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エッセイ・短編たちのおもちゃ箱  作者: ぽんこつ


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いつまでも。


庭いじりをしていた、おばあちゃん。

かるたで遊んでくれた、おばあちゃん。

金柑を漬けていた、おばあちゃん。

お線香の匂いがする、おばあちゃん。

本を読んでくれた、おばあちゃん。


最後の方は、私のことさえ分からなくなっちゃったけど。

その時は、それが悔しくて、寂しくて、ひどい言葉も投げてしまった。


でも、いつも味方でいてくれたから。

私のことを、愛してくれていたから。

「あんたはええ子や」って、頭を撫でてくれたから。

おばあちゃんから教わった金柑を、ちゃんと漬けてるよ。

今年はちょっと失敗しちゃった。

けどね。


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