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勇者日記  作者: かざむき
妖精の国編
74/400

七十二日目

太陽暦934年 7月16日 曇り

ゼノン=クロック 16歳


 今日も今日とて訓練の日々である。

 今日はちょっと趣向を変えて、サーシャとの訓練でなく、他の同期の人達と訓練をした。まあ、全体訓練というやつである。

 上の目的としては良いペアを探してほしいという感じだろう。

 ちなみにペアについてなのだが、同期じゃなくても組むことはできる。ただまあ、新人なら同期で組むのが一般的だ。理由としては訓練0と訓練一年ではかなりの差が付くからだ。それこそ、今俺達が先輩方から学ぶことしかないようなぐらいに。

 俺の指南役であるサーシャはベテランだが、俺以外の人達は普通に騎士に入ってから一年目の人が指南役だったりすることはよくあるのだとか。


 はてさてなて、全体訓練についてだが、この訓練では町中で逃亡する罪人を捕まえるという想定で行われた。まあ、鬼が多いバージョンの鬼ごっこだな。ちなみに今回の舞台である町は魔法で再現された偽物だ。まあ、王都をそのまま再現するんだから、妖精はバグってるなって思った。

 罪人役は基本的には先輩方にして貰ったが、途中からは俺達が罪人役をすることもあった。

 初めは連携とかもうまく行かなかったが、途中からはスムーズにできるようになった。合格倍率十倍の効果は凄く、みんなやっぱり優秀だった。俺の役割は基本的に相手の逃げ道を塞ぐために先回りする役だった。

 大抵は他の道に行かれたり、一瞬止めた隙に他の同期達が罪人役を抑えてくれたが、サーシャが罪人だったときは一直線にぶっ飛んできて、思いっ切りぶっ飛ばされた。というか、サーシャは唯一、俺達が捕まえることができなかった。全員、その圧倒的なパワーに蹂躙されたのだと。一応、ゴン十郎は頑張ったらしいが、技術でボコられたのだと。


「オデ、訓練、ガンバル。」


と、訓練後の飯で悔し涙を流しながら言っていた。

 そう言えば、俺も罪人役をやった。ちなみにその時は既に日は落ちていたので流星は使うことができた。

 初めは、普通に俺の足で逃げた。まあ、案の定一瞬で囲まれたわけ。銘一杯隠密行動をしたつもりであったのだが、無駄だったようだ。

 すぐさま、流星の使用を解禁して、俺は一気に跳び上がった。流石の同期たちは誰一人として俺の速度に追い付いて来ることはできなかった。勿論俺もである。何とか大きく弧を描いて着地したのは良いが、その時は既に満身創痍だった。


 その後は呆気なく、雨のように降り注ぐ矢で動きを封じられ、ウォルグに乗ったラグナーにあっさり捕まってしまった。悔しいです。


「明日からその魔法の訓練を追加。」


とサーシャから言われました。


 ちなみにウォルグはラグナーとペアを組んだ。ペア結成は俺達の中では最速である。

 ラグナーは王都出身の鎧の妖精で黒い鎧の形をしている。勿論鎧の中は空洞である。無口な奴でちょっと怖い雰囲気があるが、とても良い奴だ。


―――――――――――

所持金:89453スター、15246マニー

身分証:冒険者証(赤)、騎士章

武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、ハルル産の剣、笛

装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ

所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、牙、猛獣の爪、猛獣の毛皮

―――――――――――

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