六百六十六日目
太陽暦936年 3月1日(日) ?
ゼノン・クロック 17歳
はてさてなて、今日で日記を始めて六百六十六日目になるのだという。666、どこかの神話では不吉な数字だというのだとか。そのような日に悪魔の王様、いや女王様と会うのは巡り合わせというべきなのか。
「そなた等がかの古の魔王との戦いに参じた者達か」
姿は少女であった。しかし、纏う雰囲気は筆舌しがたいほどにおどろおどろいしいものであった。
「我が名はナーニャ。魔女であり、悪魔を統べる地獄の王である」
長く伸びた髪、深紅の瞳、綺麗な白い肌、そして、蝙蝠のような形の大きな翼。想像通りの吸血鬼の姿であった。
「お嬢、威厳を出すのは良いけど、そこのゼノンの瞳からはカフェリア殿が覗いてるから黒歴史になるだけっすよ。」
そう言葉を発したのは槍兵の役である悪魔のカトであった。
勿論だが雰囲気は一気にぶち壊れた。
「はぁ?! そういうことは早く言いなさいよ!」
顔が紅潮したのを俺は見逃さなかった。だが、その次の動作は目に負えなかった。
ナーニャの姿が掻き消えたと思った瞬間、カトは壁に埋まっていた。カトの手には自慢の槍が握られており、いつの間にかカトがいた場所に立っていたナーニャの手には大鎌が握られていた。
「ヘーテス。お前もわかってたなら早く言いなさいよ」
「いや、すまん。普通にわかってるもんだと思ってた」
悪魔側での情報伝達はいろいろとずさんらしいことがわかった。
ミーリャ:これに関してはナーニャの過失だろうね。
そうだな。この後はナーニャがヘーテスにいろいろと文句を言った後、ポンッと机と椅子が出てきてみんなでお茶しながら話した。
内容は世間話とか、悪魔に対しての愚痴とか。話してた感じ話し相手に飢えていたって感じだった。
カフェリア:ナーニャはインドアだからね。迷宮ができてからは基本的に籠りっきりらしいし、新しい友達が欲しかったんだろうね。
俺はお眼鏡に適ったかな?
カフェリア:恐らくだけど、眼中にないんじゃないかな。あるのはアイナと僕とミーリャって感じ。最低条件として長命である必要がありそうだから。
ああ、なるほど。普通に会話できてたと思ったんだけどな。残念。
カフェリア:魔女に目を付けられてないのは喜ぶべきことだよ。
それもそうだな。
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所持金:99525マニー、98760ゴールド
貯金額:901700マニー、84913スター
身分証:冒険者証(緑)、騎士章、迷宮探索許可証
武器等:魔法の剣(雷撃、重量変化)、丘の剣、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー、銃
装備等:ヤーピリオンの腕輪(魔力貯蔵)、竜麟製のペンダント(身体操作)、夜火華の指輪
所持品:開かずの小瓶、黒晶玉、羽ペン、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔法の眼鏡、魔術式連絡紙、大学合格通知書、釣り道具、簡易折り畳みテント、勉強会での集合写真、邪龍の鱗(エリエスの邪龍)、小型自動車輪
魔法等:流星の魔法、静止の魔眼、幻破りの魔眼
仲間:ミーリャ・クロック、ルウォ(キンジオオカミ)、アイナ・ルーザ
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