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勇者日記  作者: かざむき
妖精の国編

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七十三日目

もうすぐテストだ!!!!

嫌だぁぁ!!!!!

太陽暦934年 7月17日 大雨

ゼノン=クロック 16歳


 はてさてなて、今日から流星の訓練が本格的に始まった。今までならば、危ないだとか空間が無いとかでまともな訓練ができていなかったのだが、サーシャのお陰でその辺とかは全部問題無くなった。

 空間を広げる魔法と影を自在に操る魔法を使う妖精がいたのでその二人に手伝ってもらったという形だ。


「肉塊になっても直してもらえるから、全力で来て。」


 サーシャがそう言って訓練を始めたので俺も全力で流星を使った。勿論一歩目で俺は俺の場所を見失った。流星の使用時に、俺を包む光のお陰か、空気抵抗や強力なGを受けるということはないのだが、それでも俺の速度が速すぎて俺の眼がついて行かない。魔法の眼鏡で思考加速を発動させたが、全く関係なかった。


 サーシャ含め、周りの妖精たちも一切俺の速度に目が付いて行っていなかったようなので、マジで速いんだなって実感した。


「まずは魔力制御から。」


 サーシャから見て、俺は流星の魔法に魔力を注ぎこみ過ぎているとのこと。エネルギー効率が良すぎるために、ほんのちょっとの魔力でも暴走してしまうらしい。破格の性能過ぎて使いこなせないと言う事だ。贅沢な悩みである。


「魔術を習ってみる?」


 サーシャからはそう提案された。どうやら、魔力を定量的に扱うには魔術が一番効率が良いのだそう。


「悪魔式、魔族式、人間式どれがいい? 私のおすすめは悪魔式。」


 魔術にも種類があることを知った。どうやら、一番古いのは悪魔式のようで、普通にやるのなら悪魔式が一番効率が良いとのこと。人間式や魔族式には少し無駄があるらしい。まあ、サーシャの説明の仕方を鑑みるに無駄というよりかは、別の目的があり、そのために調整されていたと考えるのが妥当だろう。そう言えば、ノーフェスが前に、使いこなせる人がほぼいない魔術があるとか言ってた気がするな。

 日記を読みなおしたら、二十六日目に「宙の魔術」って書いてあった。そこら辺が無駄に当たるのだろうかと思った。


 結局俺は悪魔式を習うことにした。まあ、習うと言っても初歩だけらしいし、何とかなるだろう。なりたいと思いたい。



―――――――――――

所持金:86454スター、15246マニー

身分証:冒険者証(赤)、騎士章

武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、ハルル産の剣、笛

装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ

所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、牙、猛獣の爪、猛獣の毛皮、魔術基礎(悪魔式)

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