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第24話・バレエの発表会・貸し衣装編

 やはりバレエの発表会のふりつけがある程度完成してくると今年はどんな衣装なんだろう? と楽しみになってきます。

 大体二曲は踊ります。一つは先生の創作の小作品、もう一つはちゃんとした? クラシックバレエでした。定番の踊りはやはりチュチュが多かったです。

 チュチュもしくはロングチュチュでこそバレエをしています~、という実感がわいてきます。といっても発表会の時だけですけど。

 基本生徒はチュチュのお値段もデザインも先生にすべておまかせです。私はコンクールとかでないので自前の衣装はほとんどもちませんでした。この衣装は買い取ってくださいと言われたものは、もちろん買わせていただきました。この場合はオーダーメイドになります。

 目の覚めるような青い衣装それと赤い衣装(パキータ様)の二着持ってました。持っていると誰それさんはあの衣装を持っているということで、先生の系列の別の生徒さんに貸してやってくれなどと依頼がきたりします。

 もちろん普段から着るものではないし、貸してあげたりします。もちろん逆に借りたりもします。そうやって双方ともなるべく経済的な負担がかからぬようにします。

 お礼は衣装によって三千円もしくは五千円。

 私のはお礼なんかいりませんよ、というラッキーな人に巡り合ったこともあります。太っ腹~ですけどまるっきり無料というわけにはいきませんのでお菓子をつけてお返ししたこともあります。

 フラメンコの時はクリーニングしてキレイにし、現金三千円もしくはおいしいお菓子? が暗黙の決まりのところがありました。フラメンコの発表会って小道具もあるし、衣装も大きくて重たいものもある。いざ個人的に作るとシンプルデザインなのに十六万円ぐらいしたとか聞いてたので貸していただけるのは非常にありがたかった。

 プロなら自前のお衣装は必要かもしれませんが趣味の領域を出ないときははっきりいって不要ですしね。(自前の衣装も買った当初はうれしかったのですがね。チュチュってたたんでもけっこうかさばるのでクローゼットではジャマでした。手の届かない天井上の棚においやってました。産後肥って着られなくなってしまい、差し上げた時はなんとなくほっとしてしまいました。)


 近年はネットが普及しバレエなど舞踊専門の貸衣装専門の業者さんもいらしてこの場合はあとくされ? もありません。気楽に借りれます。

 もちろん発表会が終わったら二日以内に返送するなどという条件はありますけど。

 ただ貸し衣装でカビ臭いとか汗臭いのとかに当たると、ちょっと嫌な気分になります。汗をかいたまま踊ってきちんと乾燥しないまま返却したのでしょう……こういうのって次に着る人が不快な思いをするので注意していただきたく思います。チュチュの裏が真っ黄色になっているのにあたった人は、かわいそうなぐらい落ち込んでいました。踊っている分にはチュチュの裏地なんか関係ないですけど、やはりメンタル面では支障があると思うのです。

 どうせならお互い気分よく着て気分よく踊りたいものですよね?


 以前男性バレエダンサーさんが言っていた話ですが。

 男の衣装も匂うのもあるらしいです。マチネと夜の公演で王子様役は一緒ではなく、別々の人が踊るけど衣装が一緒で共同で使用することも多いらしいです。

 この人は著名なバレエ団のソリストさんだったので、聞いたときは驚きました。

 匂う衣装にあたって、次の人に対して「これはぼくの匂いじゃないぞー最初に借りた時からその匂いがついていたぞー」と言って渡すとか。

 バレエの衣装は飾りがいろいろ付いていて、簡単に洗濯はできません。スパンコールや光りものは自動洗濯機に放り込んでしまうと、ぼろぼろに傷ついてしまいます。

 やはり末長く丁寧に使いたいのはみんな一緒なんですね。






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