第六話「願い」
第6部
「いってきます。」お手伝いさんに見送られながら家を出発する。家ではお手伝いさんに気を遣い、学校では友達に気を遣い、私の居場所なんてなかった。学校では令嬢を気取っているけれど、本当はあの頃から全然変わらない。それを見抜かれないように毎日強気で振る舞っている。
「おはー!絵理ー」「あ、おはよー」この二人は類李と類柯。この学校に入ってから仲良くなった…といってもただ単に私が怖いから、従っているという感じだ。私は正直この二人のことはどうでもよかった。ただの退屈な学校生活の暇潰しでしかない。ふと、素林涼夏に目がいく。今日も一人で席に座り、ぶつぶつと何か言っている。相変わらず、気持ち悪い…
一瞬、徳永さんと目が合ってしまった。まあ、あいつもいつか殺してやる。美衣ちゃんを落とし入れた罰だ、罪だ。『涼夏は今、あいつを殺したいんだみそ?』「当たり前じゃない。それ相応のことをしてあげなきゃ…」心の中で笑う。実際に顔に出ていたかもしれない…かまうもんか。絶対に復讐してやるっ!ああ、いいこと思いついた…!このクラスのやつら皆殺しだっ!すごいよ?教室中血まみれなんだから!『…涼夏の願いは相変わらず怖くて、恐ろしくて、残酷みそ。』「みーちゃんになら出来るよね?何でも出来るから…」
「…。」家の中で意識を集中させる。このままでは警察に捕まるのも時間の問題だ。涼夏ちゃんが帰って来るまでに、次の殺人の用意をしよう。私と涼夏ちゃんは永遠に一緒なんだから。




