ! 連日大賑わいです! タクミ様も是非見てってくださぁーいっ!」



「タクミさま、ばんざーい! ばんざーいっ!」



 石のひとつも投げられず、まるで国を救ったヒーローのような待遇で城まで運ばれたので、俺は拍子抜けした。


 どうやら国民たちは、みんな俺の味方のようだ……ならば残る敵は、摂政のみ……!


 と気を引き締めて城に乗り込んだんだが、



「お待ちしておりました、タクミ様! 我らタラッティア王国魔法軍は、新国王であるタクミ様に、この命を捧げます! 掲げよ、(つつ)っ!」



 魔法を使った打ち上げ花火を披露され、お祭りのような歓待を受けた。



「タクミ様、そしてミューティ様を陥れようとした、憎き摂政はすでに我々と国民の手によって処刑済みです! ですのでご安心して王座におつきください! ささっ、どうぞ!」



 いたれりつくせりだった。



  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆



 こうして俺は晴れて、タラッティア王国の国王となった。


 でも……その座は一日で譲り渡しちまった。


 こう見えても俺は修学旅行中の身だ。

 まだまだ行ってみたいところはいっぱい残っている。


 だから、マリリンを摂政に据えた。


 『ナロー』を守るために反逆したマリリンなら、前摂政みたいな変な弾圧はしないだろうと思い、適任だと判断したんだ。

 任せておけば、国民たちの『ナロー』への差別意識も取り除いてくれるだろう。


 ちなみに……前摂政に捕らわれていた『ナロー』の人質たちは全員無事だった。

 解放された人質たちは改めてタラッティアの国民となった。


 それと、ビックリしたんだが……マリリンが王国に置き去りにしてきた娘というのは、他ならぬセリリムだというのが判明した。


 再会を果たし、親子三人で抱き合って号泣する姿には、俺も思わずもらい泣きしそうになっちまった。


 その時ミューティが教えてくれたんだが、幼いころに離れ離れになったメンバーの親を探すために、マーメイズを結成したんだそうだ。


 ミューティ自身、幼いころに両親を失っていたので、みなし子であるフォティア、アネモス、セリリムを他人とは思えず、学友にしたらしい。


 アイドルになって有名になれば、きっとみんなの親も見てくれて、再会できるんじゃないか……と思って日々活動していたそうだ。


 その話を聞いて、俺はちょっとミューティを見直しちまった。

 さすがは俺の嫁だ、って……!



  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆



「わぁーっ! これが『天空族(スカイエン)の塔』!?」



「でっかいねぇー! さすが修学旅行最後のメインイベント!」



「たしかにすごいわぁ……ああ、タクミくんにも見せてあげたかったなぁ……」



「クーレ先生も、そう思われますか? わたくしも、タクミ様に引き回されながら、塔をご一緒してみたかったです……」



「おい、スジリエ、ずるいぞ! スジリエはタクミ様とさんざん『おさんぽ』してきたんだろ!? 次はアタイの番だ!」



「旦那様……やっぱり一緒に連れてくればよかったかなぁ?」



「しょーがねぇーだろ、ミューティ! 転送魔法は術者である先生たちの所に出ちまうんだから……もし旦那様が一緒にいることがバレたら、学園に強制送還されちまうんだって!」



「まーったく、センセーたちもアッタマ堅いよねぇー!」



「Fランクの方も、修学旅行に同行できるといいんですけどね……」



「まったく……なによなによアンタたち、タクミのバカがいないくらいでお通夜みたいな顔して! その点アタシは違うわよ。この『天空族(スカイエン)の塔』でいっぱい功績を残して、あのFランクのタクミを悔しがらせてやるんだから……あいたっ! って何よアンタ!?」



「え……えっと、つ、『壺仮面』です」



「なにが壺仮面よっ!? 人をいきなりつついたりして! その笑う壺みたいな変なマスク、取りなさいっ……!」



「あらあら、どうしたの? シャラールちゃん?」



「ちょ、ちょっと……急に、オシッコに行きたくなっちゃって……あっ、に、逃げんじゃないわよ! 待ちなさい、壺仮面っ!」



「また、お会いしましょう」



「なんでアンタみたいなのとまた会わなきゃいけないのよっ! アンタに比べたら、タクミのほうがまだマシ……あっ……や、やばっ……!」

異世界指圧師の第2章『ハーレム修学旅行にイッてきます!』はこれにて完結となります。

拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


次章は修学旅行の後半戦、『クラスメイトをxxxします!』。

タクミが天空族の塔で、大暴れするお話になる予定です。


それと新作小説を掲載いたしました。

本作がお好きな方でしたら、同じく楽しんでいただけると思います。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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★新作小説
ゲーマーおっさん、ゴーレムに引きこもる…でもソレ、実はスーパーロボットですよ!?
本作が好きな方でしたら楽しんでいただけると思いますので、是非読んでみてください!


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