表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/100

第56話・外国人講師のバレエレッスン

 日本でも近年増えていますね、外国人のバレエの先生。

 外国人だからといって教えが上手なわけではありません。教える内容も基本は同じです。またバレエだと日本語が全く話せない先生でも言っていることがなんとなくわかります。バレエの教えはどの国籍であっても基本は同じなのです。

 が、なんといっても元海外のバレエ団員という看板と外国テイストの容姿がモノをいいます。

 特にヨーロッパ圏の元バレリーナという人たちは男女問わずビジュアルでは全く問題ありません。容姿も体格もよいです。言葉の通じない日本に来てまでそして大人バレエでも(お金を払えば) ちゃんと教えをしてくださいます。とても有り難いことです。

受講する生徒側から見て日本人講師と間違いなく違うところは彼らは表情が非常に豊かであることです。


 長いアンシェヌマンでは私達生徒ができなくて、はあはあ言っている。すると息継ぎの大切さを表情に強弱をつけて教えをされます。日本語が不得手な分、ややオーバーアクションです。それがまた笑いを誘い、なるほどと思い、場をなごやかにしてくれます。また先生の意図にそった踊りができると、OK、GOODと破顔一笑、ダメだとうーんという顔。面と向かってしかめつらをされると(されました)、ショックだがこれも非常にわかりやすい。何が正しい踊りかということをわからせてくれるのです。ちなみに私がよく注意されるのが、踊り方に余裕がなくめりはりをつけられない点です。大人バレエの欠点です。振り付けを追うだけで精いっぱい、私の悪い癖です。


 彼らにはできて日本人にまったくできないと思う表情の一つに片目をつむってつまりウィンクをしながら目をちかっとする動作があります。

 外国ドラマを見ていると時々こういうウィンクシーンを見ます。とてもスマートな動作でかつ親しみが出てきます。これを男性講師がすると年齢に関係なく女性をどきどきさせますね……格好がいいです。あれ、どうやったらできるのだろう? そして彼らは誰に習うのだろう? お父さんかな?

 外国人の先生は必ず人の目をじっと見つめつつ教えをされる。目線があうと私は場合によっては見つめ返す癖があるのですが特に男性講師はじいっと百%見つめ返す。彼らなりの女性に対する礼儀? かもしれませんがこれもちょっとどきどきしてきます。(だからといって日本人男性講師が嫌いなわけではありません、念のため)

 そういう何気ないしぐさにも文化の違いを感じることが多いっていう話です。


 表情豊かという点では外国人講師は日本人講師の方が上ですね、確実に。

 またこういう魅力的な表情を創れる人がひしめいている海外バレエ団内でのし上がれた日本人バレリーナを私はすごいと思います。多分表情よりも踊りの技術がモノいってるのでしょう。結局何が一番重きを置かれるかというとやはり基礎の大事さだと思う。近年外国人講師が大人バレエの世界でも珍しくなくなっているのは、日本の国そのものが持つ魅力もありますが、日本におけるバレエ教育環境の良さもある意味注目されつつあるのではないでしょうか。








 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ