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Tea time   作者: 新海 明加
3/11

生徒会

生徒会室に向かって2人で歩いてる途中、いきなり



「おまえって本当に生真面目だよな。」



と薫が言ってきた。


私はいきなりで、しかも何の事を言っているのか分からず



「はっ!?」



としか声が出なかった。



「だから、何であそこで謝っちゃうわけ??」



やっと薫の言いたいことが分かった。


要するに、先生に遅いと言われ、すぐに私が謝った事だろう。



「だって遅れて来たことは本当だし、何言ったって聞いてもらえそうになかったんだもん。」


「・・・はぁー。」


(私の意見に溜息って失礼じゃない!!)



何も言い返さないでいると



「頭使え、頭。だから生真面目って言うんだ。」



薫はまた、溜息をつきながら言った。



そんな会話をしているうちに、生徒会室に着いた。




―ガラガラ―



戸を開けるといつものメンバーがそろっていた。


もう1人の副会長・山部やまべ 啓一けいいち


いつも笑顔を絶やさない、2年唯一の男子。



書記のさかき 和都かずと


和都は、薫の親友のうちの1人。


親友と言うより悪友だと私は思うけれど・・・。


場の雰囲気を明るくするのもこの人。


可愛い顔してちゃっかりしている。


いわゆる甘え上手。


私のライバルその3。



同じく書記の宮下みやした 羽音はのんは、マイペース。


唯一速いのは、書くこと。


でも、字は全然汚くないから特技だと思う。


ほんわかしているのは表の顔。


裏は物事はっきりしている。


いわゆる二重人格。



会計の武中たけなか 千賀ちかは、なんでもテキパキこなすしっかり者の2年生。


だから、生徒会で1番頼りになる子。



残るは生徒会一の問題児、会計・倉元くらもと 祐那ゆうな


私、綾菜の双子の弟である。


どこが問題かと言うと、サボり魔なのだ。


今日は来ているが・・・。


サボり魔だが、計算はほとんど暗算で出来るので生徒会には欠かせない存在。


薫、和都とは親友。


私のライバルその2。


もちろんその1は薫に決まっている。



「先輩、お疲れ様です。」



嫌味のない笑顔で啓一が言う。



「本当にお疲れだよ(苦笑)」



私は苦笑いしながら返事を返した。


それからすぐに、千賀が思い出した事を薫に伝えた。



「そうそう先輩!!明日、私と啓、塾の模擬試験なんで休みます。」


「そういえば前に言ってたな。頑張ってこいよ。あと宮下が習い事で休みで・・・」



薫がまだ話している最中に



「俺も休み!!」



と、和都が口をはさんだ。


すぐさま



「却下。」



と言い放つ薫。



「もう決めちゃったもんね♪」



和都も負けない。


「取り消せ。」


「無理。」


「何で??」


「彼女とデー「断れ。」



薫が割り込んだことによって、和都は最後まで言えなかった。


和都は彼女がころころ変わる。


この間は美人OLだったが、今は年下女子高生らしい。



「ひどい!!」


「黙れ。」



これが私達の日常です。

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