八十一日目
太陽暦934年 7月25日 曇り
ゼノン=クロック 16歳
今日はゴン十郎の指南役であるステゴと言う名の妖精の所に行った。
「昨日窃盗犯を取り逃したんだってな。まあまあ、あのゴリラ女も一緒に居てそれなんだったら仕方がない。運が悪かったと割り切っとけ。」
ステゴさんの外見は前進が黒い鱗に覆われており、外見はリザードマンみたいな感じと言ったところだろう。頭から尻尾に駆けて、葉っぱ状の赤い板が二列並んでおり、身長はゴン十郎よりも小さく、俺の背丈より一回り大きいぐらいであった。
「徒手空拳ね。確かに俺に心得が無い訳ではないが、パワーに差がありすぎるぞ。俺の魔法は竜化だし、そこら辺も苦手だぞ。」
あまりにもパワーが違いすぎるので、ステゴさんは初めはあまり乗り気ではなかったのだが、
「誰が、ゴリラ、だって?」
冬すらも裸足で逃げ出しそうなくらいに冷たい声が聞こえた。
実はサーシャが俺の後方に隠れていたようで、凄い怖いオーラを出しており、
「よしやろう! 今すぐやろう!」
と、一瞬でオーケーして貰った。サーシャってあそこまで怖いんだって、今日認識した。怒らせないように気を付けないといけないなと思った。
結果? 言うまでもない。惨敗である。技術は当たり前だが全くできていないと言われた。でも受け身だけは褒められた。普段から吹っ飛ばし慣れているのが良かったのだろう。
「剣が使えないぐらいに接近されたときの対策法が欲しいのかも知れんが、焦りすぎだ。第二第三の武器は剣を極めてからやった方がいいと思うぜ。まあ、剣が満足行ったときは付きやってやるよ。」
丸一日、修行を付けて貰ってステゴさんからはそう言われた。俺も一旦剣の方に力を入れようと思い、今日はもう休もうと部屋に戻ろうと思ったのだが、
「ファル。ステゴに一発、本気で流星で突進して。」
と、周囲が暗くなり始めたのを見計らって、サーシャが俺にそう指示してきた。
「私をゴリラと呼んだ罰。全力で防御していいけど、しっかり受け止めてね。」
どうやら、まだ、朝にゴリラと呼ばれたことを根に持っていたらしく、俺の流星による突進を持って手打ちにしようという考えのようだった。
「流星? ファルの魔法か? 良いぜ。受け止めてやるよ。」
「ステゴは頑丈だし、竜の因子を持ってるから、四肢欠損も問題ない。殺す気でいいよ。」
ステゴさんもやる気だし、サーシャからも言われたので、本気で踏み込んでやった。
結果はステゴさんが爆散した。
改めて、流星の速度のすさまじさを確認させてもらった。新しく発見があったのだが、流星中、つまり足を動かしている間、俺が青白い光に包まれている間は俺の体がその光に守られているようで、物にぶつかってもダメージは無かった。装備品とかにも適用されるようで、剣が無くても十分な攻撃ができることがわかった。
ちなみにステゴさんは散らばった肉片が細かく砂のようになり、それがまた集まって元のステゴさんの姿に戻っていた。これは竜の因子の影響らしく、竜は凄まじい再生能力を持っているようだ。ちなみに死んでも転生するようでマジで死なないらしい。
「お前凄まじい魔法持ってやがんな。」
ステゴさんは呆然としており、サーシャはとてもすっきりした顔をしていた。
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所持金:39549スター、15246マニー
身分証:冒険者証(赤)、騎士章
武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、俺の愛剣(ハルル産)、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー
装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ
所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔術式連絡紙
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