第16話・性格の悪いバレリーナ・前編
ある日私はヒマだったのでネットサーフィンをしていました。その中でバレリーナって性格が悪い、という文面を見ました。踊りはキレイでも頭カラッポとか、意地悪とか。書いた人はバレリーナ全員がそうであるような悪意のある書き方をしています。
ここまで書くのって一体この人には何があったのだろうか、と思いました。どうやらそのプロバレリーナはその書き手さんにお金の無心もしたようです。(だから売春婦呼ばわりもされていた…。)
コメントには同感です、と書いた人もいます。踊りはキレイでも心は汚いとか。うーん…。
賛成はもちろんしかねます。けど、大反対でもないです。
どうしてかっといいますと…正直に以下のことを書きます…非常に残念ですけど。
そしてもちろんそういう人ばかりではないし、どこの世界でもそういう人はいるとは思う。そして(この話の場合)バレエの世界にあこがれていた人を興ざめさせる…、と思いますが…。
経済的にも体型的にも恵まれていてずっとバレエの世界以外知らない人で元バレリーナです、もしくは現役バレエソリストという人ってごくわずかの確率だろうでしょうが、すごい「性格悪い人」 いませんか??
私は実際プロの人を数多くは知りませんので、それでも実際に会ってひょんなことで「性格悪い…絶句」「プライド高すぎ」とがっかりすることがあって「…」 なんです。
(私は全くの無名なので、バレエ評論家が遠慮して書けないことも書き放題です)
上記、私だけ感じるのかもしれませんが、私の感じ方がおかしいのかもしれませんけど。顔には出さないようにはしてますが、
① バレエ一筋で他の人の言動に悩んだことがなくて、
② 自分にしか関心がないので
③ 人の気持ちが理解できないんだなーとひそやかに憐れんでいますです。
ここでいう「性格悪い人」というのは反面かえしたら長所になって「芸術家肌」とも形容できるかもしれません。実際美的感覚はすごいモノがあるし、だからこそその人にはそれぞれ取り巻き? みたいなのがいますし。
踊り的にはすごく見とれます。キレイです。
私はタニマチでもなく、その人のためにサプライズ的なプレゼントもしない。
私は純粋にバレエを愛し、その人も踊りも個性も好きだけどバレエ全体が好き、というタイプのバレエファンです。
ファン心理にもいろいろあるとは思いますが根本的に私は「バレエ」が好きなので、下手でも自分で踊ってみたい、バレエ観劇はついで、という感覚です。
それを芸術家肌でかつ自分上等の人は私のことを一瞬で見抜かれて嫌われるのかもしれません。
「…その体型やその年齢でおまけに毎日レッスンもしてないくせにだからきっとドヘタクソなくせに、何を私もバレエしているのです」って…。プロでもないのにおかしーわ。黙ってチケット買って大人しく見て拍手さえくれたらいいのに。自分も踊るなんてちゃんちゃらおかしーわ、とか。
(実際には口に出してはそう言われてません、バーレッスンやゲネプロで私が勝手にそう感じただけ。その人はずいぶん昔の発表会用に先生がお呼びしたゲストです。その他大勢の大人バレエだって感情持ってますよ。恐らく上手な人ばかり集う、体型の美しいプロの世界に埋もれすぎていて、その人にとって見た目汚い大人バレエは見たくない人かもしれないですね)
で、自分のライバルになりそうな上手~な人には非常に厳しく冷たくしたり。(そういう面では私は気楽ですけど)
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」…… 後編に続きます。