表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者日記  作者: かざむき
魔物の国編
628/636

六百四日目

太陽暦935年 12月29日(月) ?

????


 いやはや、これは予想外。

 古の魔王よ。まだ自己の保存に拘るとは。正気に戻ればてっきり自害、ないしは隠居するものだと思っていたのだが、まさかまだ暴れるとは想定外だ。そこまで人間が憎いのか。復讐の鬼といったところ。既に相手はいないというのに。我ながら八つ当たりは醜いと言わざる得ない。


 さて、戦況から言おう。

 まず、カトとハクラスは復活。代わりにフェリンは休憩に入った。魔法陣は変わらずに動作し続けているが、この地域の魔力濃度が極端に減少し始めている。まともに魔法陣が動作し続けるのは明日までだろうか。


 ゼノンとミーリャは久しぶりの再開。ミーリャは自身を人形化させてゼノンの肩に乗りゼノンをサポート。アイナは自身が帽子であることからゼノンに自身を被らせる。ゼノンはルウォの背に乗る。

 三位一体は聞いたことがあるが四位一体とは面白い。魔術による疑似的な同一化により経験や知識の共有は勿論、意識の同期すらも行われている。一つの肉体に四つの意識が存在しているような状態だ。阿吽の呼吸が必須となるが、使いこなせれば大きな武器となる。事実として、ルウォの四足で流星を見事に制御した。

 この状態でカトとハクラスのサポートに回っている。必須ではないが、あればうれしいほどの手助けはできている。


 問題は古の魔王が明確な意識を取り戻したこと。意識がある以上感情がある。感情がある以上呪いが発生する。

 呪いが呪いを生む。自己増殖する呪いなど、悪夢以外の何物でもない。我ながら魔王の呪いは無法であると実感する。

 怒りは周囲を火の海に変えた。

 侮りは重圧となって自由を縛る。

 苛立ちは紫電の龍を走らせた。


 勝負は見えたか。どこまで耐えられるか、それとも―――。

 期待だけはしておこうか。

 



―――――――――――


―――――――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ