九十日目
太陽暦934年 8月3日 曇り
ゼノン=クロック 16歳
昨日捕まえた奴らの素性が少しずつだがわかってきた。どうやら、彼らが取引していたのは太陽石という陽光を内包した石のようだ。陽光というか、光を貯めることができる石できるようで、石そのものとしては昨日俺が使った奪光石と変わらないらしい。ようは光を過剰に詰めたら発光するし、すっからかんにすれば周囲の光を奪い取る石という事だ。
で、話を戻して太陽石の取引なんだが、これに関しては取引する際の価格が国によって定められた値を大幅に超えていたことが判明した。十年前から雲が空を覆い続けている関係上、太陽の光を生存に有する妖精にとってはこの太陽石は生命線となっており、国はその対策として安い価格でこの太陽石の値段を設定し、困っている妖精に届けようとした。
しかし、困った奴らはどこにでもいるようで、爆買いして高額で転売する妖精が現れたのだ。しかも、かなりの数の。良く稼げる、というよりは周りがやっていて面白そう、という理由で始める妖精も多く存在し、国が気付いたころにはもう歯止めが効かないほど進んでしまっていたとのこと。
今回捕まえた奴らはその類の奴らで、この後軍の方に引き渡して裁判等を受けるのだと。それまではこちらで調査を進めるので忙しいのは変わらない。
それにしても、少し気になったことがある。過去の情報を洗っていると転売している奴らの発言記録の中に「これは王家の責任だ!」という類の記録が多くあった。前後の文脈を見ていると、転売を対策しなかったことに対して言っているようではなかった。それよりかは、雲自体の発生に対して言及しているようであった。
この南の町で何かが起こると言っていたが、この空を覆う雲が何かしらの原因ではないかと思った。明日、ちょっと時間をとってそっち方面も調べていきたいとヨーキーさんに聞いたところ快くオッケーを貰ったので、いろんな資料を読み漁っていこうと思う。
そう言えば、ライグーンと会ったのはここの森だったな。元気にしてるかな。そう言えば、ライグーンは別れた後は王都に行くと言っていたが会わなかったな。元妖精騎士とも名乗っていたし、この案件が落ち着いたら誰かにどんな妖精だったのか聞いてみようかな。
―――――――――――
所持金:219442スター、15246マニー
身分証:冒険者証(赤)、騎士章
武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、俺の愛剣(ハルル産)、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー
装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ
所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔術式連絡紙、龍鱗
―――――――――――




