七十四日目
太陽暦934年 7月18日 曇り
ゼノン=クロック 16歳
今日は久しぶりに座学をやった。先生はサーシャで内容は魔術であった。
前に軽くノーフェスに教わった分があったので最初ぐらいは何とか理解できるかなって思ってたんだけど、現実は悲しかった。
悪魔式は難しい。何と言うか、言語化ができない。まあ、完全に分からなかった訳ではなく、感覚的に軽くは分かった気がする。言語化できないけど。
昨日、サーシャから貰った魔術書も妖精の国ならではで魔法をふんだんに使って、読者に理解させに来ていた。それでも妖精達の間でも難読書という位置づけにあるので、文字と絵しか使えない人間の本では理解するなんて無理な話だと思った。
これなら、いくら効率が良くても伝聞だけで習得できる人間はほぼいない。いるなら、そいつは既に魔法使いだろう。
そう考えると、人間にも理解できるような魔術を編み出した魔術の祖は偉大だなと思った。
授業を受けながら思ったことは、下手に魔術を習ってなくて良かったという事だ。ノーフェスは意図的にかは知らないが、概要は教えてくれたが根本的なことまでは教えてくれなかった。ノーフェス自身があまり魔術に詳しくなさそうだったので、詳しく知らなかったのが俺の中では有力だ。
まあ、そのおかげで、変な先入観を持たずに魔術を学べている。取り敢えず、明日には炎を出してみたいなと思った。ちなみに、魔術が多少使えるようになったら、その後は複雑なことはせずに出力の調整に入る。流星を使いこなすために魔術を習うのに、魔術を極めにかかってアホほど時間を喰らうのは本末転倒だからね。
ちなみに魔術を扱える妖精の数は少ない。もとから、魔術と魔法の相性は悪いこともあってか、魔法に慣れ親しんでいる妖精には拒絶されやすいとのこと。軍隊や騎士団に所属している魔法が戦闘に向いていない妖精でも学んでいないということは相当大変であることが良く分かる。
そう考えると、魔法も魔術も体術も扱えるサーシャは凄いなと思った。ちなみにサーシャも騎士団に入ってから、魔法から体術まで全て一人の妖精に教えて貰ったのだとか。その人はどんなバケモンなんだよって思った。しかも、手合わせをした場合、サーシャの勝率がほぼゼロなのだと。
サーシャはベテランであり、実力も騎士団の中ではかなりの上位に位置している。その彼女が手も足も出ない実力とは、凄まじい妖精もいたものである。
その妖精は少し前にふらりと任務に出かけて行方不明になったのだとか。当時は騎士団内でも大きな騒ぎになったようだが、気が付けばいつの間にか沈静化していたのだそう。
時期的には、ジャーニーが言っていた館の勢力の妖精と同一である可能性が上がって来たので、俺もその行方不明になった妖精の行方について調べる必要があるなと思った。
そう言えば、今日の飯はサーシャに奢って貰った。美味しかったです。
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所持金:86454スター、15246マニー
身分証:冒険者証(赤)、騎士章
武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、ハルル産の剣、笛
装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ
所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、牙、猛獣の爪、猛獣の毛皮、魔術基礎(悪魔式)
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