意外な人物
―次の日―
1日もあっという間に終わり、今は放課後。
「綾菜!!今日一緒に帰らない??」
友達が声をかけてくれたのはいいが
「ごめん!!今日、生徒会なの。」
断るしかなかった。
「そっかぁ、生徒会なら仕方ないよ。また今度帰ろうね☆」
「うん♪本当にごめんね。」
「気にしない、気にしない。それじゃー、また明日ね。」
「ありがとう。バイバーイ。」
友達に手を振り、生徒会室に行くことにした。
(はぁー・・・一緒に帰りたかったな。あっ、そういえば!!橘先生に、放課後来るように言われているんだった。急がなきゃ。)
少し急ぎ足で歩き、生徒会室の戸を開ける。
そこには、いるはずが無いと思ってた人物。
それは、和都だった。
「・・・和!?なんでいるの??」
「帰ろうとした所を薫に連行された。」
(あぁ・・・逃げ出そうとした所を捕まったのね。)
「姉ちゃん。」
「私、弟は2人もいません。」
「あと、よろしく。」
と言うなり教室から出て行ってしまった。
「ちょっと!!まだまだ残ってるじゃない!!」
私の声も空しく教室に空しく響いただけだった。
こんなことをしている場合ではなかったと思い出し、急いで職員室に向かった。
―トントン―
扉を叩き、開ける。
「失礼します。3年7組の倉元ですが、橘先生に用があって来ました。」
言い終えるのと同時に
「こっちに来て。」
と声がかかった。
「遅くなってすみません!!・・・如月君は?」
いると思っていた人物がまだ来ていない。
「まだなんだが、何か聞いていないか??」
橘先生も、1番に来ると思っていた人が来なくて、不思議がっている。
持っていた携帯を見てみた。
1通のメールが来ていたので見てみると、ここにいない薫からのだった。
|From 如月薫
|2012/5/21 15:52
|件名 無題
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|休む。
| -END-
(はあっ!?休むって何よ!休むって!!)
「先生。電話かけてくるので、少し待ってて下さい。」
「あぁ。」
少し怒り口調の綾菜に、返事しか出来ない雰囲気があった。
1度職員室を出て、電話をかける。
何度かコール音がしてから出た。