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私の、机の上の理想郷  作者: せいか
5/10

第五話「オモイ」

第5部


近頃夢見が悪い。いつも宮田美衣が夢に出てくる。最近、宮田美衣を見たからなのか…

「絵理ちゃん!遊ぼー!」「…私、お嬢様はあっちで遊んでろって…」「えー…?絵理ちゃん運動得意だし、皆と競争したら一番だよ!そしたら皆絵理ちゃんのことバカにしないよー」「…うん。」いつの記憶だろう?幼稚園の頃の記憶…?うん、幼稚園の記憶に違いない。まだ美衣ちゃんと仲良かった頃。素林涼夏とかいうやつが小学校にいなかったら…私達は永遠に…親友でいられたのに。

「…え?素林さんと帰るの?」「うん、涼夏ちゃんお友達いなくて寂しいんだって。だから今度から絵理ちゃんとは帰れないの…ごめんね。」待って、行かないで…私を一人にしないで。美衣ちゃん…

「…み、美衣ちゃん!今日帰りに私の家に寄らない?久しぶりにケーキとか紅茶とか…いっぱい用意してあるから!」「ごめんね…絵理ちゃん。前にも言ったけど、これからは涼夏ちゃんと帰るから。また、今度楽しみにしとくね!」どうして…?どうして私を見てくれないの?!美衣ちゃん…分かったよ、私を置いて行くなら私もあなたを置いて行く。

「…これが最後の忠告。あいつから離れないなら、私はあなたを壊す。」「絵理ちゃん…?どうしたの?壊すって何?」「答えだけ聞きたい。」さあ、私を選んで?昔の様に仲良く遊ぼう?「…私は涼夏ちゃんの味方だから。もう絵理ちゃんにはお友達いっぱいいるから大丈夫だよね。でも…涼夏ちゃんには私しかいないから。」自分の中の美衣ちゃんが壊れた。いや、壊す。

美衣ちゃんをどんどん壊していくと、転校することになった。あの夜、私は美衣ちゃんに会いに行った。「…絵理ちゃん…どうして…?私絵理ちゃんのこと信じてたのに…」「私、美衣ちゃんのこと…嫌いになったわけじゃない。ただ…あなたが離れて行くのが嫌だった。」「…ごめん。絵理ちゃんの言ってること全然理解出来ない。あなたは結局、私を縛っていたいだけじゃないの?これ以上は話しにならないから。さよなら。」どうして?私がおかしいの…?私…間違ってるの?教えてよ…美衣ちゃん。私の頬を伝う熱いもの。それが涙なのだと気付くのは、美衣ちゃんが去った後だった。


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