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第21話・お稽古事とお金

 ちょっとした思い出話。

 この世は何をしようとも何かしたら、お金がついてまわります。

 つまり、動いたらお金!


 春先は課税される時期でもあります。今年も固定資産税や年金、保険などで金欠その上自動車税とかもきたし。やっとの思いで支払いをしました。我が家は金持ちではないので毎年こんなんです。

 なので今回バレエ絡みでのお金の話をします。バレエにかかるお金を税金にまわせばいいじゃんか? というご指摘はなしで、すみませんが(この言い回し以前も使ったような…)


 お金でもめるのってイヤですね。

 でも特に大好きな趣味でもめるのはイヤですね。

 先生とは喧嘩したくない、だけどこのお金払わないといけないのかなあ、と疑問に思いつつ支払いをしたのはいつまでたっても心の中にしこりが残ってイヤ~な気分になります。納得いかない理由の金額、ですね。金額の多少の問題ではなく…今回はその話。

 子供の時はお金に関することは全部親がしてくれたので全くわかりませんでした。でも自分で働いたお給料の中でやりくりしてバレエをするようになると、疑問があると素直に支払うことに躊躇します。

 私がケチ、というよりも納得ずくの支払いをしたい性質だからでしょう。これくらいなんでもないわよ? と涼しい顔で札びらなんかきれません。ええ何とでもいってください、私は貧乏なんです!!


 発表会にあたり、先生も時間外に遅くまで教えて下さったし。と思って後だしで請求された分を支払いました。御礼もみんなで相談、というか古くからいた生徒さんの指示で徴収されました。それは納得します、それはいいのです。

 先生へのお中元、お歳暮とかもありました。品物ではなく、お金数千円ずつの徴収でした。それもいいんです。先生へはいつも丁寧に教えをしていただいてたし、納得です。

(ちなみに親に聞いたら子供の時もお中元お歳暮徴収があったとか、私の子供のころの先生です。全くかわいがられた思い出なんかありません。あの先生には払わなくともよかったのに~っていっちゃいました )


 でもある時あれは絶対に納得できません、というのがありまして、ある発表会後に一部の生徒が私を含めて何も言わずにごそっとやめることがありました。理由いうと確実に身バレしますので書けませんが先生、あのですね、生徒たちは発表会シーズンで金を吐きだすかいこかなにかと間違えてませんか?

 そういうのって積もり積もって何かのきっかけで生徒たちもやめるという形で反抗しますね。

 古参の生徒で昔から先生にかわいがられている人やある子の親は○○なのですごい寄付金だしたらしいし、だからあの程度であの役もらったって。

 そういうのやりすぎると生徒だって感情っつーもんがあるんですしね、先生、やりすぎたんですよね…。


 先生だっていいとこいっぱいあるけど、最近どこでもバレエ教室あるし、たいてい大きな駅前にはオープンクラスもできてきてるしここはもうやめてしまってもレッスンにも困らないもーん。

 生徒にこびへつらうことはないけど、バレエの世界しか知らない先生ってばほんとコミュニケーションの取りかたがへただなって思うこともあります。

 小さい子供の親がどこぞの厳しいPTA会長のごとく生徒たちを無理に掌握して先生の意向のままにやっていこうとすると…大人クラスだってちゃんと意見を言えるものも多いですし、それはおかしいと思えば反論もする。ちゃんと自分で汗水たらして働いたお金でレッスンに来てるんですから当然でしょう。

 子供クラスで取りしきってりゃあいいものを、自分働きもしないでご主人さんの稼ぎでやっていけて時間自由だからって、私たちまで指図しないでくれる?

 そういうわけであることがきっかけで生徒減りました。


 何してもお金はからむし、納得いくものはこういうものだって高いと思っても文句言わずに払いますとも。

 でも価値観が違う者同士でお金の話をしだすとそりゃあまとまる話もまとまらない。先生は右往左往、どうしようってだまりこくっちゃうし、ほんとさばき方なってなかったな。

 おばさん、と言われる年になり、また娘をバレエに通わすようになってあの時の双方の気持ちがわかるようになってきました。

 お金はやっぱり大事です、そして大人クラスも小さい子供クラスも発表会に出してお金も話などをまとめるのは結局先生の裁量がモノいうと思います。今はバレエ教室ってすごくたくさんあるし、生徒側からして選べるくらいあって恵まれた環境です。教えをされていく先生にとっては教え方を比べられる側になって戦々恐々、でもあるでしょう。

 先生ってバレエ教えるだけじゃなく、経営者でもあるんです。マネジメント感覚と人を動かす才覚をもってないとやっていけないとつくづく思います。




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