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勇者日記  作者: かざむき
妖精の国編
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六十五日目

太陽暦934年 7月9日 曇り ゼノン=クロック 16歳 所持金104350スター、15246マニー


 はてさてなて、今日も今日とて訓練の日々である。

 そう言えば、妖精騎士への入団試験の日が決まった。

 日付は7月11日。

 うん。二日後である。俺まだまだ準備できていないんですけど!?


 正直、剣の使いこなしの未熟だし、流星に関しても全く上達していない。カフェリアの広大な空間を利用して流星で走っているのは良いモノの夜の時間帯しか練習できないのは辛い。

 もう一つの条件である暗闇を作れればどこでもできるのだが、カフェリアのあの空間には、明るさという概念は無いらしく、暗くはないという判定が出てしまっているので使用ができないのだ。


 流星の使用で心配なのは地面に激突してミンチになることだ。あの空間はカフェリアの思いのままであり、床をクッションみたいな形にすることで事なきを得ているのだが、もし外で制御をミスったら―、と思うとゾッとする。


 そう言えば、妖精騎士の仕事について多少勉強したので書いて行こうと思う。

 まず、一つは治安の維持。これは町を巡回しつついざこざがあったらそれを治めるというものだ。いざこざは妖精レベルなのでタダの人間が介入すると即死すると思います。


 次に猛獣の狩り。森には猛獣が多く住み着いており、時には妖精をも凌駕するような特殊個体が生まれたりするのでそれを狩るのがメインの仕事だ。ただの猛獣に関しては、正直俺でも狩ることができる程度なのでそこまで気にする必要は無かったりする。


 そして、三つ目は護衛。一定の額を払うことで騎士を傭兵として雇うことができる。なので、貴族や王族が護衛が欲しいと言った場合はいつも金を払っているということになる。


 他にもいろいろあるのだが、主なのはこの三つとのこと。(実際は違うかも。)


 このことから少しわかるように妖精騎士は王族や貴族の兵力ではなく、独立した機関であることがわかる。昔は王族直属の機関であったようだが、いろいろと政治的な問題があったらしく、それを面倒臭がった当時の騎士団長が完全に分離させたようだ。

 なので、バックに王族がいるからと言って、コネ入団とかはすることができない。まあ、するつもりもないし、何よりつながりがあると思われたら警戒されて意味なくなるから。


 え? そんなこと気にしている暇があったら訓練しろって?

 おっしゃる通りでございます。ということで、今日はここらへんで。

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