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俺の指圧がチートすぎる  作者: 佐藤謙羊
第2章 ハーレム修学旅行にイッてきます!
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26 決勝前インタビュー

「はぁーい! レポーターのリンディです! 『結闘の儀』の決勝戦を控えた、タクミクン選手の控室に来ています! さっそくインタビューしてみましょう! どうですか? 調子のほうは!?」



「……え? あ、ああ……その前にコレ、どっかで流れてんの?」



「はい! この模様は闘技場のバックスクリーンにて映し出されていますよ! といいますか、『結闘の儀』はダリスの全域にて中継されています!」



「そうなのか……」



「で、調子のほうは……?」



「まぁ、ぼちぼちだな」



「ぼちぼちなんですか!? すごい活躍だったのに! この『結闘の儀』に平地族(グランドラ)の方が参加するのは初めてなんですが、なにか強く思うところがあったのでしょうか!?」



「いや、別に……参加したっていうか、無理矢理連れてこられちまったしなぁ」



「そういえば、クーレ王女に夜這いをして捕まったんでしたよね! それほどまでに王女のことがお好きだったんでしょうか!?」



「いや、夜這いはしてねぇって……。それに好きっていうか……うぅん……まぁ、好きだな」



「どういうところが!?」



「いつも笑ってて、のんびりしてて……一緒にいるとホッとするところかな」



「たしかに、クーレ王女の笑顔はこの国でも、『春の日差し』と呼ばれて親しまれています! その笑顔にやられてしまったんですね!」



「そうだな。……まぁ、向こうは俺のこと、ただの生徒だと思ってるかもしれねぇけどな」



「そういえば、クーレ王女とは先生と生徒の関係なんですよね!? それで男らしさを見せるために、夜這いをしたと……!?」



「だから、夜這いはしてねぇって……。それに、なんで夜這いが男らしさを見せることになるんだよ?」



「この国では、力ずくで女性を手篭めにすることが、強い男の証とされているんですよ!」



「……お前、女だろ? だったらなんで、そんなことを嬉しそうに言うんだよ。手篭めにされるのがいいのか?」



「……そっ、そんなことはありません! 嫌ですけど……しょうがないじゃないですか」



「なにがしょうがないんだ?」



「力では、男の人にかなうわけないし……抵抗したって、痛い目にあわされるだけだし……」



「別に力で対抗しなくたっていいだろう。お前はせっかくレポーターなんだし、女を手篭めにするのが男らしいだなんて社会を変えていけばいい」



「む……無理です! 変えたい気持ちはありますけど……この国で女性がそんなことしたら、あっという間に捕まっちゃいますよ……! 法律違反です……!」



「そうか、変えたい気持ちはあるんだな。じゃあ、ひとつ約束してくれ」



「……なんですか?」



「俺がこの国の王になって、バカげた法律を変えてやる。そしたらお前は、女の尊厳を復活させるよう動いてくれ。今みたいに、男に媚びを売るためにマイク……拡声棒を向けるんじゃなくて、理不尽な男どもを改心させるために向けるんだ」



「えっ……そんな……」



「どうした? 変えたい気持ちがあるってのは、ウソだったのか?」



「ウソじゃありませんっ! わ、わかりました……。もしタクミクン選手が優勝して、この国の王様になったら……女性のためにレポートします!」



「よし、それでいい。理不尽だと思うんだったら、立ち向かえ。相手が力ずくで来るんだったら……いつでも俺を呼べ、ブチのめしてやっから」



「たっ……タクミクン選手……なぜあなたは、そうまでして異種族の女性を気にかけるんですか?」



「別に種族とか、性別は関係ねぇよ。俺は理不尽なことが大っ嫌いなだけだ。たとえ自分に関係あろうがなかろうがな」



「あっ……あなたみたいな男の人が、いるだなんて……信じられませんっ!?」



「そうかな? 探せば普通にいるだろ」



「それになぜ……あなたはそんなに強いんですか? タクミクン選手は私よりもちっちゃいのに……私よりも大きな男の人たちを、何十人……いや何百人も相手にして、指一本で倒すだなんて……!」



「……それはな、『ツボ』ってやつだ」



「……『ツボ』? 丸っこい、ガラスの入れ物のことですか?」



「そっちの壺じゃない。人間の身体には、急所があるのを知ってるよな?」



「えっと、男の人の股間を蹴り上げるとかですか? ……ちなみにこのダリスでは、女性が男性の股間を傷つけるのは、一番重い罪とされています。蹴り上げなんかしたら、間違いなく死罪です」



「そうなのか? くっだらねぇ法律だな。……あ、でも、急所の認識としてはそれで合ってるよ。そんなカンジで、人間の身体には触るだけで大きな変化をもたらせる箇所があるんだ。ソイツを刺激してやりゃ、簡単にノックアウトできるんだ」



「……あの……」



「なんだ?」



「そんなにベラベラしゃべっちゃって大丈夫なんですか? このインタビューは、決勝戦の相手であるゴルヌイ王子も、きっと観られてると思いますが……」



「ああ、わかってて言ってる。むしろもっと多くの人に知らせたいくらいだ」



「なぜですか?」



「ツボのことを、この世界中のヤツらに知ってほしいんだよ。ま、広めたいってことだな」



「布教をされているということですね。門下生でも集めてるんでしょうか?」



「いや、マッサージ屋をやりてぇんだ」



「マッサージ屋?」



「せっかくだから、やってみせようか……ちょうどここにはベッドもあるしな。ベッドの上にうつ伏せに寝てくれ」



「……えっ!? わ、私……痛いのは嫌です……!」



「心配するな、闘技場でやったようなヤツじゃねぇよ。むしろ癒やすほうだ」



「癒やす……?」



「そう。ツボってのは人体破壊のほかに、人体治癒もできるんだ」



「え? 魔法も使わずに治療するんですか?」



「そんなとこだな、まあ体験すりゃわかるって。両手が縛られてるから、いつもみたいにできるかはわからねぇけどな」



「……い……痛くしないでくださいね……?」



「心配するなって……よっと。やっぱり高原族(ハイランド)の背中はデケぇなぁ……馬に跨ってるみたいだ。よし、まずは肩からいくぞ」



「えっ……肩? あっ!? ……あんっ!? な、なにこれっ!?」



「やっぱり凝ってるな」



「やっぱり凝ってる、って……? ああっ……な、なんか変っ……! ひうっ!?」



高原族(ハイランド)の女性は胸が大きいから、肩が凝りやすいんだよ」



「い……! あ……! ひゃあぁんっ!?」



「気持ちいいだろ? そのまま背中からヤッてやる」



「そっ……そんなっ! あっ……ひいいっ!?」



「ここはどうだ?」



「あああっ……!? と、溶けちゃう……! 身体が溶けちゃうぅっ!?」



「ここが弱いみたいだな」



「あひいんっ!? だ、ダメっ! それ以上は……ダメェェェェェェンッ!?」



「遠慮するな、もっとしてやる」



「ああっ、ダメッ、ダメッ、ダメえ!? おかしく、おかしくなっちゃうっ!!」



「ところで、レポートはどうした? マッサージの感想を、観てるやつらに知らせてくれよ」



「む……むりっ! むりですぅっ! レポートなんて、できないいいっ! すごすぎで……ムリらよぉぉぉっ!?」



「もう、呂律がまわってねぇな……レポートは無理か」



「らってぇ……! こんにゃの……はじめてにゃんだもぉぉんっ!? こんなにきもひぃぃの……!! ああああああ……!!」



「そうか、そりゃよかった。俺が王になっても、たまにヤッてやるからな」



「はひぃぃぃぃんっ!? しゃわせっ……あひがたきしあわしぇでしゅぅっ!! わらしはタクミクンしゃまのためぇにぃ、このかららをしゃしゃげましゅううぅぅっ!!」



「よし、こいつでフィニッシュだ」



「タクミクンしゃま……タクミクンしゃまぁぁぁぁっ……!! あっ!! ひっ! やっ!! あんっ!! ……あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ~~~~~~~~んっ!!!」



 釣り上げられたマグロのようにベッドの上で跳ねる、ピチピチの肢体。

 ベッドが激しく軋む音、そして色っぽい吐息までもが、しっかりと捉えられていた。


 闘技場のバックスクリーンでは……ダリスで一番人気の女性リポーター、リンディのアへ顔が、どアップで映し出されている。


 いや、闘技場だけではない。顔を茹でられたように紅潮させ、茫洋とした瞳にはハートマーク。

 ぜいぜいと肩で息をする、彼女の痴態は……ダリスのすべてのお茶の間に届けられていた。

次回、いよいよ決勝戦…!

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