第77話・本当に上達したければレオタード一枚の丸腰で
私はいわゆる大人バレエですので、踊るときの服装も自由でゆるゆるです。産後の体型崩れを隠すためのアイテムを選ぶのには困りません。
レオタードの上に着るシャツ、冬だとニットトップス、アームカバー、カバーオール、巻きスカート、サウナパンツ、ショートパンツ、レッグカバーなんでもあり。ヘアも面倒な時は髪をくくるだけ。きちんとしたときでも簡単な飾りピンをつけたり。
大人バレエには風紀委員はいないのでやりたい放題です。
レオタードは必須だけど、最近はそのレオタードこそデザインもいろいろです。私の子どもの時はメッシュ生地、レース入りや花柄のレオタードなんてなかったです。
背中のラインがきれいにみえるカッティングに複雑なものがあり、思わず見とれてしまったり。花柄の出始めの時は例のクソババア(縁切り済)からバレエに花柄なんてダメ、無地を着るべきと注意されたものですがそこは厳格なバレエ学校でもない。単なる意地悪をしたかったとしか思えないです。
大人バレエは好きなのを着て踊っていいのよ、皆さん……と百花繚乱なレオタード、バレエ用品販売会社にかわって私がお勧めします。夢中で踊れるうちは生きているのを実感、人生満喫中。お互いがんばりましょう。
しかし今回のお題をご覧ください。上達したければ、とあります。上達したければ、身体のラインが丸見えのレオタードを一枚だけでレッスンに臨むのです。
小さい時からバレエをしている人なら理由が簡単にわかるでしょう。身体のラインが丸見えになるからです。レオタード以外のバレエ用品は本来不要なものです。繰り返しますが「上達したければ」 です。
実例をあげると、上達が当たり前のバレエ学校や厳しめのバレエスクールだと指定レオタードです。先生によってはバレエベルト必須だったりします。バレエベルトというのは、ウエストにゴムをまわしただけの簡易なもので十分です。(バレエ用品店には既製品がおいています)それで骨盤と軸がまっすぐに直角にすることができているかなどのチェックをします。
上達したければ、の答えがここにあります。バレエ用品販売会社の商売を邪魔する意図はまったくないし、今は厳しい所にいる少女たちもいずれ大人になれば好きなレオタードやトップスやスカートパンツを選ぶようになりますしね。
レオタード一枚でレッスンに臨むのはいわばバレエの「丸腰」 です。素のラインで手足の動き、特に筋肉の動きがわかります。バランスもとれているかを見極めたい時には、揺れるフリルや編み目ひも、花柄も目障りかも。そして曇りのない鏡でしっかりとチェックするのです。
短所がわかりやすい → 直す → 永遠に繰り返す → 基礎ができてくる
本気組の子供たちはそれを繰り返す。
私は子供時代は本気組でもなく、発表会前だけがんばる怠けモノだったので、今苦労してます。
おまけにこの体型……丸腰になって踊る気は全くなく、今日はどのシャツで体型を隠そうかと選ぶ始末です。が、それなりに楽しくレッスンに参加させてもらっています。




