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勇者日記  作者: かざむき
妖精の国編
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七十五日目

太陽暦934年 7月19日 曇り

ゼノン=クロック 16歳


 今日も今日とて訓練ではあるが、今日は少しいつもと違ったものをした。

 やったことは必勝パターンの考案。これをすれば勝てる、これをすれば一気に状況を有利にできると言った条件を探すというものだ。勿論、相手の魔法が破格の性能をしていたり、理不尽な強さで覆される可能性はあるだろうが、詰め方は何種類も理解していた方が、勝ちを拾いやすいというものだ。

 まあ、必殺技的なものだろう。俺の場合は正直あまり考えることはできなかったが、サーシャから


「流星使って全力で突っ込んだら、大抵の相手は倒せる。自爆特攻だけど。」


とありがたい言葉をいただいた。エネルギーは速度の二乗に比例すると聞く。確かに一瞬で山の二三個を飛び越えるような速度ならどんな相手でも貫けるだろう。魔法使いにも速度は脅威であり、常時対策用の何かを張っていない限り、あんな速度には対応できないとのこと。いざという時のために、自爆特攻は視野に入れておくのもいいかもしれない。

 ちなみに黒雷流の剣に必殺技はあまりなとのこと。あくまでもあの剣は相手の隙を作ることを目的としている部分が結構あり、決めは自分の能力でやってくれっていうスタンスだ。魔法と言う選択肢がある妖精ならではだなと思った。


 そう言えば、バーリングの魔法が凄かった。バーリングの魔法は飛んでいる矢を増殖させ、更に自由自在に操ることができるというもの。単純な弓の精度もめっちゃいいのにそれに更に補正がかかるとか、もうバケモンレベルだよ。

 矢は一度差さったり、折れたり欠損すればそれ以上増殖だったり操ることはできないのだと。まあくまでも操れる期間は撃ち出されから差さるまで。貫通した場合はまだ操れるそうだが。取り敢えず対策としてよく見かけるのは土壁とかだった。

 まあ、それでも圧倒的な物量に物を言わせて削りとっていくのだが、いつから矢は切削物になったのだろうか。


 そんな彼の必殺技は勿論質量攻撃。一本の矢を上空へと放ち、滝のような矢を降らせるのだと。放った場所に巨大な矢の塔ができていたのはビビったね。


 まあでも一番怖いと思ったのは、フェルファーだったな。魔法が主体の戦いで、よく絵本の中からお菓子の人形だったり、熊とかを召喚して戦っている。絵本の世界を再現する魔法は、何と言うか魔法だなって思った。

 で、その魔法の中に相手を絵本の中に閉じ込めると言うのがあるのだが、彼女は何とそのまま本を焼いてしまった。閉じ込められた対象としては世界ごと壊されるのだから抗う術はない。可愛い姿なのにやることはえげつないなと思った。まあ、絵本がもったいないから常用はしないのと、閉じ込める条件自体が結構大変なのが救いと言ったところだろうか。



―――――――――――

所持金:86454スター、15246マニー

身分証:冒険者証(赤)、騎士章

武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、ハルル産の剣、笛

装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ

所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、牙、猛獣の爪、猛獣の毛皮、魔術基礎(悪魔式)

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