六十九日目
太陽暦934年 7月13日 曇り ゼノン=クロック 16歳 所持金95362スター、15246マニー
はてさてなて、今日から妖精騎士としての訓練が始まった。
初めに、己の扱う武器について選択するのがあったのだが、勿論、俺は主武装に剣を選択した。
剣の他には、弓、槍、棍棒、鎖鎌など、メジャーどころからマイナーな範囲まで幅広く対応していた。
人数比としては剣、弓、槍が圧倒的に多く、その他は斑で中には一人だけの部門というのも結構な数があった。
剣の訓練に関しては、先輩騎士とのマンツーマンで行われる。一人一人が力を最大限引き出すのは結局この手法が一番良いとのこと。
俺に剣を教えてくれるのはサーシャという女性の妖精だった。見た目的にはスラッとした二十歳あたりの美人さんなのだが、実年齢は五十歳を超えているとのこと。
髪は水色で、肩辺りで切り揃えられていた。
銀色の鎧はずっと使っているらしいが、丁寧に手入れさらているのか、新品のように輝いていた。
剣は細長いのだが、その重量は凄まじく俺では持ち上げるどころか、ピクリとも動かすことができなかった。
彼女の魔法は重量を増減させることができるようで、普段はさらに重くして使っているらしい。華奢な見た目の割に、凄まじい怪力の持ち主なのだ。
そんな彼女と手合わせをすればどうなるかなど、結果は誰にでも想像できるだろう。
俺は修練場の中心辺りで訓練していたつもりなのだが、彼女の剣を受け止めた瞬間、壁まで凄まじい速度でぶっ飛ばされた。
「大丈夫? 次からは気をつける。」
薄れゆく意識の中、そうサーシャに声をかけられたことまでは覚えている。
目を覚ますと、そこは騎士団の医務室だった。どうやら彼女は毎回、力加減を間違えて新米騎士をぶっ飛ばしてしまうとのこと。
まあ、その分実力は折り紙付きとのことで、良い指導役を貰ったなと思う。
彼女の攻撃を受け止める。または軽く受け流せるぐらいに強くならないといけないなと思った。
そういえば、今日から騎士団寮に入ることになった。初めの数日は一人部屋だが、その後は二人部屋になるとのこと。
これからは相性が良さそうな奴を探すことにも力を入れる必要があるな、と思った。




