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勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
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八日目

太陽暦934年 5月13日 晴れ ゼノン=クロック 16歳


 今日も昨日と同じメンバーで行動した。

 今日は珍しく冒険者ギルドから依頼されて、水路の掃除をしていた。報酬はたんまり出るのだが、結構な重労働で汚物処理などもしなければいけなく人手も必要だったので俺達にお鉢が回ってきたということだ。

 勿論俺達だけでなく、ギルド職員やウックスさんなどの先輩冒険者も参加していた。

 


 今日の出来事はこんな感じ。

 こういうのって面白いイベントが起こる物だと思っていたのだが、今日は特にそう言うことが無かった。


 ということで、今日は即席パーティーメンバーの紹介をしたいと思う。


 ランク2の先輩冒険者アスマラさんを筆頭にランク1の同期弓使いのビークンさん、棍棒使いのパークリーさん。


 何で昨日そう書かなかっただって?

 理由は簡単。俺は人の名前を覚えるのが苦手なのだ。誤った情報を載せるのは失礼だろ?


 アスマラさんはどうやら採集系を主にやっている冒険者のようで、腕に自信がないのもそのためであった。でも実際に手合わせをお願いしてみたら、思ったよりも強かった。自信や勇気がないだけで、普段から茂みやら崖やら言っているので体の使い方が上手いのなんの。

 一応自慢じゃないが俺が勝ったということは言っておこう。

 性格はちょっと気弱だけど謙虚な人も責任感が強い。可愛い系のイケメンなので少し、こんな田舎港じゃなかったらお嬢様系の人からモテそうだなとか思った。


 次にビークンさんはちょっと適当な性格な人だ。チャラ男って言う感じがあるのだが、根は真面目な努力屋だ。緑のローブを身に纏い、木の上を軽々と移動し、クイックドロウで獲物を仕留める森の狩人。

 小さなころから狩猟をやっていたそうで、対獣ではとても頼りになる。昨日の熊を倒せたのは彼の功績が大きいだろう。視野も広いし指示も的確なので司令塔とか向いてそうだなと思った。


 最後にパークリーさん。棍棒使いと言うだけあってムキムキマッチョだ。二メートルを超えるその巨体から振り落とされるその一撃は雷の如く。大型新人とかよく言うが、こいつは物理的にデカい新人だ。

 恵まれた肉体でごり押していく感じで体術とかはまだまだ未熟。というか、これに体術が組み合わされば怪物だな。成長が楽しみだとひしひしと感じる。

 口数が少なく、コミュニケーションは苦手だが、論理的思考能力があるので彼の言葉は信頼できる。賢い人なんだろうなと思った。



 彼らとパーティーを組むのはランク2になるまでという話なのだが、長い間良い関係を続けていきたいなと思った。


 


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