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第55話・フィギュアスケートとバレエ

 冬のスポーツの華といえば何といってもフィギュアスケートです。近年日本勢に容貌体型技術ともに魅力的な選手が大挙して世に出てしかもテレビが彼らをずっと放映してくれるものですから、冬場はフィギュア番組があるとずっとつけっぱなしで観ています。何かをしながらという感じですが、テレビにふと目を向けるといつでもフィギュアスケートの華麗な演技が見れるというのは素晴らしい環境です。良いですね、我が日本は今日も平和です。

 クラシックバレエもこれぐらいテレビで放映してくれたらもっとうれしいのですが、そういうのはないですね。 

 フィギュアスケートとクラシックバレエは全くの別物です。が、解説者のコメントを聞いていると、とてもバレエ的です、といいます。確かに手の動き、ポールドブラといいますがバレエを連想させます。バレエという言葉が入ると総じて褒め言葉になるのがちょっとうれしかったりします。とはいえ、フィギュアスケートは芸術的な素養が加味されるものの本来は単なる舞踊の範疇に入らないとてもハードなスポーツです。

 平面な所から続けてジャンプして美しく着氷するというのは至難の業でしょう。羽生さんが四回転を決めると会場がどよめきますが、私も含めて皆その凄さがわかるのです。


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 さて大昔の私が小学生だった時に校外学習でスケートがありました。皆初心者なのでそこのスケートリンクの講師が教えてくれたのですが膝を重心に落として、ということと転ぶ練習をさせられたことを覚えています。バレエをしていたので身体を引き上げることと逆のことを教えられておもしろかったのも覚えています。ただし私は滑らかに滑ることはできませんでした。膝を曲げて足を交互にあげてーという超初心者ランクで終わりました。また自分でやってスケートがおもしろいとはあまり思いませんでした。寒いところというのが一番のネックでした。歳を取った今もなお私は超のつく寒がり屋ですので。

 大人になってからは子供会の行事の付き添いでついでにスケートをする機会もありましたがフィギュアスケートを鑑賞することを楽しめても、自分がすべることに関しては楽しいとは思わず、とにかく子供が怪我しないようにと眺めることで終わりました。

 こんな体たらくなので批評などは言えませんが、一個人としての感想ならいくらでも言えます。


 フィギュアスケートは美しいです。ただしその美しさはクラシックバレエとはまた違う美しさ、フィギュアスケート選手は氷上で輝く美しさなのです。

 まず膝を曲げて滑らないといけないというのはクラシックバレエとは逆の発想です。ここからしてバレエとはもう別物というのがわかります。着氷もどーんという感じ。

 トップを行く羽生さんの四回転ジャンプの着地は大変美しい。着地と同時にアラベスクしながら周り更に連続ジャンプ、すごい技術です。同時にテレビで見てなお細かく飛び散る氷の粒? (かき氷様の粒かな、よくわからない) を見てその迫力と重力に逆らって氷上から一瞬跳びあがり、そして重力に素直になって着地する。そのときにやはり重力を感じさせます。羽生さんはじめテレビに出るような選手たちは美しくジャンプして美しく着氷できる天才です。

 フィギュアスケートですからやはり跳ぶ時と着地には膝を必ず曲げて使う。そして重心と軸が体の下の方にきていると感じます。それから重心を引き上げて足をあげる。氷上で滑るのですからバレエと違いある程度膝を曲げないといけません。羽生さんはじめテレビに映されるような選手たちはそのメリハリのつけ方が大変上手です。

 バレエでもジャンプの時は膝を使いますが重心は常に身体の中心から上を意識します。バレエは重力を感じさせてはいけないのでこれもフィギュアスケートとは全くの別物だなあと感じ入ったりします。

 クラシックバレエが好きなのでフィギュアはまた別のものといった感覚で観ていますが、バレエ的な要素は確実に入っているので大好きな冬スポーツです。

 しかしながら大人バレエはあっても大人フィギュアスケートはない。フィギュアスケートは体力が有り余っている若い人だけができる冬スポーツなのでしょう。スケートリンクは寒いし場所を取るし季節限定だし転ぶと痛そうだし家で気軽に練習できないし、というわけで大人バレエならぬ大人フィギュアスケートをする人はいないのでしょう。













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