青白い顔
「終わったぁー。」
しっかりチェックして、やっと眠れると思い時計を見る。
4時30分。・・・4時?
「・・・もう寝きゃだよ!!なんでもう4時なの!?」
急いで電気を消して布団に潜り目を瞑る。
(・・・眠れない!!どうしよう(汗))
横になったのはいいが、目が冴えちゃって眠れなくなってしまった。
そんな事をしているうちに、いつもの起床する時間になっていた。
いつの間にか寝ていたが、寝た時間も寝た時間なので眠い。
「おはよう。・・・綾大丈夫か?」
「・・・眠い。あっ、お母さん!私朝ごはんいらない。」
「何言ってんの。食べなきゃお昼まで辛いでしょ!!一口でもいいから食べていきなさい。」
食欲がないのに食べなきゃいけない。
必然的に食べるスピードも遅くなる。
「ご馳走様。」
結局、牛乳1杯で終わった。
支度を済まし家を出る。
「「いってきまーす。」」
1人で言ったつもりが誰かと声が重なる。
お母さんは気にせず
「いってらっしゃい。」
と声をかける。
家を出てから、隣にいる人物に聞いてみることにした。
「・・・なんで祐も一緒なの??」
「なんでって、鏡見てからそんなこと言えよ。そんな青白い顔して・・・お前、絶対歩いてる途中で倒れるぞ。」
「私、1人で行きたいんだけれど。」
「教室着いてからな。」
「そんなの一緒に行ってる様なものじゃん。」
「ふらふらこいでる奴が文句言うな!!」
「大丈夫だから!!」
「はぁー・・・あっ羽音だ。おはよう。」
祐那は目に入った、歩いている羽音に声をかけた。
羽音の方は振り返り微笑みながら
「祐那君、綾菜おはよう。2人が一緒なの珍しいね。」
と返事をした。
周りに人がいるのもあり表の顔。
「・・・羽音、その作り笑顔気持ち悪い。」
「ひどーい!!」
「羽音・・・2人一緒なんじゃなくて、祐がついて来てるだけ。」
「そうなの?」
綾菜の言葉に笑う羽音。
「そうなの。それじゃーまた生徒会で。」
また自転車をこぎ出す綾菜と祐那。
学校行くまでの間に何人かの友達に声をかけた。
やっと学校に着き自転車を駐輪場に停める。
「だから大丈夫だって言った・・・」
「綾!!」
急に眩暈がおき、目の前が真っ白になった。
最後に聞いたのは祐の叫ぶ声。