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第41話・足の巻きづめ

 もう何度となく書いた足のトラブルの話です。またかよ、うんざり、という人はこの話は飛ばしてください。私の足のトラブルのうち燦然と輝くベスト一は「複雑骨折」。その次が巻き爪、その次が「肉離れ」。いずれも命には別条ないですがとても痛いです。今回は「巻き爪」の話です。


 巻き爪のあの奇妙なワンポイントでつんざくような痛さを知らない人は幸せです。命には別条関係ない。ですが基本人間は靴やスリッパというものを履いて歩いて何かをする動物ですのでその「歩く」 という動作がスムーズにできないと精神的にクルモノがあります。

 念のため巻き爪をご存じない人に説明させていただきますと要は足の爪の両側がくるんと内側に巻いてしまう現象を言います。私は両足の親指が巻き爪でした。物理的に小さいくつをはくなどの習慣がある人がなりやすいらしいです。バレエ関係の本を読むと足のトラブルにあわないポワントをはくと巻き爪になりやすいという記述があります。私の場合はポワントのせいばかりではありません。若かったとき、あわないハイヒールをがんばって履いていた時期があってそれが悪かったと思っています。足が痛くてもスタイルが良く見える靴を履きたかったのです。若気の至りです。今はもう他人さまからどう見られようとかまわないので開き直ってます。(気楽ですがこれもあんまり良くありませんね。見た目にはね。例の逆恨み被告にババアと言われても仕方ないかと思ってる)


 以下は私の巻き爪パターンです。

⇒ あわないハイヒールで通勤&バレエレッスンに通い、かつあわないポワントをはきつづける。

⇒ 私のようなババアリーナが症状をこじらせて慢性化させる。

⇒ 痛いよう、でとうとうハイヒールをあきらめて普通のくつを履くようにする。しかしそれでも痛いよう。

⇒ 靴下を履くだけで痛むという末期的症状になる。

⇒ あるとき何かの拍子でつま先を軽くぶつける。

⇒ ぶつけた瞬間その激烈な痛みでしゃがみこんで無言で悶絶。

⇒ その様子を見た人は突然私の身長が半分短くなり体を折りたたんでつま先の痛みに苦しむ私を唖然として凝視……こういう珍しいけど観たくもないものが観れるわけです。

 こういう状態が何年も続き、足の爪に綿花をはさみこんで応急処置していくのにもうんざりしていました。根治療法をしてくれる外科医の処置のやり方をみると巻き爪部分を全部麻酔を使ってはがしてしまい、フェノールで腐食させて部分的に爪が生えてこなくさせる……こんな気の長い治療法が書いてありぞっとしたりしました。こんな治療、完治するまでバレエどころではなくなるから私にはできない……というわけでだましだましの状態です。


 ある時新聞記事で形状記憶金属をつかった巻きづめ治療用のコイルが紹介されていました。

 私はそれに飛びついて検索をするとその治療は素人の自分でもできるセルフケアになっている。巻き爪のセルフケアは他にもあってシール状や、ゴムを自分ではさみこむやり方あり、いろいろです。世の中巻きづめに悩む人がこんなにいて、巻きづめ治療にも進化していたのです。何と言う心強さ!

 皮膚科医や外科医でもしてくれる人はいますがこれは医療保険の対象外になり、パートには痛い出費になります。通い詰めるのもイヤだったのでセルフケアできるということで私は飛びつきました。

 そうです。私はすぐにその商品をネットで取り寄せました。

 しかしそれを取り寄せていざ使おうとすると、そのコイルは足の爪の両側にひっかけるだけの余裕が必要だったのです。つまり巻き爪がひどいためそのままではコイルは当然ひっかけることはできない。つまり使えない。まったく使えない。

 新聞記事やその会社のネットの説明ではこんなこと、一言も書いてませんというクレームがあってそりゃ怒る人もいるだろって私も思いました。取り寄せた現物にも書いてない。このあたり売れたらどうでもいいや、という思想が垣間見えて不親切極まりなし。(平成26年6月の時点での会社のHPより)

 私がそこの社のHP担当者であれば大きい文字でこう書きます。

「これで巻き爪を治す人は、必ず足の爪を長くのばしてください。

 痛いけどコイルをひっかけられる長さになるまでのばすのです。

 それでないと使えません、わかりましたか?

 足の爪の短い人はまだ注文しないでください。お金の無駄です。

 ちゃんと足の爪の両側をのばした人だけ買ってください!」

 どうです、これならわかるでしょう。こう書いてほしかったですわよ。

 それともう一つ。

「足の爪のサイズによってコイルの長さが違ってきます。最初のセットは足の爪のコイルの長さを測るだけだと思って投資してください。つまり無駄になります。それから改めてサイズがわかったらセットのコイルはこわれやすいので値段が高くなるけどハードタイプを買いましょう。だが足の爪が薄い人はハードにすると爪が割れてしまうので普通ので十分ですからね、わかりましたか?」 

 こう書けばネットでクレームはつきません、要は説明不足のHPなんです。

 

 とりあえず足の爪を我慢して伸ばしてコイルをひっかける長さになってから使いました。するとアラ不思議。形状記憶合金は素晴らしい。はじめは痛かったですがだんだんと痛くなくなり、そして治りましたよ。完治しました。 

 これは形状記憶合金の特性を足の巻き爪に使おうとした人の発想の勝利です。特許があるらしく結構高価です。高価な上会社側の説明足らずも完治したので許しましょう。しかしどうして単なる購入者の私がここでこんな文章を書かないといけないのでしょうか。

 ⇒私がそこの企業に感謝をしているからです。説明不足でがっかりする巻き爪で悩むババアリーナさんのために? 頼まれてないけど書きました。

 だって私のような年代で私のような貧乏人は無駄なお金を使ったと思うと腹が立つからです。だけどこの商品の場合は無駄ではありません。足の爪をコイルをひっかけられる長さになるまでがんばれると無駄になりません。あきらめるのは早い! 最初の購入であまりの説明不足と現物の見てくれのあまりのしょぼさにお金払って損したと思ったので。


 長年の足の爪の悩みから解放されて私はうれしかったです。やれやれ、です。過去の経験から一度巻き爪になると何度でもなるので、今度も再発したら買うと思います。

 今回商品のおすすめページみたいですがポワント履いていると巻き爪のせいでうまく踊れなかったりするので少しでも悩む人の参考になれば、と思って書きました。当たり前ですけど宣伝料はもらってません。








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