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第70話・バレエが嫌いな人の話

 私はいろいろな人に会うので、初対面で趣味の話がでることもあります。その流れで、バレエをまったく知らない人にバレエが好きです、という話をすることがあります。

 たいてい私の体型を見て「バレエって、もっと細い人がやるものではないのか」と思うでしょうが、優しい人が多いので「楽しそうでいいですね」と言ってくれます。


 時にはバレエってこういうのでしょ? と両手を水平にばたばたさせる人も。くるっと回って実演してくれる人も。私はこういうのが好きです。だってその人のバレエ観がわかるから。

 この両手を水平にばたばたさせるという行動は「白鳥」のポーズです。いかにクラシックバレエのイメージに白い羽を頭にのせて、白いチュチュを着るというものになっているとわかります。

 バレエを知らない人が一番に連想するのがコレですからね。ちなみにそういうイメージからバレリーナを連想させる芸人さんもいらっしゃいますね。(プリマ・リエさんとおっしゃる方です)高尚なイメージをとってかわって「笑い」に転じさせる手法はプロのバレエ団でもあります。

 そう、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団のことです。バレエの振付をパロディにしておもしろく見せます。ここは男性ばかりのバレエ団というのもウリの一つなのですが、実際に見て基本の技術が高いのに驚きます。パロディ化するのはいいけれど、ポワントも履かねばならぬし、ケガをしては何もならないから。

 基礎ができてこそ、パロ化した振り付けもきちんとこなせて、かつプロとしてお客を楽しませることができるのです。

 バレエをご存知ない人は、まずトロカデロを見て、正式な踊りはどんなだろう、とクラシックバレエの全幕モノをみるのにもいいのではないかと思います。


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 さて、本題のバレエが嫌いな人の話。

 私が聞いた人は二人です。クラシックバレエは宗教でもなんでもないので、私は無理やり布教しようとは思わない。逆に興味を持ってその残念な理由を聞きました。カッコ内は私の感想です。


1、あのゆっくりめの音楽がいらつく。

(……私としてはカウントが撮りやすく踊りやすいと思うのですが、ちなみにアレグロの曲もなんかいらいらすると言われました)

2、あのねっとりとした踊りがイヤ。

(……例をあげるとリラの精などね。ゆっくりカウントを取る。つまりダンサーの優劣がはっきりする踊りが特に嫌いだという。一体どんな踊りがいいのかというと、ポッキーの踊りを実演で踊ってくれました……ブレイクダンス風のが好きな人でした)

3、上から目線がむかつく。

(……クラシックバレエは床をながめていてはバランスを取れない。バレエ独特のバランスの美しさをみて楽しんでもらえたらいいのだが……)

4、貴族趣味でお金がかかりそう、あれは金持ちの道楽ではないか?

(……実際バレエ留学や海外コンクールにはお金がかかるのは事実。でもスキーでも水泳でもなんでもお稽古ごとの延長は結構お金がかかるよ。しかしあのきらびやかな衣装と華やかな衣装、メークの印象でバレエはすごいお金がかかるのイメージがついてまわる。でもお金がなくともバレエは楽しめます。私のようにバレエレッスンメインで動いている人も多いですよ)

5、昔バレエをしている子にいじめられたからバレエが嫌い ← びっくり

(……私は逆にバレエをしているからなんとなくむかつくといじめられた方ですが……どう返したらいいかわからない。その人は服装の趣味もかわいいのが好きというコとは一切あわないと言い切られました。相性の問題としかいえない……)

6、白タイツのもっこりがイヤ、恥ずかしい。

(……もっこりさんを診るのではなく、足のラインと足さばきを観てほしい。足が丸見えの白タイツやチュチュ姿で、いかにプロさんたちが普段から身体のラインに気を配ってるかがわかりますよ……)

 

 以上、簡単な分類でしたがこれで終わります……私はバレエが嫌いな人にはぜひバレエを好きになってもらえるお手伝いをしたいです。








 

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