七十七日目
すいません。ちょっと遅れました。
太陽暦934年 7月21日 大雨
ゼノン=クロック 16歳
はてさてなて、今日も今日とて、魔術の勉強である。ヤーさんから貰ったワイヤーやブーメランがあるので、実際に魔力を通して動かしてみた。
結果? 言うまでもないだろ。
全く制御できなかったし、ブーメランはギリギリピクリと動いたとわかる程度。ワイヤーは先端も先端がピクリと動いた程度だった。
「本当に魔力量少ないね。でも、一応魔力の補充に関しては他から持ってこれるから気にしなくて良い。」
サーシャは魔力量については特に問題視しなかった。でもまあ、魔力の制御に関してはお粗末であることは、よーくわかった。
それにしても、グワングワンと自由自在にワイヤーを動かしているサーシャを見て、昔絵本で読んだ悪魔の鎖みたいだなと思った。
その本には大昔の大戦で活躍した人達が出てきたのだが、その絵の中に数万もの黒い鎖を操り数多の怪物を屠っていく悪魔がいた。
門番と呼ばれたその悪魔を気になって図書館で探してみたが、一切情報がなかったのはいい思い出。その絵本も気がづけばなくなってたし、今日の今日まで俺も忘れていた。もしかしたら、悪魔が自身の存在を気が付かせないために暗示でもかけていたのだろうか。流石に思い込み過ぎかとも思ったが、魔法は無法なのでもしかしたら、と思った。
せっかく思い出せたので今後とも忘れないように悪魔のことを書こうと思う。
大戦期、活躍した悪魔は四人と言われている。一人目はその門番と呼ばれた悪魔。四人の悪魔の中で最も強く、古い悪魔とされている。黒い鎖を自由自在に操るだけでなく、魔術の点でも天才であったと言われている。門番の他には獣使いという呼び方もされている。新しいモノ好きでもあり、人間達の開発する武器に目を輝かせていたそうだ。
二人目は槍兵と呼ばれる悪魔。槍をメインで扱うのだが、場合によっては魔術も使ったらしい。というか、悪魔は皆、標準装備として魔術を持っていた。彼の使う槍は魔槍ルゴーリオと呼ばれ、その槍は名前からわかる通り、かの有名な「黒鎧のルゴーリオ」から作られた槍と言われている。その悪魔は魔槍の投擲により、町程の大きさのある城塞を半壊させたと言われており、光の英雄とも戦ったと言われている。
三人目は特に呼び方もなく、只々力の強い女性の悪魔と記されていた。服装的に給仕さんとかメイドさんとかが想像できた。主武器は巨斧であるらしい。
四人目は城主と呼ばれていた。それ以外の情報は一切ない。
書いてみて思ったのだが、いろいろと覚えているものだな。せっかくだから、今度王都の図書館とかに行って悪魔関連の本がないか探してみようと思う。というか、ワンチャン魔術書にもなんか書かれてるかも。取り敢えず、もっと本を読もうと思う。
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所持金:40956スター、15246マニー
身分証:冒険者証(赤)、騎士章
武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、俺の愛剣(ハルル産)、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー
装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ
所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、魔術基礎(悪魔式)
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