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第66話・劇団四季と宝塚歌劇の違い

 どちらもミュージカルの分野では我が国の双璧、誇るべき文化の一つだと思っています。ですのでいざ入団するにも超難関です。

 先日続けて観劇する機会があったのでこのさい、バレエ他の違いを素人ならではの視点でまとめてみました。そんなに数観ているわけではないし、私なりの観方をさっくり、まとめただけなので、プロの批評家と違うところはあると思います。違う、という場所があっても意見の相違です。どうか感情的にならずご笑覧ください。

(ヅカという言葉が出ますが宝塚のことを指しています。)



◎劇団四季


入団したければ、高倍率のオーディションに合格しないといけない。でもヅカのように、二年間在籍しないといけない専門の学校はない。四季団員には、男性も女性もいる。これは女性オンリーのヅカとの大きな違い。そして入団後もあまりお金がかからないイメージがある。特にバレエができなくともいいみたい。(当たり前だがそのかわり、発声や演技力などが卓抜していること)入団試験のバレエの試験が一部公開されています。かなりのハイレベルです。いざ入団したらフェッテ、イタリアンフェッテが入る演目も多いので、正確に踊れる人は絶対有利。目立つ場所で踊らせてもらえる。

四季もヅカもバレエ要素は必ず入る。でも客層が当たり前ですが全然違う。四季は観客が年代問わず楽しめる演目が多い。ヅカは女性が楽しめる男性のザ・カッコヨサをとことん追求して女性が見たいものを愛と華を散らして惜しげもなく見せてくれる。年配の男性役もヅカの場合は油臭くなくてどことなく上品さが漂う。しかも生オケ。音楽も指揮者が舞台を見ながら指揮するので臨機応変な対応ができる(と思う)

 

 ヅカは男性の場合は、小さい時に親に連れて行ってもらっていないと一人で行きづらいという。ヅカに縁がない人は多分一生縁がない。四季はわりと男性一人でも見かける。

四季はディズニーランドの延長のように子供にコスプレをさせたり、大人も一部コスプレをして

楽しんでいるのも見かけるがヅカは見たことがない。あったとしても、マレだと思う。そのかわり、着て行く服にこだわりをもって、とてもかわいい服をきて気合入れてる人が多い。(かわいいお嬢さん、上品なマダムが多く目の保養になる) ヅカにあこがれている人のために、宝塚衣装を着せてくれる変身スタジオがある。四季はない。

 四季で大人向きはともかく子供向きであからさまなラブシーンはない。ヅカはキスシーンはわりと多い。しかもキスまでゆっくりと時間をかけてする。素敵だー、と観客にため息をつかせるのが本当に上手い。観客も全員が団員は女性だと思っているのでラブシーンもなんとなく安心して観る。

……バレエと違う話になってしまった。




◎宝塚


団員が全員女性。そして宝塚専属の学校がある。つまり宝塚音楽学校を出ないと入団できない。またその試験が高倍率。毎年、入学式、卒業式はそれぞれテレビなどのニュースになる。試験は公開されていないが、バレエの素養がないと合格はかなり難しいと思う。付け焼刃はよほどの伸びしろ、もしくは個性がないと難しいと思う。だから宝塚受験コースの専門塾がある。もちろんバレエも。バレエの素養ゼロだと合格してからがもっと大変だろう。

化粧で化けれるので容姿は不問、しかし骨格の基本がクリアしてないと不利。→ 歯列矯正を幼少時からきちんとしておくこと。(入学希望の知人の娘さんが受験塾の先生に言われた)

母や祖母他家族の理解と、経済的に裕福であること。入団しても役にあったアクセサリーを探しに母親が個人負担で海外に買い付けに行く話も聞きました。(この手の話は誰も言わないけど、経済的に余裕がないと入学してもつらい目にあうだけです。学校の月謝も五万円と公開されているがそれだけではすまないです。四季の方が合格したらあとは本人の実力次第だと思う)

先輩後輩の上下関係がはっきりしていて、女の園で閉鎖的なのは間違いない。第九十六期生のいじめ訴訟事件は記憶に新しい。管理責任のある学園側が中立を保たず、被害者の方を無理やり退学させた。あれは衝撃的で、宝塚史の最大の汚点。だが小さないびりは皆が経験するらしい?


 バレエの話に戻ろう。

ポワントを履いて踊るシーンは四季もヅカも両方あって私は身を乗り出して観ちゃいます。さすが高倍率をくぐり向けて踊る人が多いので安心してみていられる。ヅカは女性同士のパ・ド・ドゥまである。女性が女性をリフトするのもあって、大変だと思う。一度リフトした男役が娘役を落としたのを観た。演目は忘れたが、途中で軸がぶれてあのペアはうまくいってないのか、と思っていたら案の定だった。かわいそうだけど、観た方、少なくとも私は一生忘れられない。

 舞台はハプニングがつきものだというが、クラシックバレエはキメのポーズで失敗すると、アドリブがきかない。つまりごまかしがきかないということです。四季もヅカもクラシックバレエはストーリーの添え物ではなく、重視してポワントの女性も出してくれるので私は大好きです。ジャズやブレイクダンスもいいけれど、バレエの基礎があると、どのダンスも映えてくると思う。










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